2012年11月5日月曜日

Free Fallin' トム・ペティ・アンド・ザ・ハートブレイカーズ (Tom Petty and The Heartbreakers)

ピアノ・デュオのMicheal Henry and Justin Robinettがこの曲をカヴァーしているのを聴いた時,その美しさにすぐに引きつけられ,その場でここ本館への投稿を決意したものの,最初の連を和訳し終わったところで,この曲の和訳が思ったよりも手強いことに気付きました。
実は,連とコーラスには,ResedaやVentura Blvdといった固有名詞がいくつか登場するのですが,それが,ネイティヴでない私のような外国人はおろか,ネイティヴでもそこへ住んだことがなければ理解できないほど具体的だっただけでなく,その固有名詞が何を表しているのかがわからなければ,この曲を理解できないほど重要な役割を担っていたからです。
そういうわけで,最終的にそれから4ヶ月以上かかってしまいましたが,ようやくどうにか歌詞の意味が掴めたような気がします。
When I first heard a cover of this song by my favorite piano guys Micheal Henry and Justin Robinett, I was hooked completely by the beauty of the tune and decided to pick it up for my blog entry.  Finishing the first verse, however, I found translating it into Japanese is not that easy.
The verses and the chorus have some proper nouns, like Reseda and Ventura Blvd. and they are too specific not only for a foreigner like me but even for a native speaker who's never lived there to comprehend.  These words played the integral part of the song and knowing what they represent seemed essential to understand the lyrics
More than 4 months have passed since then.  I think I finally got the meaning of it.  
Free Fallin'  (Tom Petty and The Heartbreakers)
(Michael Henry and Justin Robinett Cover)
She's a good girl, loves her mama
Loves Jesus and America too
She's a good girl, crazy 'bout Elvis
Loves horses and her boyfriend too

It's a long day livin' in Reseda
There's a freeway runnin' through the yard
And I'm a bad boy, 'cause I don't even miss her
I'm a bad boy for breakin' her heart

[Chorus:]
And I'm free, I'm free fallin'

All the vampires walkin' through the valley
Move west down Ventura Blvd.
And all the bad boys are standing in the shadows
All the good girls are home with broken hearts

[Chorus]

I wanna glide down over Mulholland
I wanna write her name in the sky
I wanna free fall out into nothin'
Gonna leave this world for awhile

[Chorus]

素直ないい子で,ママを大切にしてた
神様だって信じてたし,自分の国も大好きだった
真面目な普通の子で,エルヴィスに夢中だったけど
馬が大好きでかわいがってたし
自分の彼にも優しくできる
そんな子だった

リシーダ(Reseda)はLA郊外の住宅地
そこでは色々大変だった
中をLAのフリーウェイが通ってた
そこであの子に会って,少しの間付き合った
だけど,ひどいヤツだったから
振った後,思い出すことさえしなかった
さんざん傷つけて別れたのに

自由になりたかったんだ 自分の好きなようにしたかった

女の子を食い物にする吸血鬼のようなヤツらが
ヴェントゥーラ大通り(Ventura Blvd.)から
郊外に出かけては,そこの子たちをオモチャにする
暗闇から言い寄って来るヤツらに弄ばれて
女の子たちは傷ついて,結局家で泣いている

自由になりたかったんだ 他人に束縛されるなんてイヤだった

だけどやっと少しわかってきた
西へと続くマルホランド(Mulholland)のハイウェイ
その上を飛んで
あの子の名前を空に書き,この気持を伝えたい
自由になりたくて,そのために大切なものを犠牲にした
それがはっきりわかっているのに
それでもここにいられずに,やっぱりまた旅に出るんだ

自由になりたかったんだ だけどそれは本当の自由じゃなかった
ただ流されるまま迷走してるだけだったんだ

(余談)

リード文でも言ったように,こういう曲は地元の人しかわからないはずなのですが,それでもこうしてカヴァーされるほど有名になるということは,ネイティヴも結構「ながら聴き」しているということなのではないでしょうか。

非ネイティヴの我々は,歌詞の意味を完全に耳だけで理解することができず,どうしても「ながら聴き」になってしまうのですが,理解できる状態にありながら,それでも歌詞にさほど関心を払わない方も一定数いるのだなと,今回この曲を取り上げて思いました。

ただ確かに,私も日本語の曲の歌詞を真面目に考えながら聴いているかというと・・・そんなことはありませんし,なかには真面目に聴いてもわからない歌詞も山ほどあります。

敢えて誰の曲とは申しませんが,フレーズ,フレーズは理解できるのだが,全体を通して聴くと,一体何を言っているのかさっぱりという曲は意外と少なくないような気がするのですが,いかがでしょうか?


1 件のコメント:

  1. ジョン・メイヤーのカバーで、この曲を知りました。聞いたことはあるような気もしますが・・・w
    そうですねぇ、アメリカ人なら地元じゃなくても、LAあたりの主要都市の雰囲気は、普通につかめるでしょうし、日本人でも、ロシアはともかく、アメリカのLAあたりの雰囲気は理解する人は多いと思いますよ。
    何か別のことをしながらのながら聴きというより、聞き流しと言ったほうが、妥当かも知れませんが、確かにスラングなどが多い英語の歌詞は、雰囲気だけで聴いていることも多いですね。
    この曲の歌詞は、軽くも重くもない歌詞ですが、対訳、参考になりました。ありがとうございます!

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