2019年2月10日日曜日

No Matter What カラム・スコット (Calum Scott)

たとえ大人であっても周囲と違うということは容易なことではありません。人間は往々にして「同調性バイアス (conformity bias)」というものに陥ってしまい,周囲に合わせることを求められるからです。
同調性バイアスに関して,それがどのように働くのか実験したヴィデオを見たことがあります。場所は病院の待合室。ある女性がそこに入って来ると,そこで待っている人(サクラ)が全員立ったり座ったりを繰り返しています。さて彼女はどうしたか?その通り,わけもわからないまま同じ行動を取りました。
Being different from the peers is not very easy even for adults.  We often fall victims to conformity bias" and be asked to do what other do. 
As for the bias, I saw a video in which researchers experiment how it works.  The experiment takes place in a waiting room in a clinic. A woman who came into the room to find all people there (actually they're decoys) keep standing and sitting all the time.  What do you think she'd do?  Yes, she did exactly the same without knowing why.     
No Matter What  (Calum Scott)

[Verse 1]
When I was a young boy I was scared of growing up
I didn’t understand it but I was terrified of love
Felt like I had to choose but it was outta my control
I needed to be saved, I was going crazy on my own

[Pre-Chorus]
It took me years to tell my mother, I expected the worst
I gathered all the courage in the world

[Chorus]
She said, "I love you no matter what
I just want you to be happy and always be who you are"
She wrapped her arms around me
Said, "Don’t try to be what you’re not
'Cause I love you no matter what"
She loves me no matter what

[Verse 2]
I got a little older wishing all my time away
Riding on the pavement, every sunny day was grey
I trusted in my friends then all my world came crashing down
I wish I never said a thing 'cause to them I’m a stranger now

[Pre-Chorus]
I ran home I saw my mother, it was written on my face
Felt like I had a heart of glass about to break

[Chorus]
She said, "I love you no matter what
I just want you to be happy and always be who you are"
She wrapped her arms around me
Said, "Don’t try to be what you’re not
'Cause I love you no matter what, yeah"

[Bridge]
Now I’m a man and I’m so much wiser
I walk the earth with my head held higher
I got the love that I need
But I was still missing one special piece
My father looked at me

[Outro]
He said "I love you no matter what
I just want you to be happy and always be who you are"
He wrapped his arms around me
Said, "Don’t try to be what you’re not
'Cause I love you no matter what"
He loves me no matter what
And they love me no matter what

[Verse 1]
まだ子どもだった頃,大人になるのが怖かった
正体もわからないまま「恋」ってものにビビってた
コレって決めなきゃダメだって,そんな気はしたたけど,自分じゃ何も出来なくて
誰かに助けてもらわなきゃ,ひとりじゃどうにかなりそうだった

[Pre-Chorus]
何年も悩んだ末に,やっとママに言うことにした,修羅場になると思ってたけど
ありったけの勇気を出した

[Chorus]
ママは言ってくれたんだ「たとえなにがあったって,アタシの気持ちは変わらない
幸せだったらそれでいい,いつだって本当の自分でいて欲しいから」って
それから両手で抱きしめて,こんな風に続けてくれた
「自分にウソはつかないで,他の誰かにならなくていい
だってなにがあったって,アタシの気持ちは変わらないから」
ママだけは絶対大事にしてくれる

[Verse 2]
少し大人になったけど,すぐ死にたいと思ってた
自転車で歩道の上を行くように,やっちゃいけないこともした,どんなに天気が良くっても曇り空に思えたよ
仲間のことも信じてた,それなのにその後信じていたものが,すっかり壊れていったんだ
言わなきゃよかったそう思ったよ,みんなにとってもう俺は「余所者」になったから

[Pre-Chorus]
家に帰るとママがいた,俺に何があったのか顔を見ればバレバレで
ちょっとのことで心が折れる弱虫になった気がした

[Chorus]
ママは言ってくれたんだ「たとえなにがあったって,アタシの気持ちは変わらない
幸せだったらそれでいい,いつだって本当の自分でいて欲しいから」って
それから両手で抱きしめて,こんな風に続けてくれた
「自分にウソはつかないで,他の誰かにならなくていい
だってなにがあったって,アタシの気持ちは変わらないから」

[Bridge]
今はもう大人になって,昔より賢くなった
胸を張って世の中を堂々と渡っていける
大事な人も見つかったけど
それでも特に大事なものがまだひとつ欠けていた
そしたらオヤジが俺を見て

[Outro]
こう言ってくれたんだ「たとえなにがあったって,俺の気持ちは変わらない
幸せだったらそれでいい,いつだって本当の自分でいて欲しいから」って
それから両手で抱きしめて,こんな風に続けてくれた
「自分にウソをつくんじゃないぞ,他の誰かにならなくていい
だってなにがあったって,俺の気持ちは変わらないから」
たとえなにがあったって,オヤジは大事にしてくれる
二人とも変わらず大事にしてくれる

(余談)

リードで述べた同調性バイアスですが,これに陥ることが悪いことばかりかというとそうとも言い切れません。自分にとってさほど影響のないことであれば,このバイアスに従って周囲に合わせることで,周囲との一体感が生まれるからです。

ライヴなどまさにこの同調性バイアスの典型で,周囲がヘッド・バンギングで盛り上がる最前列にあって,眉間にしわを寄せ仁王立ちでライヴを観戦していては逆に周囲に迷惑がかかります。勿論どのようにライヴを観るのかは個人の自由ですが,そこで盛り上がる気になれないのであれば後ろに移動するくらいの配慮は欲しいところです。

・・・が「浮いている」ことについては人後に落ちない私が言っても甚だ説得力がないような気もします。

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