2013年3月22日金曜日

I Will Wait マムフォード・アンド・サンズ (Mumford & Sons)

海外の歌詞について語り合うサイトSongMeanings.netでこの曲にコメントした人の大半が,これは神による啓示についての曲だと言っています。個人的には不可知論者なので,神を否定するつもりはありませんが,その存在を信じるつもりもありません。仮に「神」というものが存在するとすれば,それはまだ発見も解明もされていない,未知なる物理法則のようなものであると思っています。
Most people who posted their comment on this song on SongMeanings.net say it's about the revelation from God.  As an agnostics, I don't deny any type of God but don't believe in it either.  If something very close to God should exist, it should be some universal law of physics which yet to be discovered nor explained.
I Will Wait  (Mumford & Sons)
Well I came home like a stone
And I fell heavy into your arms
These days of dust, which we've known
Will blow away with this new sun

And I'll kneel down, wait for now
And I'll kneel down know my ground

And I will wait, I will wait for you
And I will wait, I will wait for you

So break my step, and relent
Well you forgave, and I won't forget
Know what we've seen and him with less
Now in some way shake the excess

But I will wait, I will wait for you
And I will wait, I will wait for you
And I will wait, I will wait for you
And I will wait, I will wait for you

Now I'll be bold as well as strong
And use my head alongside my heart
So tame my flesh and fix my eyes
A tethered mind freed from the lies

But I'll kneel down, wait for now
I'll kneel down know my ground

Raise my hands, paint my spirit gold
Bow my head, keep my heart slow

'Cause I will wait, I will wait for you
And I will wait, I will wait for you
And I will wait, I will wait for you
And I will wait, I will wait for you

石のようになってやっと家に帰りつき
「あなた」の腕の中に崩れ落ちた
記憶にあるのは辛く苦しい日々だったけど
それももう消えていく
だって朝が来たんだから

だから跪き,そのままそこで待ってみる
両ひざを地面の上につけたまま,身を低くして待ってれば
自分てものが見えてくる

そしてそのまま待ち続けるよ
「あなた」がここに現れるのを

今までの生き方はもうやめて,許すことを覚えるよ
「あなた」に許してもらったことは
これからも決して忘れない
今までの経験の意味も
物事に執着しないってことはどういうことか
ようやく今はわかってきた
とにかく余計なものは捨てるんだ

だけどそれでもここで待ち続けるよ
こうしてずっと待ち続けるよ
「あなた」がここに現れるのを
ずっとこうして待ってるよ

自分は変わったんだ
もう臆病でもないし弱虫でもない
気分だけで突っ走ったりせず
頭を使うことだってできる
自分の衝動をちゃんと抑えて
物事をじっくり考えられる
冷静だから騙されることもない
本当のことが見えてくる

だから跪き,そのままそこで待ってみる
両ひざを地面の上につけたまま,身を低くして待ってれば
自分てものが見えてくる

両手を挙げて感謝して,美しい心を取り戻そう
頭を垂れて,心を静かに落ち着ける

だってこのまま待てるから
「あなた」がここに現れるのを
こうして待ち続けるよ
ずっとここで待ってるよ

(補足)

この曲に登場する「あなた」。私は和訳する際,なるべく人称代名詞を省いて訳文を作っています。その方が日本語として自然だからです。とりわけ「あなた」という人称代名詞が登場することはほとんどありませんが,今回敢えてこの「あなた」を使ったのは,リード文でも述べた海外の歌詞サイトの解釈を基にすると,語りかけている対象が「神」だと思われるためです。

最近法王の選出が話題になっていましたが,この曲はそういった「宗教的権威」を通しては真の「魂の救済」は得られず,自分を取り巻く環境(あるいは自然)をあるがままに受け入れることによってのみ,真の救済が得られることを語った曲らしい。

第一連は,教会のような宗教的権威から魂の救済が得られなかったことを表現しており,「家」が本来の自分,「あなた」が神(または神による啓示),そして「朝」が啓示を表すメタファーなのだそうです。

また,歌詞に登場する「him with less」という箇所。ネイティヴにもはっきりわからないらしく,これといった決め手はないのですが,前後の文脈から「物に執着しない人間」というほどの意味ではないかと考えました。

全体を通してみると,この曲のメッセージは「Keep it simple and live simple」なのかもしれません。

(余談)

Mumford & Sonsの曲は,とにかく歌詞が難解なのでなかなか取り上げられません。この曲も昨年の秋頃に知ったのですが,なにしろ一体何について歌っている曲なのかさっぱりわからず,そのまま放置すること約半年。どうにか形にすることができました。

ただ,前回取り上げたが神話をベースにしていたのと同様に,この曲も宗教を扱った大変真面目なものです。ためにとにかく「笑える余談」が書きにくい。

無論,多少茶化したからといって刺客を放たれるほどの影響力はこの本館にはないと思いますが,それでもなかなかに笑いにはもっていきにくい。

せいぜいMarcus Mumfordがジョン・カビラに似ているということと,彼がこれからかなりメタボになりそうだという位しか思いつきません。彼の画像を時系列で見ていくと,そのセンはかなり濃厚であるような気がします。

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