2012年5月12日土曜日

Ships In The Night マット・カーニー(Mat Kearney)

できればここに素晴らしいミュージック・ヴィデオをつけたかったのですが,日本ではYouTubeでしか見られないようです。もし聴いてみたいとお思いなら,下のリンクをたどってYouTubeでご覧ください。http://www.youtube.com/watch?v=BCkfTCjF8SM
以前ツイートしたことがあるのですが,曲のなかには,ワインよろしく「寝かし」が必要なものもあります。この曲も「灯台を探」すのに,3か月ほどかかりました。曲名では,ShipS in The Nightと複数ですが,曲名を聞くと,あのタイタニック号を思い出します。とりわけ「船が難破して,すっかり夜の海の中に消えて行くように」の箇所でそれが顕著で,またこう考えると理解しやすくなります。
ところで,YouTubeのミュージック・ヴィデオのコメント欄にこういうものがありました:
「結婚ってものをよく表現してる。だって結婚生活ってのは,日々お互い歩み寄る努力をして維持していくものだから。結婚式には相応しくないかもしれないけど,結婚生活を歌った名曲だと思う。」
I wish I could put the awesome music video here but the uploader does not make it available in Japan.  So if you are interested in, please follow the link and watch it on YouTube.   http://www.youtube.com/watch?v=BCkfTCjF8SM
As I tweeted before, like wine, some songs need "aging,  It took almost three months for me to "find the light."  The song title is "ShipS in The Night" not "Ship in The Night" but it reminds me of Titanic, especially these lines, "And if it all goes crashing into the sea." That makes a lot more sense to me.
The music video on YouTube got a comment like this:
"This is a wonderful song about marriage because it's about sticking together and working daily on your marriage.  Maybe not a great wedding song but a great song about marriage."  
.Ships In The Night (Mat Kearney)
Like ships in the night
You keep passing me by
We're just wasting time
Trying to prove who's right
And if it all goes crashing into the sea
If it's just you and me
Trying to find the light

Like ships in the night letting cannon balls fly
Say what you mean and it turns to a fight
Fist fly from my mouth as it turns south
You're down the driveway... I'm on the couch

Chasing your dreams since the violent 5th grade
Trying to believe in your silent own way
Cause we'll be ok... I'm not going away
Like you watched at fourteen as it went down the drain

Your pops stayed the same and your moms moved away
How many of our parents seem to make it anyway
We're just fumbling through the grey
Trying find a heart that's not walking away

Turn the lights down low
Walk these halls alone
We can feel so far from so close

Like ships in the night
You keep passing me by
We're just wasting time
Trying to prove who's right
And if it all goes crashing into the sea
If it's just you and me trying to find the light
Like ships in the night
You're passing me by
You're passing me by
Like ships in the night

And I'm at the airport waiting on a second plane
Had to pack and you had cramps and I was late
Headed to a red carpet they won't know my name
Riding in silence all that we wanna say

About to board when you call on the phone
You say "I'm sorry. I'll be waiting at home"
Feels like we're learning this out on our own
Trying to find a way down the road we don't know

Turn the lights down low
Walk these halls alone
We can feel so far from so close

Like ships in the night
You keep passing me by
We're just wasting time
Trying to prove who's right
And if it all goes crashing into the sea
If it's just you and me
Trying to find the light
Like ships in the night
You're passing me by
You're passing me by
Like ships in the night

And I'm gonna find my way
Back to your side
And I'm gonna find my way
Back to your side

Like ships in the night
You keep passing me by
We're just wasting time
Trying to prove who's right
And if it all goes crashing into the sea
If it's just you and me
Trying to find the light
Like ships in the night
You're passing me by
You're passing me by
Like ships in the night

まるでただの行きずりで
もう2度と出会わない
そんな人みたいに
2人はいつも擦れ違ってる
お互い自分の言い分を通そうとしてるけど
そんなことしても意味なんかない
大切な時間を無駄にするだけなんだ
だって,船が難破して,すっかり夜の海の中に消えて行くように
みんなは,相手を許せずにダメになったけど
2人だけはそうじゃない
なんとか歩み寄ろうと,今も頑張ってるんだから

暗闇の中で,目標も見えないまま,砲撃を続ける船のように
相手に向かって,闇雲に言葉の弾丸を浴びせかける
言いたいことはハッキリ言えばから始まって
やがてケンカになっていく
抑えが利かなくなって,相手を傷つけて
結局最後には,君は車で出ていって,こっちはソファで寝る羽目になる

だけど,めちゃくちゃな子ども時代から,ずっと心の中で思い描いてきた夢があるだろ?
愛する人と幸せに暮らすって夢だ
その夢はかなうと心の中で必死で信じ続けてきたはずだ
だから心配しなくていい どこにもいかないから
14歳の頃にその夢をズタズタにした君の親とは違うんだ

父親は相変わらずで,母親が愛想を尽かして出て行った そんな話ばかり
大体最後まで添い遂げる親がどのくらいいるんだよ いないだろ?
だけど,このままじゃ,その二の舞になる
自分は変わろうとせず,ただ理想の相手を必死に探しながら
そのまま年だけ取っていくんだ

だから灯りを落として
ひとりで歩いてみる
そうすれば,このところ2人の間に
距離が出来てることがわかるはずだ

まるでただの行きずりで
もう2度と出会わない
そんな人みたいに灯台を探して,夜の海を進む船のように
2人はいつも擦れ違ってる
お互い自分の言い分を通そうとしてるけど
そんなことしても意味なんかない
大切な時間を無駄にするだけなんだ
だって,船が難破して,すっかり夜の海の中に消えて行くように
みんなは相手を許せずダメになったけど
2人だけはそうじゃない
なんとか歩み寄ろうと,今も頑張ってる
なのに,それでも擦れ違ってる
灯台を探して,夜の海を進む船のように

あの時,空港で,次の便の飛行機を待ってた
もっと前に出かける準備をしなきゃいけなかったのに
君の具合が悪くなって
それで飛行機に乗り遅れたからだ
義理で授賞式に向かうとこだった
一言も口を利かないままで,そのまま車に乗ったけど
搭乗手続きが始まった頃,君から電話がかかってきた
「ごめんね。気を付けて行ってきて。家で待ってるから」そう言ってくれた
お互い手探りの状態だけど,ひとつ問題を乗り越えて
少し大人になったろ?

灯りを落として
ひとりで歩いてみる
そうすれば,このところ2人の間に
距離が出来てることがわかるはずだ

まるでただの行きずりで
もう2度と出会わない
そんな人みたいに
2人はいつも擦れ違ってる
お互い自分の言い分を通そうとしてるけど
そんなことしても意味なんかない
大切な時間を無駄にするだけなんだ
だって,船が難破して,すっかり夜の海の中に消えて行くように
みんなは相手を許せずダメになったけど
2人だけはそうじゃない
なんとか歩み寄ろうと頑張ってる
なのに,それでも擦れ違ってる
灯台を探して,夜の海を進む船のように

だけど,心配しなくていい
最後には,どうにかして君の元へ戻るから
どんなことをしても
そこへ帰るから

まるでただの行きずりで
もう2度と出会わない
そんな人みたいに
2人はいつも擦れ違ってる
お互い自分の言い分を通そうとしてるけど
そんなことしても意味なんかない
大切な時間を無駄にするだけなんだ
だって,船が難破して,すっかり夜の海の中に消えて行くように
みんなは相手を許せずダメになったけど
2人だけはそうじゃない
なんとか歩み寄ろうと頑張ってる
だけどそれでも擦れ違ってる
灯台を探して,夜の海を進む船のように・・・

(補足)

この曲のタイトルになっているShips In The Nightですが,どうやらships that pass in the nightという表現を基になっていて「行きずりの人、二度と会うことのない他人同士、1回顔を会わせた限り二度と出会わない人」という意味のようです。

(余談)
YouTubeのミュージック・ヴィデオでは,Mat Kearneyが様々な場所でロケを行っています。その数実に165ヶ所。彼の着ているものは,その都度変わっているのですが,帽子だけはずっと同じものをかぶっています。このためコメント欄には,「あの帽子はものすごく臭いはずだ」というコメントが。確かに・・・・。


5 件のコメント:

  1. この曲、Twitterに載せてありましたよね。後でYoutubeでryrics付きのを見ながら曲を聴いていて、この詞をどう訳するのかなあって思ってました。ほんとに良い訳ですね。(生意気な言い方ですみません)その物語が、その情景がが目に浮かびます。素敵です。

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  2. 「灯台」を探すのに3ヶ月もかかったのですね。リードを読まずにコメントしてしまいました。すみません。生意気なことを言ってしまって。
    ビデオコメントと同じように、ほんとに男と女の関係をとても良く言い表しているなあ、と思いました。

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    1. コメントありがとうございます。この曲は聴いた瞬間に気に入ったのですが,歌詞があまりにわかりにくく「灯台」を探すのに3か月もかかってしまいました。正直なところ,このまま沈没する可能性もあったのですが,精霊のお導きのお蔭でどうにか形にすることができました。曲もさることながら,歌詞も素晴らしい名曲だと思います。ヴィデオも素晴らしい。Mat Kearney本人が語っているところによると,良くあるお金をかけただけのミュージック・ヴィデオではなく,何かオリジナリティのあるものを作りたかったらしく,日によっては4・5時間歌いっぱなしの時もあったようです。あれだけのヴィデオを作るのに,一体どれほどの時間がかかったのか。製作スタッフと彼の忍耐力には頭が下がります。

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  3. 私は船が沈んでしまうのが怖くて今までひとりで生きてきた.....もがくのが嫌で 自分をさらけだすのが嫌で
    相手をしあわせにすることが出来ないと決めつけて 逃げてばかりいた....と自分の歌を続けたくなるような
    歌詞でした。そんなに我慢して努力して元のふたりに戻れるものなの?と。どうにかしようと旅に出たこの男性の思い、痛いくらいわかるような気がします。この曲ますます好きになりました。ありがとう。

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    1. コメントありがとうございます。お気に召したようで安堵いたしました。これも精霊が降りてくるようeri様が祈ってくださったお蔭と思っております。歌詞について語り合う海外のサイトでも「この曲は独身者なら一度は覚えのある感覚を描いてる。自分もそうだった」というコメントがついておりました。人間の抱える不安感というものは,洋の東西を問わず同じなのかもしれません。今日はやや肌寒い一日でしたが,それでも敢えて「泳いだ」甲斐があったと思っております。また何かありましたら,遠慮なくお声をお聞かせください。お待ちしております。

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