2014年4月13日日曜日

Thank You For Breaking My Heart ベン・フォールズ・ファイヴ (Ben Folds Five)

私の知る限り,Ben Foldsは自分の人生で実際に起こった出来事を基に曲を書くアーティストです。こちらで取り上げた Not The Same http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2012/03/not-same-ben-folds.html やLanded http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2013/01/landed-ben-folds.html は彼の友人(あるいは知り合い)について歌ったものですし,Brickは自分の体験でしょう。この曲やSong For The Dumped http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2012/04/song-for-dumped-ben-folds-five.html は誰の曲なのかはわかりませんが,おそらく彼が実際によく知っている人物について書いた曲だと思います。
As far as I know, Ben Folds is one of those artists who writes songs based on an event which actually happened in their private lives.  Among his songs I've already posted, Not The Same http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2012/03/not-same-ben-folds.html and Landed http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2013/01/landed-ben-folds.html are about his friend (or someone he knows).  Brick is about himself.  I'm not sure who he refers to in the lyrics of Song For The Dumped http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2012/04/song-for-dumped-ben-folds-five.html and this song but it's probably someone he actually knows very well.  
Thank You For Breaking My Heart  (Ben Folds Five)
Yeah, I want a different answer
So, I ask you once again
But the truth's in the silence
And this time I got it
It's over

Thank you for breaking my heart
Now I know that it's in there
I left it wide open and asked you to stay
But you know better

Guess I thought it wouldn't happen
And I could care until it hurt
Damn the ironic timing, the clouds and their linings
That open up and pour

And thank you for breaking my heart
Now I know that it's in there
What a fool to imagine that you'd feel the same
But you know better

Rain has washed the leaves away
Skeletons and stars
I'm pulling the door too
And closing the blinds

So thank you for breaking my heart
Now I know what it feels like
And it hurts so bad
Tell me this will pass
Soon and I'll know better

ああそうだよ
その答えじゃダメなんだ
だからもう一回だけ聞くけど
それでも黙ってるってことは
そいつが本心ってことなんだろ?
さすがに今度はわかったよ
もう終わりってことなんだな

助かったよ
ハートを踏みつけにしてくれて
お蔭でやっとわかったよ
ハートがそこにあったって
取り繕ったりなんかせず
そのまま剥き出の状態で
行かないでくれって頼んだのに
お前の方が大人なんだな

なんとなくこんなこと
起こるわけないって思ってたし
気にし過ぎで
どうにかなってしまうほど
気遣ってもやれたのに
本当に皮肉なタイミングだよ
雲の向こうに光が見えて
開いた雲の隙間から
明るい光が差してきた

助かったよ
ハートを踏みつけにしてくれて
お蔭でやっとわかったよ
ハートがそこにあったって
バカだよな
お前も同じ気持ちだなんて
考えてたりしたんだから
お前の方が大人なんだな

木々の梢に雨が降り
葉っぱをみんな洗い流した
もう今は裸になった木の枝と
星空が見えるだけ
だからこうしてドアも閉め
ブラインドも下すんだ

助かったよ
ハートを踏みつけにしてくれて
お蔭でやっとわかったよ
別れる時には
こういう気分になるってことが
本当に辛くてたまらない
そうだよな?
こんなのすぐにおさまって
俺も大人になれるよな

(余談)

ネットで色々調べてみたのですが,この曲については手がかりがほとんどありません。無論全体としては比較的理解しやすかったのですが,the clouds and their linings, That open up and pourという箇所と,Skeletons and starsという箇所で苦労しました。

that openS up and pourSではないところから,このthatは関係代名詞であると推察されます。ただ,the clouds and their liningがopen up and pourなのか,あるいはthe cloudsがopen upで,their liningsがpourなのか確信が持てなかったのですが,open upが「雲が晴れる」,pourが「光を放射する」であることから,後者のthe clouds open up,their linings pourの組み合わせと解釈しました。

これはあくまでも個人的な解釈ですが,cloudsが一般的に不吉な予兆のようなものを示すメタファーであり,liningはおそらく希望を表すsilver lining(雲の端の輝く部分)であるため,全体として「主人公と相手の関係に陰を差していた問題(clouds)が,別れる時になっていきなり解決した」ということではないかと考えています。

また,Skeletons and starsに関しては,その前に「木々の梢に雨が降り,葉っぱをみんな洗い流した(Rain has washed the leaves away)」とあるため,skeletons が葉の落ちた木であり,その間から星が見えている状態(夜)であると解釈しました。

それにしても,最初の連にはやられました。

ああそうだよ
その答えじゃダメなんだ
だからもう一回だけ聞くけど
それでも黙ってるってことは
そいつが本心ってことなんだろ?
さすがに今度はわかったよ
もう終わりってことなんだな

まるで主人公2人が目の前で別れ話をしているのを,友人として傍で見ている感じです。

2 件のコメント:

  1. クレーマー2014年4月13日 15:33

    1DのStory of My Lifeにコメントが書き込めなかったので。
    原文の情報量をはるかに超えた訳出で行間をガチガチに固めもともとの詩的なニュアンスを崩壊させてしまっていて、、「歌詞解釈」とかならともかくどこが「対訳」なんだよ・・・とか思ったりもしたんですが
    サイト右上の解説を読んで、まあ個人サイトに文句つけるのもあれかと考えかけました。が、Story of My Lifeの和訳を見ただけでもあまりに酷いのでたまらずこちらにコメントいたしました。
    「意訳しすぎ」というのを受け付けないつもりらしいですけど、なんのことはない、意訳どころか誤訳だらけですよ。歌詞だけを見ずアーティストの思想やその歌詞の書かれた背景を訳に盛り込む姿勢は素晴らしいと思いますが、このサイトのいくつかの"対訳"を見るに、そもそも英文和訳の訓練が足りていないように思います。
    大学受験なぞでも、日本語的な響きの良さに拘泥する割に(このサイトでは和文として格好の良い訳を目指しているわけではなさそうですが)基本的な構文が取れていない、その英文中での単熟語の語義を適切に選択できていない受験生が多いものです。
    メタファー、寓意にこだわる前に原文の素直な訳出を行っていないのではないかと疑問に思いました。
    これだけだと悪意しかないのでまあ小っちゃいのひとつだけ挙げましょう
    (The way that I've been holdin' on too tight)With nothing in between
    →(しがみついてきたやり方じゃ今はもうどうしようもない)その中間なんてないんだよ
    ()内は個人的にはセンス感じませんが意訳の範疇なのでいいですが、With nothing betweenの訳はそれ単体でも前後の文脈を見ても誤訳ですね。
    まあ不快感しか抱かないと思うので削除してくださって結構です。
    ほかにもいくつか"対訳"を見たいのでご要望があればその都度ミスは指摘させていただくのでどうぞ(笑)
    こういうことを書くとサイト管理人様ではなく第三者から「そう思うなら見なければいいのに」とコメントをくださる方もいますが、検索上位に出るようなサイトには個人サイトでもメディアとしての責任が伴うのは当然です。時間を割いて歌詞和訳サイトを運営してくださる方々のおかげで洋楽を楽しめる日本人が増えるのはとても素晴らしいことなので感謝してもしきれないんですが、アーティストの歌詞は思想ですから、あまりにも誤った解釈がはびこってしまうのは良くないことだと私は思います。
    返信不要です。

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    1. クレーマー様のおっしゃる第三者で、英語を勉強中の者です。
      The way that I've been holdin' on too tight With nothing in between の正しい解釈を求めて、いくつかの和訳サイトに行ってみましたが、判断がつきませんでした。よろしければ、クレーマー様の和訳をご教示いただけませんでしょうか?よろしくお願いいたします。

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