2013年3月12日火曜日

Your Drums, Your Love アルーナ・ジョージ (AlunaGeorge)

「主人公2人はミュージシャンなのか?」最初の箇所「Your drums, we're drumming, your drums」を聞いた時こう思いました。仮にそうだとすると,かなり特殊なケースなので一般的に受け入れられるのは難しいような気がしますが違います。メタファーです。だとしたら,一体「ドラム」は何を表しているのでしょうか?私の解釈はこうです。
そもそも「ドラム」の役割とは何でしょうか?それは曲のビート(リズム)を保つことです。そこでこの点を踏まえ「ドラム」とは主人公2人の恋愛関係における主導権を表していると考えました。筋が通りませんか?私はこう考えることで歌詞全体に一貫性が出ると思うのですがいかがでしょうか?
Are the protagonist and the second person musicians?"  That's what come to me when I heard the first line, "Your drums, we're drumming, your drums."  If so, it's a fairly specific situation and doesn't seem to have much universal appeal.  Never.  It's a metaphor, guys.  Then what does 'drums' represent?  Here's my take.
What are drums for in the first place?  The role of them is to maintain the beat of the music.  Considering this, I thought 'drums' in the lyrics represents the 'initiative' between the two.  Doesn't it make sense?  Well, to me it does and that makes the whole lyrics coherent.  What do you think?
Your Drums, Your Love  (AlunaGeorge)
Your drums, we're drumming, your drums
Your drums, we're drumming, your drums

You can't say that I'm going no where
Cause you don't know where I'm coming from
And you can't say that I'm going no where
When I have been trying to reach you for so long

Your drums, we're drumming, your drums

Friends say I've got something wrong,
Cause I've been trying to reach you for so long.
For so long, I've tried
To reach you baby, don't you know that

I've been treading water for your love,
Whether I sink or swim, it's you I'm thinking of.
I've been treading water for your love
As my light grows dim maybe you're not strong enough boy

Your drums, we're drumming, your drums
Your drums, we're drumming, your drums

I can't say where I'm going... no where
This feeling goes on and on.
I can't say that I'm going somewhere
When I've been failing to reach you for so long

For so long, I've tried
To reach you baby, don't you know that

I've been treading water for your love,
Whether I sink or swim, it's you I'm thinking of.
I've been treading water for your love
As my light grows dim maybe you're not strong enough boy

Maybe all along (all along)
I've been holding on (holding on)
To the promise that you need some time.
Making everything into a story
Making sure I never get to feel happy
Taking everything you do my own way
Thinking that you're begging me please

I've been treading water for your love,
Whether I sink or swim, it's you I'm thinking of.
I've been treading water for your love
As my light goes dim maybe you're not strong enough boy

Your drums, we're drumming, your drums
Your drums, we're drumming, your drums

こうして2人で一緒にいても,リズムを刻むのはそっちのドラム
こっちのリズムは関係ない
そんな風にいつもこっちがペースを合わせてる

見くびらないで 離れて行かないなんてわかんないよ
だって知らないでしょ,こっちのこと
一体どんな人間なのか
だから,これからどうするかなんてわかるわけない
今まで必死でそっちに合わせようとしてきたんだから

いつもペースを合わせてるんだよ

周りからはそんなのおかしいって言われてる
ずっと気に入られようとしてきたから
本当にずっと頑張ってきたの
とにかく認めてもらいたくて
そんなことも知らなかったの?

振り向いて欲しくて,ずっとこうして待ってたの
そのことでどういう結果になったとしても
やっぱり好きなのは一人だけ
ただ近づきたくて,今まで色々頑張ってきたけど
それもだんだん苦しくなった
もしかしたら本当は
それほどの人じゃないのかも

こうして2人で一緒にいても,リズムを刻むのはそっちのドラム
こっちのリズムは関係ない
そんな風にいつもこっちがペースを合わせてる

一体これからどうしたいのか
それが自分でもわからないけど
この感じが消えて行かないの
はっきり気持ちが決まってるわけでもない
今までずっと頑張って気に入られようとしてきたけど
なにひとつ上手くいかなかったから

本当にずっと長い間
こうして頑張ってきたんだよ
振り向いて欲しくて,わかって欲しくて
そんなことも知らなかったの?

振り向いて欲しくて,ずっとこうして待ってたの
もう後がない,そんな風になったとしても
やっぱりその顔が浮かんでくるよ
近づきたくて,今まで色々頑張ってきたけど
だんだんそれが苦しくなった
もしかしたら本当は
それほどの人じゃないのかも

多分きっと最初から(出会った時から)
あの約束を信じてきたけど(しがみついてた)
そっちも本気だって思ってたから
だからなにもかも「お話」に仕立て上げて
わざわざ幸せなんか感じないようにして
何をされても自分の都合のいいように受け取って
「こうして頼んでるんだから」なんて考えてた

振り向いて欲しくて,ずっとこうして待ってたの
そのことでどういう結果になったとしても
やっぱり好きなのは一人だけ
ただ近づきたくて,今まで色々頑張ってきたけど
それもだんだん苦しくなった
もしかしたら本当は
それほどの人じゃないのかも

こうして2人で一緒にいても,リズムを刻むのはそっちのドラム
こっちのリズムは関係ない
そんな風にいつもこっちがペースを合わせてる

(余談)

この曲余り知られていないようで,いつも利用している海外の歌詞サイトに検索をかけても軒並みヒットなし。結局,歌詞もいつもとは違うところから引っ張ってきたほどで,当然のことながら,参考になる解釈など皆無です。おそらく1年前の私なら途方に暮れていたと思いますが,無駄に数はこなしていないらしく,どうにか自力である程度まで考えることができました。

無論大きな間違いである可能性もゼロではないのですが,この解釈であれば,比較的問題なく歌詞のストーリーが展開するので,おそらくそれほど外れてはいないと思います。

ところで,昨日の別館でも話したのですが,先日ふと「ひょっとして恋愛関係を匂わせる一番短い英単語はWEではないか」と思い当りました。さすがに山ほどラヴソングを訳してくると,その辺りがわかってくるのだなと我ながら妙に感慨深いものがありましたが,実生活では全く役に立っておりません。・・・・・ひょっとして海外在住だと役に立つんでしょうか?

6 件のコメント:

  1. なるほどたしかにドラムは曲のペースに合わせるのに大事な役割をもっていますししっくりきますね
    恋愛はどちらかが妥協してなりたつんでしょうねえ
    WE・・・恋愛にまったく関わらない身としては使わないでしょうなあ(そもそも英語がわからない)

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    1. コメントありがとうございます。いやいやWeは恋愛限定というわけでは決してございません。あくまでも「2人」という意味のWeが恋愛仕様であるだけで,逆にこれが「我々」という意味であれば,また別の方面にベクトルが向かうかと思われます。

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  2. 「主導権」なるほど!
    元々この曲のサウンドが好きで、自分で訳してみてたりしたんですけど、やはりチンプンカンプン(特にフックの部分)で途方に暮れてたので、たいへん勉強になりました。ありがとうございます。

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    1. コメント並びに過分なお褒めのお言葉ありがとうございます。私も聞いた瞬間から気に入りました。日本ではまだあまり知られていないようなので,拙訳がお役に立てれば幸いです。

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  3. こんにちは。自分なりに訳して、比べさせていただいて、勉強させていただいてる者です。いつも素晴らしいお仕事に感嘆しております。
    リーダーズ英和辞書によると、drumには「(耳が痛くなる程)繰り返す」という意味があるようです。なので、私は we're druming を「私たちはこんな関係をずっと続けている」と訳しました。しかも、続けて叩いているのはyour drums なわけで、「全てはあなた次第」、まさに、『主導権』、感動的です。私には彼女は彼に片思いをしていて、彼にずっとジラされているように解釈しました。諦めようとするけれど、難しい、でも最後には彼女は踏ん切りをつけて、歩き出すと解釈しました。PVでも、最後彼女は颯爽と出て行くし。いかがでしょう? 
    これからも、毎日楽しみにしております。m(_ _)m

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    1. コメント並びに過分なお褒めのお言葉ありがとうございます。お話しの片思い説,大変興味深く拝見いたしました。無論,片思いでありながらWE're drummingと表現すると,いささかストーカーチックになるような気もいたしますが,その解釈も十分考えられるかと存じます。
      さて,別館(twitter)でも余談を展開しております。まだおいでになっていなければ,お時間があればそちらへも。お待ちしております。

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