2015年1月9日金曜日

Blue Moon ベック (Beck)

なんとなくBon Iverの曲を思い出します。すでにグラミー賞を数回受賞していますが,年間最優秀アルバム (Album Of The Year)でBeckがノミネートされるのは今年が初めてです。このカテゴリには,彼のMorning Phase以外にも,Beyonce (Beyonce),X (Ed Sheeran),In The Lonely Hour (Sam Smith) そしてGIRL (Pharrell Williams)などがノミネートされています。第57回グラミー賞授賞式は2015年2月8日(日曜)に予定されています。
His music somehow reminds me of that of Bon Iver,  Have already won multiple Grammy awards, this year is the first time for Beck to be nominated as the artist of Album Of The Year.  Other nominees include Beyonce (Beyonce), X (Ed Sheeran), In The Lonely Hour (Sam Smith) and GIRL (Pharrell Williams).  The 57th Grammy's is scheduled on Sunday, Februrary 8, 2015.
Blue Moon  (Beck)
I'm so tired of being alone
These penitent walls are all I've known
Songbird calling across the water
Inside my silent asylum

Oh don't leave me on my own
Left me standing all alone
Cut me down to size so I can fit inside
Lies that will divide us both in time

See the turncoat on his knees
A vagabond that no one sees
When a moon is throwing shadows
You can't save the ones you've caught in battle

Oh don't leave me on my own
Left me standing all alone
Cut me down to size so I can fit inside
Lies you try to hide behind your eyes

Don't leave me on my own
Don't leave me on my own
So cut me down to size so I can fit inside
Lies that will divide us both in time

ひとりぼっちでいるなんて
もう本当にウンザリなんだ
いつも変わらずそこにいるのは
刑務所の壁くらい
遥か海の彼方から
鳥のさえずりが聞こえてくる
世の中から隔てられ
静かで物音ひとつしない
この建物の内側まで

ひとりぼっちにしないでくれよ
こうしてひとりで立ったまま
ここに残していくなんて
そんなことするくらいなら
いっそ俺をズタズタにして
お前の言ってるデタラメの
ピースのひとつにしてくれよ
どうせいつかはそのことで
別れることになるんだから

わかるだろ?
裏切り者は膝をつき
その裁きを受けるんだし
行き場のない浮浪者なんて
いなくてもいい存在なんだ
真実を照らし出す
月が空にかかったら
それまで闇に隠れてた
お前の影もハッキリわかる
今までそいつと戦って
やっと捕まえた敵だったら
見逃すなんて無理なんだ

ひとりぼっちにしないでくれよ
こうしてひとりで立ったまま
ここに残していくなんて
そんなことするくらいなら
いっそ俺をズタズタにして
お前の言ってるデタラメの
ピースのひとつにしてくれよ
お前はそのデタラメを
心の奥に隠そうと
必死になっているけれど

ひとりぼっちにしないでくれよ
こうしてひとりで立ったまま
ここに残していくなんて
そんなことするくらいなら
いっそ俺をズタズタにして
お前の言ってるデタラメの
ピースのひとつにしてくれよ
どうせいつかはそのことで
別れることになるんだから

(余談)

年明けからこんな曲暗いもどうかと思うのですが,ここまでストレートに暗いとむしろ潔いような気がしたのと,グラミー賞にノミネートされているということもあって取り上げました。

Beckによれば,この曲はElvis Presleyのアーティストとしての最後の日々を想像して作ったらしい。有名になり過ぎたがために,ただ音楽が好きでやっていた最初の頃に戻れなくなった彼の気持ちを歌ったものだそうで,そのことを思い胸が痛んだんだとか。

それにしてもこのBlue Moonというタイトル,有名なスタンダードのあの曲と同じタイトルですが,http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2015/01/blue-moon-frank-sinatra.html
あちらの明るくハッピーな内容とは対照的に,こちらは清々しいほど(この形容詞が正しいかどうかはともかくとして)暗い内容です。

4 件のコメント:

  1. Beckという、この方、初めて聴きました。いいですね!詩を読むと、つらそうな状況なのですが、言葉の使い方が新鮮で、イメージが斬新です。
    Cut me down to size so I can fit inside
    Lies that will divide us both in time
    特に、この部分が目を引きました。
    メロディーやアレンジは意外に明るい感じで、私はJohn LennonのBeautiful Boyを思い出しました。月の夜、この曲を聴きながら、終わりそうになってどうにもならなくなっている何かを思うのは、一体どういう心境なんだろう、と思います。どーんと落ち込んでいる主観的な感じではなくて、そんな自分を高いところから眺めているような、客観的な視線なのかな、という気がします。グラミー賞ノミネート、納得です。

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    1. コメントありがとうございます。歌詞は大変暗いのですが,曲調が明るいのでそこに救われるような気がいたします。来月のグラミー賞授賞式が楽しみです。

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  2. Beckは10年以上前、かなり好きでした!ライブも行きました。
    今やグラミーノミネートされちゃってるんですね。オルタナティブ感は薄れたような気がします。

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    1. コメントありがとうございます。音楽にはあまり詳しくないのでどういったものをオルタナティヴと呼ぶのかが正確にはわからないのですが,音作りという点に関しては,この曲になんとなくColdplayに近いものを感じました。

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