2012年11月4日日曜日

Avalon プロフェッサー・グリーン (Professor Green ft. Sierra Kusterbeck)

この曲はRelentless(容赦ない) というエナジー・ドリンクのキャンペーンソングになっているとか。おおそらくこの曲を聴くと,力強く勇敢な伝説上の人物アーサー王を思い出すという理由で,おそらくこの曲を選曲したのだと思います。
ただその伝説では,アーサー王はカムランの戦いで重傷を負ってアヴァロン(Avalon)に辿り着き,そこで亡くなったと言われています。それを知ってしまうと,この選曲はちょっとどうかと思ってしまいます。なにしろ,かの偉大な王の最後の「眠り」を連想してしまうような曲です。エナジー・ドリンクのキャンペーンソングとしてはどうなんでしょうか?
I heard the song is in the soundtrack to the new Relentless Energy Drinks campaign.  Probably they use the song just because it reminds us of the tale of the powerful and brave legendary figure, King Arthur.
According to the legend, however, the King was seriously wounded by the battle of Camlann and ran to Avalon to heal his wounds.  Knowing his end, I don't think it's a very good idea.  Who wants to buy the energy drink that's associated with the last SLEEP of the great king? 
Avalon  (Professor Green ft. Sierra Kusterbeck)
Yeah.. yeah...
Yeah... yeah...

It's time to even it up
I guess a round table weren't equal enough
You can't contain me
With chains I'm free
and I run free
Any enemy is coming with me when I'm done

Whatever's asked to me I perform,
I rip through the rain into the eye of the storm,
Still carrying the flame, eye of the torch,
Failure comes at a price I can't afford,
Never been half hearted I put my all in,
Forfited all just to answer my calling,
Wearing the scars of the wars that I fought in,
Should'a been heading for the stars but I'm falling,

I have your sword and cape,
If you need them I'll be swimming in the lake,
Oh baby don't look down, just take the crown.

We'll be kings forever, oh oh oh,
Holding on together, oh oh oh,
Feeling so much better oh oh oh,
When everything was wrong and everything was gone
We ran to Avalon.

I fought till I had no fight left,
Risked my death,
Walked with conviction in everyone of my steps,
My strengths water enough,
To wash away any of the stains on my rep,
Yeah, I fought off vultures,
Went against odds when I was short on soldiers,
I asked not for my burden to be lightened
but if I may have broader shoulders
so as I may carry the weight all the doubt I had in me has been allayed
so from now til the day that I'm carried away I will never walk around what stands in my way
fuck if they ain't letting off cos neither will I
When I die from the ashes an eagle will rise
long as my blade and my faith keep me alive
Fear is something that you won't see in my eyes.

We'll be kings forever, oh oh oh,
Holding on together, oh oh oh,
Feeling so much better oh oh oh,
When everything was wrong and everything was gone
We ran to Avalon.

I left competion out for the count no abacus
Fought for the crowd, fought down challengers
When my massacre was ordained I remained through pain forged my sword,
I left competion out for the count no abacus
Fought for the crowd, fought down challengers
When my massacre was ordained I remained through pain forged my sword, my Excalibur.

We'll be kings forever, oh oh oh,
Holding on together, oh oh oh,
Feeling so much better oh oh oh,
When everything was wrong and everything was gone
We ran to Avalon.
We ran to Avalon.
We ran to Avalon.
We ran to Avalon...

I know it's been said, but the damage becomes dangerous because no one can survive.

ついに借りを返す時が来た
話し合いでは埒が開かないこともある
閉じ込めようったって無駄なことだ
たとえ鎖で繋がれても,この魂は売ったりしない
必ずそこから逃げ出してやる
そうなったら,刃向えるヤツは一人もいない
請われてできないことなどない
雨を衝いて,台風の目に飛び込んでやる
炎は今もこの手にある 輝く光の中心だ
失敗すれば後がないから
いつも全力で立ち向かってきた
使命を全うするために,なにもかも鍛えてきた
今もこの身に残る戦いの傷
頭上の星を目標にして,空高く飛んだはずだったのに
こうして無様な姿を晒してる

剣とケープならここにある...
必要なら湖に飛び込んで取ってくる
だから下を向いて悲しそうな顔をせず,ただこの冠を受け取って

2人でこれから天下を獲ろう
支え合ってずっと一緒に
こうしてると,なんだか気持に張りが出る
あの時は,なにもかも上手くいかなくて,全てを失くしてしまったから
2人でアヴァロンに逃げ出した
そこで最後を迎えるために

戦って,戦って,戦い抜いた
命の危険も顧みず
信じるもののために生きてきた
この芯の強ささえあれば
過去の挫折や失敗をどれほど叩かれても,負けたりしない
えげつないハゲタカどもは蹴散らしてやる
力不足だとか言われた時も,見事に予想を覆してやった
無難な人生なんか望んでない
今よりもっと力があれば
どんな苦難もはねのけてみせる
そうすれば,自分にもっと自信が持てる 
だから,この人生が終わる時まで,目の前に立ちはだかるものには立ち向かう
邪魔しようったってそうはいくか それくらいで諦めたりするもんか
たとえ一度は消えることになったとしても,また必ず返り咲いて,それまで以上のヤツになってやる
この信念こそが拠り所 剣のように守ってくれる
怯んだりするもんか

2人でこれから天下を獲ろう
支え合ってずっと一緒に
こうしてると,なんだか気持に張りが出る
あの時は,思い通りにいかなくて,全てを失くしてしまったから
2人でアヴァロンに逃げ出した
そこで最後を迎えるために

どっちが売れてるとか売れてないとか,つまらない小競り合いはどうでもいい
こうして(ラップを)続けてるのは,ファンのため,そして相手を負かすためだ
だから,そうしなければならなくなったら
どんなに辛い戦いでも,(ラップという)この剣で,エクスカリバーで戦い抜く

2人でこれから天下を獲ろう
支え合ってずっと一緒に
こうしてると,なんだか気持に張りが出る
あの時は,思い通りにいかなくて,全てを失くしてしまったから
2人でアヴァロンに逃げ出した
そこで最後を迎えるために
湖に浮かぶ島
そのアヴァロン島へ

わかっていたことだけど,遂にどうしようもないところまで来た
仲間が誰もいなくなったから

(余談)

Professor Greenのパートはラップなので,最初はこれよりもずっとくだけた口調にしていましたが,それではなにかしっくりこない。おそらく中世のアーサー王の伝説とくだけた口語体というものの相性があまり良くないためでしょう。

リード文で紹介したこのアーサー王の伝説には,いくつか異説があるそうで,それによると王は死なずに未来のある時期まで眠っているだけだとか。

しかし,いずれにしても,エナジー・ドリンクで「眠る」のはマズいと思うんですけどねえ。

2 件のコメント:

  1. アーサー王伝説で1曲作っちゃうんですね。さすが、引き出しの多いProfessor Greenです。アーサー王からインスピレーションを受け取れると言うことにも、彼の大きさを感じさせます。また、このドラマチックな状況描写が、案外ラップという伝え方に合っていて、こういうのもアリなんだなあ、と感心してしまいました。vestigeさんも、こういう分野の言語はお得意ですね。戦う物語が生き生きとしてます。I left competition outからの連が「ラップで」戦っている自分、という解釈なのがおもしろいです。『8mile』というエミネムの映画を観ましたが、ラップで対決していました。ラップって、そういうものなんですね。映画を観る限りでは、「あいつの方がうまい」っていう判断基準が、結構皆さん一致しているみたいで、おお~!という声が一斉に上がっていましたが、残念ながら何を言ってるのかさっぱりわからなくて、自分はジャッジできそうになかったです。Professor Greenもラップでは、誰にも負けない覚悟で臨んでおられるということなんでしょうね。

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    1. コメントありがとうございます。Professor Greenはたまたま出たフリー・スタイルのラップ大会で,あれよあれよという間に勝ち上がり,優勝してしまったという経歴の持ち主とか。それだけに歌詞に登場するcompetitionという言葉が説得力を持つような気がいたします。
      ラップ大会では,おそらく韻の踏み方,題材の取り方,掛詞などの技巧の凝らし方などが基準になるのだと推察いたしますが,私も聞いただけでは何を言っているか全く理解できないので,oak様同様,判断はつかないと思います。
      個人的にEminemのラップは比較的聴き取りやすく,歌詞を知っていれば彼が何を言っているのかほとんどわかりますが,そうでないアーティストの方が圧倒的に多数です。

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