2013年2月15日金曜日

Under The Westway ブラー (Blur)

今まで手掛けたなかでも1・2を争う手強い歌詞でした。最初に聞いたのが昨年の7月で,それからすでにほぼ8か月が経過しました。もう覚えていませんが,こんな曲やらなきゃよかったと何度思ったことか。実際1度はお蔵入りしたのですが,その後考え直して今に至っています。(そうでなければこのリード文を読むことはなかったでしょう。)
この曲,聴いてみるとあの有名な曲が浮かびます:ひとつは"Let it Be" (The Beatles) でもうひとつが"A Whiter Shade Of Pale" (Procol Harum/邦題:青い影).
One of the toughest lyrics I've ever translated.  I first heard the song last July and almost 8 months have passed since then.  I don't remember how many times I wished I hadn't picked this up for my blog entry.  Actually, I dumped it once but had a second thought.  (Otherwise you'll never read this.)
The song reminds me of a couple of well-known songs. "Let it Be" (The Beatles) and "A Whiter Shade Of Pale" (Procol Harum).
Under The Westway (Blur)
There were blue skies in my city today
Ev'rything was sinking, said snow would come on Sunday
And the old school was due and the traffic grew
Up on the Westway

Where I stood watching comets lonesome trails
Shining up above me the jet fuel it fell
Down to earth where the money always comes first
And the sirens sing

Bring us the day they switch off the machines
'Cause men in yellow jackets putting adverts inside my dreams
An automated song and the whole world gone
Fallen under the spell .....
.
... of the distance between us when we communicate
Still picking up shortwave, somewhere they're out in space
It depends how you're wired when the night's on fire
Under the Westway

Now it's magic arrows hitting the bull
Doing one eighty still standing at last call
When the flags coming down and the Last Post sounds
Just like a love song

For the way I feel about you
Paradise not lost it's in you
On a permanent basis I apologize
But I am going to sing

Hallelujah
Sing it out loud and sing it to you
Am I lost out at sea, 'til a tide wash me
Up off the Westway

昔はこの街でも美しい晴れ間が見えた
なのに今は何もかもひどくなっていく
この日曜は雪らしいなんて言ってたよ
もう今風じゃないものには先がないし,渋滞も酷くなる一方だ
このウェストウェイ車線ではね

昔,この同じウェストウェイ車線の上で
彗星が一筋の尾を引きながら,いくつも落ちていくのを眺めたよ
なのに今,頭上で輝いてるのは彗星じゃない
その正体はジェット燃料で
キラキラと輝きながら降って来るけど
最後に行きつく先は,暗いニュースしか聞こえてこない,金が全ての世の中なんだ

彗星がまだ見えていたあの頃をもう一度取り戻したい 
人間の作った機械(マシン)を止める日を作ってくれよ
なにしろ,今じゃ自分が見る夢の中にまで
黄色いジャケットを着た宣伝マンが現れて,コマーシャルを入れてくる
これじゃいくら「夢」があったって,それが本当に自分の夢なのか
ただ踊らされてるだけなのかわからなくなる
聞えてくるのは,工場で大量生産したような曲ばかり
人と人とのつながりも
 
まるで呪文にかかったように,ずいぶん開いてしまったけど
なくなってしまったわけじゃない
だって短波はまだあって
そこらへんを飛んでるんだから
だからそうする気持がまだあれば 
ちゃんとまだつながれる
あのウェストウェイの下に灯がともる頃

今標的にしっかり刺さってるのは魔法の矢なんだ
最終オーダーの頃になって,さかさまにしても
まだ抜けずに刺さってる
旗が降ろされたら,「ラストポスト」のラッパの音も *
まるでラヴソングみたいに聞こえるはずだ

君を想うとこう思えてくる
人間は「楽園」から追放されたわけじゃない 本当の幸せはなくなってない
いつだって,「楽園」はその心の中にあるんだ
これからだって,いつも謝ってばかりだろうけど
それでもいい 歌い続けるよ

ハレルヤ!
大声で高らかに,君のために歌うんだ
なのに一人でこのまま海のなかで迷ってなきゃいけないの?
(人生の終わりの)大波が来て,このウェストウェイから流されてしまうまで

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(補足)

Wikipediaによると,歌詞に登場するLast Postというのは,イギリス連邦諸国の軍隊において,戦没者の葬儀や記念式典で演奏される曲ということです。また,同じ行に登場するflagsですが,こちらは調べてみたものの,これといった回答が得られませんでした。もしご存じの方がおいでになったら,コメント欄等でお知らせくださればと思います。

(余談)

先日投稿したGabrielle AplinのSalvationと同様,イメージの羅列なので大変歌詞の内容が掴みにくい曲です。実は今も完全には理解できていない状況ですが,ここで無理に筋を通そうとすると,それはそれでまた別の問題が生じるような気がします。

さて,この曲,イントロからProcol HarumのA Whiter Shade Of Pale (青い影)を思い出します。ただ歌詞の内容は全く違います。あちらは酔っぱらって,そこにいた女性を口説こうとしたものの,あまりの下品さに相手に引かれた(だから顔面蒼白Whiter Shade of Paleらしい)という曲らしいです。・・・・どんなに哀愁漂う歌詞かと思ってたのに,知らなきゃ良かった。あれくらい曲調と内容がかけ離れてる曲もそうないですね。

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