2012年9月17日月曜日

Giving Me A Chance ゴーティエ (Gotye)

理由はわかりませんが,この曲は聴いてすぐ気に入りました。聴くたびに,なぜかデジャヴを見ているような,そんな懐かしい気持ちになります。その感じには確かに覚えがあるはずなのに,それが一体何で,いつそれを経験したのかがどうしても思い出せません。
さて,主人公は相手との付き合いで「やらかして」しまったようですが,運のいいことに彼女からやり直すお許しが出た模様です。ただ,誰もが彼ほど恵まれているわけではありません。私も人生で何度も「やってもた」という経験をしてますが,彼のような僥倖にはほとんど恵まれませんでした。まあそれはそれで仕方ないとわかってはいますが,それでも思わず「タラレバ」を考えてしまいます。
おそらくこの曲,ヴァレンタインデーや特別な記念日といった日に投稿した方が良かったのかもしれませんが,前者は5か月ほど先ですし,現在のところ,特別な記念日といったものも(私には)存在しないので今日投稿することになりました。やり直すチャンスがあるよう,「やってもた」方に贈ります。
I don't know why but the tune hooked me right after I heard it.  Every time I listened to it, I feel something familiar, like deja vu.  I remember the sentiment but I can't tell exactly what it is and when I had it.
The protagonist in the lyrics seems to have messed up his relationship with the second person but he's lucky because she (I guess) gave him a chance.  Everybody, however, isn't that lucky.  I have screwed up things many times in my life and hardly being given a chance, I mean a second chance.  Well, I think I can live with it but still cannot help wondering "if,"
I guess I should post this on some special occasion, such as Valentine's Day or some kind of  anniversary.  Valentine's Day is almost 5 months ahead and I don't have that kind of anniversary right now.  So here you are.  To those who messed up a relationship.  Hope you'll have A (NOTHER) CHANCE.
Giving Me A Chance  (Gotye)
You know I never want to let you down
It cuts me up to see you sad
And I wish that I could undo what I've done
Give back the faith in me you had

Oh yeah
Oh yeah

You know I love you more than anyone
But I get a little wrapped up in myself
But you know I never want to do you wrong
Bring into question what we have

Oh yeah
I know I let you down
I know I let you down
But you're giving me a chance

Oh yeah
I know I let you down
I know I let you down
But you're giving me a chance

傷つけるつもりなんかなかったんだ
そんなに悲しそうな顔をされるとすごく辛いよ
あんなことしなきゃよかったと思ってる
だから前みたいにもう一度だけ信じてほしい

本当だよ
ウソじゃない

かけがえのない存在なんだよ
なのに自分のことで精一杯で余裕がなかった
でももう辛い思いをさせたりしない
それで2人の思い出までダメにしたくないよ

本当だよ
傷つけてゴメン
辛い思いをさせたよね
許してくれてありがとう(2回繰り返し)

(余談)

・・・とここで終われば「美しい曲」なのですが,そこらへんが私の性格なんでしょうか,Foster The PeopleのI Would Do Anything For You同様,何故か「怪しい」ものを感じてしまいます。

というのもコレ,ストーカーが妄想の中で,相手に語りかけているようにも聞こえるから。

これまで度々「ロマンティックな曲ほどストーカーチックになりやすい」というお話をしてきたかと思いますが,まさしくその典型。そこで今一度この主人公がストーカーだったという前提で歌詞をお読みください。今までとは全く違った景色が見えてくるはずです。

Gotyeがすごいと思うのはまさにこういうところです。

それにしてもこの曲のオフィシャル・ヴィデオもアニメーション。http://youtu.be/0u8ZfqjT8-I
思うにGotyeは,あれほどのイケメンでありながら,自分では全くそう思ってないような気がします。自分を格好よく見せようなどと少しも思ってないような登場の仕方ばかりですから。

6 件のコメント:

  1. 歌詞を見て動画を見終わった後予断をみたら・・・
    ぞっとしますねえ

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    1. コメントありがとうございます。いや本当はケンカの後仲直りをして幸せになったカップルの美しいお話なのかもしれませんが,邪な心の持ち主なのでついついあのような見方をしてしまいます。ハッ・・・これはもしかして私のヒガミ・・・?

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  2.  you are giving me a chance.の行に思うところあり、です。
     二人の間に何らかの「事件」が起きた場合、「事件」の前と後では、世界は違ってしまうような気がします。失われた信用がそのままになるということかもしれないし、逆に前よりもつながりが深くなる、というようなこともあるかもしれません。しかし、「事件」をきっかけに現実の歯車が違うところでかみあって、2人の関係は別の次元に押し出されてしまう。
     そう考えると、許してあげる、と言うのは、口で言ってるだけの話で、現実が元の次元に戻ることは、もう、ない。ストーカーの人が「でも彼女は許してくれた」と妄想しているのと同じくらい、「許してもらえた」と思っているのは、大いなる誤解かもしれませんよね。(いや、いい方に展開することもあるはずですから!)

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    1. コメントありがとうございます。全くもって仰る通りです。以前This Boy (James Morrison)の投稿でも申しましたが,人間にとって一番難しいのが「許す・赦す」ことだと思います。
      しかしながら,個人的には「本当は赦してもらっていないのかも」と思いながら生きていくのも決して悪いことではなく,常に自分の行動に対し,自問自答を求められるという意味で,むしろその方が正しいよう気がいたします。
      逆に,そういういわば「原罪」のような「うしろめたさ」というか「重し」がないと,容易に道を踏み外してしまう,そんな危うさを人間は持っているのではないでしょうか。

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  3. はじめまして。
    いつも対訳楽しみにしています。
    ところで、この曲なのですが、確かこれはWallyと彼の恋人(Long time girlfriend)のTash Parkerについて歌ったものだったはずです。因みに、彼女もオーストラリアのミュージシャンで、アルバム『Waking Up』の収録曲の中にこのアンサーソングの『I take the Blame』があります。
    とても素敵なシンガーなので、是非聴いてみてくださいね。
    あとは、Gotyeの『Save ne』とTashの『Not Unprepared』がミラーソングだったりします。面白いですよね。
    それでは。

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    1. コメントありがとうございます。Wallyと彼をお呼びになっておいでなので,オーストラリアにお住まいなのでしょうか?Tash Parkerの名前だけは知っていましたが,忙しさのためにそのままになっておりました。また,Save Meにミラー・ソングがあったということも初めて知りました。ありがとうございます。Not Unpreparedというタイトル,いいですね。是非聴いてみたいと思います。
      ところでそのHNには見覚えがあるのですが,別館でフォローくださっておりますでしょうか?もしまだでしたら,別館(twitter)でも余談を展開しております。お時間があればそちらへもおいでください。お待ちしております。

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