余談ですが、プロデューサーに減量するよう言われた際、自分が作っているのは見て楽しむ音楽ではなく、耳で聴いて楽しむ音楽であると一蹴したとか。その自信が好きです。
ところで妙な話ですが、この曲を聴くと何故か’70年代の日本の歌謡曲を思い出すのですが、残念なことに題名が思い出せません。どなたかご存知の方はいらっしゃいませんか?
Did I tell you that Adele doesn't seem to be very lucky with men before? Yes, I did. Listening to this song, now I'm convinced I was right. I have my own theory, however, about an artist. I believe that what is essential for being an extraordinary artist is that "being extremely gifted in a specific field but otherwise in other fields." I think no one can deny her musical talent. (The word "talent" is too modest for me to describe "something" in her, though.) In my theory, she should be "misfortuned"in every other point but music and not being lucky with men endorses my theory.
Anyway, I head that being told by her producer to lose some weight, she declined it saying, " I don't make music for eyes. I make music for ears." I love her confidence.
I know it sounds odd but this song reminds me of some Japanese popular song(s). Unfortunately, I don't remember their titles but I'm sure they were hits in '70s. Does anyone know what they are?
Set Fire To The Rain (Adele)
And as it fell, you rose to claim it
It was dark and I was over
Until you kissed my lips and you saved me
My hands, they're strong
But my knees were far too weak
To stand in your arms
Without falling to your feet
But there's a side to you that I never knew, never knew
All the things you'd say, they were never true, never true
And the games you'd play, you could always win, always win
But I set fire to the rain
Watched it pour as I touched your face
Let it burn while I cry
'Cause I heard it screaming out your name, your name
When laying with you
I could stay there, close my eyes
Feel you here, forever
You and me together, nothing is better
'Cause there's a side to you that I never knew, never knew
All the things you'd say, they were never true, never true
And the games you'd play, you would always win, always win
But I set fire to the rain
Watched it pour as I touched your face
Let it burn while I cried
'Cause I hear it screaming out your name, your name
I set fire to the rain
And I threw us into the flames
When we fell, somethin' died,
'Cause I knew that that was the last time, the last time
Sometimes I wake up by the door
That heart you caught must be waiting for you
Even now when we're already over
I can't help myself from looking for you
I set fire to the rain
Watched it pour as I touched your face
Let it burn while I cried
'Casue I heard it screaming out your name, your name
I set fire to the rain
And I threw us into the flames
When we fell, somethin' died
'Cause I knew that that was the last time, the last time, oh
Oh, no
Let it burn, oh
Let it burn
Let it burn
前の恋が終って傷ついてた時
あなたが声をかけてきた
打ちひしがれて落ち込んでたのに
あなたのキスで救われた
強い人間に見えるけど
好きな人には逆らえなくて
抱きしめられると
もう何も言えなくなった
だけどいつしか私の知らないもう一人のあなたがあらわれた
口にするのはでたらめばかりのウソつきで
いつも私を追い詰めて、傷つけそして苦しめた
でも私は涙の雨に火をつけて、その苦しみを燃やして消した
その顔にふれた時、雨のように涙があふれたけど
その涙はみんな燃やした
あなたを想う涙だったから
一緒にベッドにいる時は
ずっとそうしていたかった 眼を閉じて
あなたをそばに感じながらずっとこのままと祈ってた
一緒にいるだけ、それだけでいい
だって私の知らないもう一人のあなたは
口を開けばでたらめばかりのウソつきで
いつも私を追い詰めて、傷つけそして苦しめたから
だから私は涙の雨に火をつけて、その苦しみを燃やして消した
その顔にふれた時、雨のように涙があふれたけど
その涙はみんな燃やした
あなたに向けた涙だったから
涙の雨に火をつけて
その炎で2人の思い出も燃やしてしまった
恋が終ったら何かを失うもの
だってそれは過去のこと
もう終ったことだから
朝、ドアの前で目覚めることもある
あの時の気持ちが今でもまだ残ってるから
もうすっかり過去のことなのに
今でも気づくとあなたの姿を探してる
あの時、涙の雨に火をつけて、その苦しみを燃やして消した
その顔にふれた時、雨のように涙があふれたけど
その時の涙はみんな燃やした
あなたのための涙だったから
涙の雨に火をつけて
その炎で思い出も燃やしてしまった
恋が終ったら何かを失うもの
だってそれは過去のこと
もう終ったことだから
だから苦しみは燃やして
消してしまおう
跡形もなく
この曲いいですね
返信削除rainとくればPrincessPrincessの「Rain」
そして「ROMANJCIN' BLUE」
どちらもきょんちゃんの詩なんですが
どんなもんでしょうか?
コメントありがとうございます。寡聞にしてお話しの2曲は存じませんが,きっと素晴らしい曲であろうと推察いたします。Adeleのアルバム「21」では,個人的にこのSet Fire To The Rainが気に入っておりますが,これ以外にも素晴らしい曲が揃っております。ここでもいくつか取り上げておりますので,お時間があれば,是非そちらもご覧ください。右側のラベル「アデル」をお使いいただくと,容易に検索できるかと存じます。ご覧いただきました折には,またご意見などお聞かせください。
削除今習っているジャズダンスの曲がこの曲です。和訳で歌詞の内容を知って振りを覚えるとより楽しめます。とても助かってます☆
返信削除次はElisaのDancingなんですが...(#^.^#)
コメントありがとうございます。さて,このサイト,匿名様が本当に多数おいでになりますので,便宜上,n(自然数)匿名様とお呼びいたしますが,ElisaのDancingが次の課題曲とのこと。早速,YouTubeで聴いてみましたが,その曲が今後ここに投稿されるもされないも,全て匿名様の「熱意」如何にかかっております。実を申しますと,既に投稿予定は1週間先まで決まっているのですが,私こう見えて「熱意」にはほだされがちな性質でございます。その「熱意」の度合いによっては,急遽差し替えの可能性も否定できません。その点をご考慮いただきますようお願い申し上げます。
削除はじめまして。
返信削除Adele大好きです。この曲も大好きです。ステキな和訳です♡またお邪魔します。よろしくお願いします。
コメント並びにお褒めのお言葉ありがとうございます。この曲を取り上げたのはブログを始めて2か月ほどの頃でしたが,初めて比喩表現を通常の表現に置き換えて和訳するという一歩を踏み出せた,いわば意訳を怖れなくなった曲です。そういった意味でも私にとって特別な曲なので,気に入っていただけると喜びもひとしおです。アデルの曲は他にもいくつか取り上げているので,よろしければそちらもご覧ください。twitterのアカウントをお持ちでしたらそちらへも是非。またお目にかかる日を楽しみにお待ちしております。
削除http://www.youtube.com/watch?v=vny-VHjcL90&feature=plcp
返信削除この場合は非凡な才能になるのでしょうか・・・
コメントありがとうございます。「才能」は通常人間に与えられるものだと考えておりますので,初音ミクのようなボーカロイドソフトの場合には該当しないかと存じますが,そのソフトを開発なさった方が「非凡な才能」をお持ちであることは間違いないところでございましょう。
削除はじめまして。
返信削除素晴らしい和訳ですね!アデルの情念メラメラ、という雰囲気が伝わってきます。
いつもラジオでこの曲を聞くたびに
日本の昔の歌謡曲みたい・・・と思っていたので、思わずコメントしてしまいました。
確か以前(アメリカの)ラジオのパーソナリティも「アデルは男運悪いに違いない.
それでこそ天才だよ!」というような事を言っていて、わかるー!と思ったのでした。
色々ひっくるめての才能ですよね・・・。
コメントありがとうございます。実はこのコメント,スパムフォルダに格納されておりまして,先ほど(2013/05/18)初めてそのことに気付きました。お返事が大変遅れたことをお詫びいたします。
削除Adeleの男運ですが,仮にそのラジオパーソナリティの方と私の仮説が正しいとするならば,現在,子どもも生まれて幸せいっぱいのAdeleがこれからどうなってしまうのか,その点がやや気がかりな気もいたします。
さて,別館(twitter)でも余談を展開しております。まだおいでになっていなければ,お時間があればそちらへも。お待ちしております。
すてきな和訳をありがとうございます。
返信削除アデルを聞いた第一印象が「この人はイギリスの中島みゆきだな」と感じた私の勝手な推測では、vestigeさんの思い出したい曲名は中島みゆきさんの「うらみ・ます」になります(笑)
雰囲気だけなんですけどね。。。
コメント並びにお褒めのお言葉ありがとうございます。確かに仰る通り「中島みゆき」です。ただ歌詞の内容から言えば「うらみ・ます」はRolling In The Deepの方に近い感じがします。あの曲大変恨んでますから。
削除さてあちこちで度々申し上げているのですが,このサイト(本館:ブログ)のコメント欄には,匿名様が多数おいでになります。どのようなお名前でも結構ですので,お差し支えなければ,名乗っていただけると助かります。
また別館(twitter)でも余談を展開しております。お時間があればそちらへもおいでください。お待ちしております。
以前コメントさせて頂いた時は、このような名前だったでしょうか?
返信削除よく覚えていませんがno more dramaにコメントさせて頂きました。2回目のコメントとなります。
Adeleも数多く和訳されてらっしゃるんですね。
この曲が大好きで、和訳も様々な所で拝見しますが、
vestige様のはすんなりと入ってきて気持ちの良い和訳ですね。
"And the games you'd play, you could always win, always win"の和訳は総じて"結局ゲームにはあなたが勝つ"の様なものだった覚えがありますが、vestige様のは全く違っていて驚きました(゚o゚)笑
コメントありがとうございます。他の方へのお返事でも申し上げているように,この曲は初めてメタファーを通常の表現に置き換えて和訳することができたと言う意味で,私にとって記念碑的な曲のひとつです。
削除お話しの箇所ですが,実際に「ゲーム」をしているわけではなく,そこにいうゲームとはあくまで「駆け引き」という意味だと考えたのでこういう訳文になりました。何をやっても最後はいつも言いくるめられてしまう,そういう人を操作する術に長けた相手だったと考えたため,あのような訳文になっております。
第一そうでなければ,主人公がこれほど苦しみながらも別れを選択する必要はなく前の文とのつながりもしっくり来ません。歌詞をひとつのストーリーとして考えた場合,ここはこのように訳すのがもっとも相応しいと考えてこうなりました。
ただ,解釈は人それぞれなので,ゲームと和訳なさった方にもその方なりのお考えがあってそうなさっているのだと思いますし,歌詞に忠実にという点からすれば,私の訳文はかなり隔たっているので,そういう意味では邪道なのかもしれません。
検索でこちらにお邪魔しました。私の拙い英語力では聞き取りきれませんでした。それ以上に、「Set fire to the rain」とはすごす表現ですが、具体的に何の比喩か今一つわからなかったのですっきりしました。
返信削除それにしても、涙もまた燃えるものでは無いのに、その表現がこちらの気持ちにすっと入ってくるのは非凡な才能ですね。
ありがとうございました。名無しは失礼と思い、HNで書かせていただきました。
コメントありがとうございます。しばらく前から匿名の方にはお返事を差し上げられなくなったので,名乗ってくださってようございました。
削除この曲の場合,この比喩表現が歌詞を理解する上での鍵となるので,ここを比喩のまま残してしまうと,我々日本人には理解できないと考え,一歩踏み込んだ訳文にしております。
そしてその過程で,比喩表現をそうでない表現に置き換えることを怖れなくなったという意味で,私にとって大変思い出深い曲です。
さて,別館(twitter)でも余談を展開しております。お時間があればそちらへもおいでください。お待ちしております。
Adeleの曲をもう少し聴きたくなりました。この人も詩・曲・歌唱力、3拍子そろっているという印象です。圧倒されます。一連目の訳がいいです。特に、「強い人間に見えるけど 好きな人には逆らえなくて 抱きしめられるともう何も言えなくなった」という箇所、イメージ通りの日本語だ、と思います。 ああ、でも、Adeleもそうですか!今まであたった120%くらいの歌詞で、恋愛はgameで、winだloseだということで捉えられていました。その感覚がよくわからない。みんなおかしいんじゃないの、(おかしいのはアンタだ、という声が聞こえる・・・)なんで好きな人と勝負することになるんだ、と思います。結果として、「振った」「振られた」というのがあるのはわかるのですが、そんなこと意図的に懐柔できるものなんでしょうか。恋愛は、突然ふりかかってきて翻弄される、制御するのは不可能なもの、以外の何ものでもないように私には思えるのですが。 ところで、リード文にあった、70年代のよく似た歌謡曲、ですが、いくつか候補を思いつきました。その中で、稲垣潤一の『ドラマチックレイン』(しかし、これは80年代ですが)が一番この曲を彷彿とさせるような気がするのですが、いかがでしょうか?
返信削除コメントありがとうございます。お言葉を返すようで恐縮ですが,私の経験上,恋愛はゲームであり,最初に好きになった方,もしくは想いの強い方が圧倒的に不利なuphill battleを強いられます。(既に何度も負け戦を経験済みです)。
削除10代であれば,私も恋愛をゲームに例えることに違和感を感じたかもしれませんが,これまで厳しい現実と対峙せざるを得ない状況に何度も追い込まれた結果,現在では「恋愛はゲームである」との認識を持つに至っております。
無論,oak様はそのような不利な状況においでになったご経験がなく,常にhigh groundの側においでだったため,かようにお考えなのかもしれませんが,個人的には,どのような恋愛であれ,そこには必ずゲームの要素が存在すると考えておりますし,それは決して唾棄すべきものでもなければ,逆に奉るべきものでもないと考えております。
こんな凄い訳詞を初めて見ました!今迄はなんとなく理解した言葉が少しずれてるかなと思いながらアデルの歌唱力に圧倒されたままでした・・
返信削除涙の雨に火をつけて苦しみを燃やし、流そうとしてたのですね?
この女性の苦しみと彼への愛がとてもよく理解できました、いつも日本語訳はなんとなくで消化してましたが、これは衝撃です、頭の中に電流が走りました!
アカデミー受賞でちょっと聞いてみたのが彼女の歌の中で最高にお気に入りとなるとは・・・
「私は歌は映像ではなく耳で聞くものだ」とか答えて、減量要求には応じなかったというアデルの姿勢・考え方が大好きです。有難うございました。
コメント並びに過分なお褒めのお言葉ありがとうございます。この曲,サビの部分の「But I set fire to the rain, Watched it pour as I touched your face, Let it burn while I cry, 'Cause I heard it screaming out your name, your name」が全てメタファーなので,この部分が理解できないと曲の魅力が半減してしまいますが,それがなかなか難しく,和訳に際しては大変苦労いたしました。ただmackie様をはじめとして皆様が喜んでくださるのでその苦労も報われる思いです。
削除さて,別館(twitter)でも余談を展開しております。まだおいでになっていなければ,お時間があればそちらへも。お待ちしております。
本当に良い意訳で、ジーンとしました。
返信削除この曲が、さらに好きになりました。
冒頭の思い出せない昔の曲は、
雨音はショパンの調べ
という曲じゃないですか?
小林麻美 with C-POINTが歌ってます。
コメント並びにお褒めのお言葉ありがとうございます。さて,早速聴いてみました。確かに似ています。ただ個人的には,探しているのはこれほど「オサレ」な曲ではなく,もっと「昭和な歌謡曲」という感じがしております。
削除さて,別館(twitter)でも余談を展開しております。まだおいでになっていなければ,お時間があればそちらへも。お待ちしております。
今更ですが…なんて素敵な和訳なんだろうと
返信削除感動しました
ただ、それを伝えたくて
不得意な事を、しています
曲が好きで聞いてましたが、更に好きになりました
他の曲の、貴方の和訳にも、興味がわきました
拝見しますね♪ かしこ
とても好きな曲なのですが、こちらの和訳を拝見して
返信削除さらに好きになりました。
自分でも和訳してみようと思ったのですが
サビの部分がどうしてもわからず。
英語の歌詞を日本語に当てはめるのは大変難しいものなのですね
昭和歌謡的な似てる曲・・・
水色の雨に似てるような?
歌詞の内容もあってる気がします。
こんばんは。いっしーと申します。毎年発売されている、その年のグラミー賞ノミニーズアルバムをこの5年分まとめ買いし、このアデルの曲に出会いました。すんばらしい和訳ですね。アデルは欧米の、ちあきなおみか藤圭子、といったところでしょうか。
返信削除コメント並びに過分なお言葉ありがとうございます。この曲はメタファーをメタファーのまま和訳してしまうとその素晴らしさが半減するような気がしたため,そこから一歩踏み出して(見方によっては逸脱して)メタファーを通常の言葉に置き換えて和訳しました。Adeleの名曲のひとつであるだけでなく,そういう意味で私自身にとっても大変思い出深い曲です。
削除会社でたまに海外CMの和訳を依頼されるのですが、和訳するにはあちらの文化やら習慣やらを知らないとさっぱり理解できないものが多くて、いつもググりながら七転八倒しています。
返信削除そして、たった1行のキャッチコピーがダブルミーニングだったりすると、10行くらい説明書きを加えるというていたらくです(泣)。
私は未だに「意訳」できない駅前留学生です。
vestige様の足元には遠く及びません。
この訳詞も素晴らしいですね。
歌詞に「涙」という単語はどこにもないのに、違和感ゼロで真っ直ぐに心に響いてきました。
以前通っていた某翻訳講座で「違和感を感じさせないことが翻訳の基本です」と言われたことを今更のように思い出しています。
さて、思い出せない昭和の歌謡曲ですが。
中島みゆきじゃなくて日吉ミミの「世迷い言」とか、金井克子の「他人の関係」はいかがでしょうか?
あ、古すぎましたか?
コメントありがとうございます。英語と日本語は元々別の言語なので,特に歌詞の場合は読んで違和感のない日本語にしようとすると失われてしまうものが多いように思われます。その一方で歌詞の持つ内容を最大限に掬い上げようとすると,そこにない単語を補った上で大量の注釈をつけねばならず,結果として日本語のなめらかさを阻害しがちである点が悩ましいところです。
削除70年代の歌謡曲ですか。
返信削除声は渡辺真知子がすこし似ています。渡辺真知子なら歌ってくれそうな気がします。
歌い方とか雰囲気から他に候補を挙げれば、今陽子・麻倉未稀あたりでしょうか。若い頃のではなく、歳を重ねてからの歌い方ですね。
この曲は、本当に昭和の歌謡曲感がすごいです。
返信削除最初聞いた時は「演歌?」とまで思いました。