2014年11月12日水曜日

Every Breaking Wave ユー・ツー (U2)

メタファーです!「砕ける波」は一体何を表しているのでしょうか?「海」とは?「船長」とは?そして「そこで溺れてしまって命を落とすこと」とは?勿論,答えはひとつではありません。例えば「砕ける波」は,問題や苦難を表しているとも考えられますが,同時にそれとは逆の方向で捉えることもできます。すなわちチャンスや人生の幸せな時間です。
Metaphors!  What does 'breaking wave' represent?  What do 'the sea','the captain' and 'drowning' refer to?  They could be taken many ways, of course.  For example, 'breaking wave' could be a metaphor for problem or hardship.  However, it could be taken the opposite way as well, like an opportunity or happy time in life.
Every Breaking Wave  (U2)
[Verse 1]
Every breaking wave on the shore
Tells the next one there'll be one more
Every gambler knows that to lose
It's what you're really there for
Summer I was fearless
Now I speak into an answer phone
Like every falling leaf on the breeze
Winter wouldn't leave it alone, alone

[Chorus]
If you go?
If you go your way and I go mine
Are we so?
Are we so helpless against the tide?
Baby every dog on the street
Knows that we're in love with defeat
Are we ready to be swept off our feet
And stop chasing
Every breaking wave

[Verse 2]
Every sailor knows that the sea
Is a friend made enemy
Every shipwrecked soul, knows what it is
To live without intimacy
I thought I heard the captain's voice
It's hard to listen while you preach
Like every broken wave on the shore
This is as far as I could reach

[Chorus]

[Bridge]
The sea knows where are the rocks
And drowning is no sin
You know where my heart is
The same place that yours has been
We know that we fear to win
And so we end before we begin
Before we begin

[Chorus]

[Verse 1]
海岸に打ち寄せて
砕ける波が次々と
続く波に伝えてる
たとえそこでその波が
砕けて消えてしまっても
その後にまた別の
波がやってくるってことを
ギャンブラーなら
いつかは負けるとわかってて
そのためにそこにいる
夏のようなあの頃には
怖いものなどなにもなかった
なのにもう今は
電話をしても
留守電が答えるだけ
風に舞い散る落ち葉のように
冬は必ずそこにやってくる

[Chorus]
これで終わりなのか?
お前はお前で,俺は俺で
お互い別の道を行くなら
そうなのか?
お互いもうどうやったって
運命には逆らえないのか?
なあベイビイ
周りの誰に聞いたって
2人はもうダメなんだって
みんながそう言うはずだ
だけどお互いそれでいいのか?
運命を受け入れて
そのままなにもかも
すっかり諦めてしまっても

[Verse 2]
船乗りならわかってる
海っていうやつは
友達だって敵に変える
難破した船に乗ってたことのある
ヤツならみんなわかってる
他人に心を開かずに
ひとりぼっちで生きてく
それがどういうことなのか
「船長」の声が聞こえてきた
そんな気がしたんだよ
偉そうに
周りに説教垂れてたら
他の誰かの言ってることに
なかなか耳は貸せないよ
ちょうど浜辺に打ち寄せて
砕けてく波のように
俺に言えるのはこれだけだ

[Chorus]

[Bridge]
海にはちゃんとわかってる
岩礁のある場所が
だからそこで溺れてしまって
命を落とすことになっても
別に恥ずかしいことじゃない
俺の気持ちはわかってるだろ?
前から少しも変わってない
お前だってそうだよな?
お互いに上手くいくのが怖いんだ
だから何もしないうちから
もう諦めてしまうんだ
まだ何も始めてないのに

[Chorus]

(余談)

U2を取り上げるたびに思うのですが,彼らの曲には本当に全く逆の解釈が成り立ってしまうものが大変多いので和訳に大変苦労します。

この曲もその例外ではなく,ウツや依存を歌った曲だという意見がある一方で,恋愛関係を扱ったものであるとする意見もあります。また,曲の言わんとするところについても,常に何かを追い求めるばかりではなく時には諦めることも必要だとする人,逆に少々の困難にも負けてはいけないとする人と様々です。

ただいずれにしても,曲の意味を限定したくないというのが,U2側のそもそも意図するところでしょうから,最終的にこの曲をどう解釈するかは聴き手によって変わるはずで,またそれが正しいように思われます。


4 件のコメント:

  1. イセタンタータン缶2014年11月12日 21:25

    なんとなくU2の曲というかボノの歌声は寒い季節に似合う気がして、取り上げられていたのが嬉しくなってしまいました。
    詳しいとかでは全く無いのですが…

    リンクされている動画、歌詞が違う気がして聞き直してみたのですが残念ながらリスニング能力無しなので、とにかく「If you go?じゃなさそうだ」くらいしかわかりませんでした。
    If hear now/I don't know/found out strong/to be somebody????
    みたいに空耳アワーばりなあやふやさで聞こえましたが、当然真偽の程はわからず。
    (当然意味もわからず…)
    このライブが2010年という事で、初期バージョンみたいな感じなんでしょうか。
    こちらのサイトさんに通うのが日課となってから、以前よりも英語を身近に感じられるようになったとはいえ、まだまだ道のりは険しそうです。

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    1. コメントありがとうございます。Songfacts.comによると,この曲のオリジナルは仰るように2010年のものなのですが,今年のアルバムSongs of Innocenceに登場させた際に,コーラスの部分を書き直し,連(ヴァース)の一部も変えたようなので,そのあたりが原因かもしれません。

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  2. 「俺の気持ちはわかってるだろ?前から少しも変わってない」
    こんな風に想い仰ってくださる方が居るなら…
    たとえ溺れて命を落とすことになっても………本望です。「居るなら」の話ですけどねぇ…。
    でも、ピースが不足していて何も始まらないのか…「答え」が見つけれません。近くにありそうなのに…。
    何も諦めたくありません。諦めに見える原因は、不足したピースが見つけられていないから…の様子です。
    探すために航海に出ようと思います。(意味不明…)

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  3. 動画が2014年に発表されたSongs of Innocenceに収録されているバージョンではなく,アルバム発表前のツアーで公開された未完成版になっていますね。

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