2013年5月9日木曜日

Fire We Make アリシア・キーズ (Alicia Keys ft. Maxwell)

ここで取り上げた彼女の曲はNo One と Girl On FireそしてTears Always Winの3曲を取り上げているので,Alicia Keys という名前からこれは予想していませんでした。下のヴィデオは多少エロ過ぎ,あるいは「相当いやらしい」作りになっており,歌詞も「裏の意味」や「掛詞」に溢れております。
友人は「R&Bの曲を書こうと思ったら,セックスを題材にしなきゃいけない。そういうもんなんだよ」と言っていましたが,60年代,70年代,そして80年代初期までは,それがR&B本来の姿ではなかったはずです。
無論,今のR&Bの曲がすべからくセックスについて語っていると言っているわけではありません。ただ当時R&Bやソウルといえば,You Make Me Brand NewやCan't Give You Anything (But My Love) のような曲のことを指していたはずです。そこで皆様にお聞きしたい。かの名曲よろしくR&Bの世界で「愛は何処へ(Where Is The Love)」?  
I've posted two of her songs, No One and Girl On Fire and Tears Always Win.  This is not what I expected from Alicia Keys.  The music video below is a bit too sexy or raunchy.  The lyrics are full of sexual innuendo and double entendres.
My friend says "If you're gonna write an R&B song, you should write about sex.  That's the way it goes and it has to be so" but I don't think it's what it's supposed to be in '60s, '70s and early '80s.
I'm not saying all R&B songs are about sex, of course.  In those days, however, I think R&B music or soul music referred to  songs like "You Make Me Brand New" and "Can't Give You Anything (But My Love) "  So now let me ask you, "Where Is The Love" in R&B music?  
Fire We Make  (Alicia Keys ft. Maxwell)
Yeah
It's crazy
It's crazy
Come on, come on yeah
I wanna tell you really
Oh yeah, all I know yeah
Hey
I wanna know yeah

[Alicia:]
Hey baby how you doing tonight
I wanna let you know
I wanna tell you just how I feel
I wanna love you baby
And it's going so right
I wanna burn a candle
Turn the darkness to the light

With the fire we make
It's getting hotter and hotter
Like a moth to a flame
I can't stay away
From the fire we make
It's getting higher and higher
Like the night to the day
I can't stay away
No no no... {yeah}... nooooooo
{Oh yeah}
No No... {yeah}... stay away

[Maxwell:]
Hi baby, won't you tell me the truth
You wanna be the one
You can't stay away
Oh, hey darling
Don't you make no excuse
We can chase the sun
And burn the hole inside you

With the fire we make
It's getting hotter and hotter
Like a moth to a flame
I can't stay away
From the fire we make
It's getting higher and higher
Like the night to the day
I can't stay, I can't stay away

[Alicia and Maxwell:]
This abyss of the world and it takes us to the stars
It's getting higher and higher
It's the fire we make, (it's the fire we make)
Getting sweeter and sweeter
Like a night to a day
(About to make up this flames)
I can't stay away, say is, no no (yeah)
No no no, No no no, Can't stay away (baby Can't stay)
No no no (No you can't)
No no no (Baby baby baby)
No no no, Yaahhhh

I wanna tell you, I wanna love you
I just wanna stay with you
I can't be done
I just can't stay away
I wanna make some much fire with you baby
I wanna go, gonna go to you darling, ah
I say yeah yeah

Yeah
It's crazy
It's crazy
Come on, come on yeah
I wanna tell you really
Oh yeah, all I know yeah
Hey
I wanna know yeah

[Alicia:]
ねえベイビイ どうしてる?
言っておきたいの
この気持ちを
思いっきり優しくしてあげたいの
きっと喜んでもらえるはず
キャンドルに火をつけて
暗闇を明るく照らしましょ

お互いに火をつけて
一緒に熱く燃え上がるの
炎に引き寄せられる蛾みたいに
危ないとわかっていても止められない
お互いの気持ちが熱くなるのを
気持ちがどんどん強くなってく
夜明けが近づいてくるみたいに
踏みとどまるなんてできないの
そんなの無理に決まってる
どうしてもそうなっちゃうから

[Maxwell:]
ベイビイ,本当のことを知りたいんだよ
本気でつきあうつもりなのか?
中途半端なんてダメなんだ
ダーリン
言い訳なんかしないでくれ
太陽を追いかけて,このまま突っ走ってしまったら
その胸を焦がしてしまうこともある

お互いに火をつけて
一緒に熱く燃え上がる
炎に引き寄せられる蛾みたいに
危ないとわかっていても止められない
お互いの気持ちが熱くなるのを
気持ちがどんどん強くなってく
夜明けが近づいてくるみたいに
踏みとどまるなんてできないよ
そんなの無理に決まってる
どうしてもそうなってしまうから

[Alicia and Maxwell:]
この世界の深みは
星のまたたく宇宙へ2人を連れて行く 
上へ上へと空高く舞い上がる
2人の気持ちが燃え上がり(炎となって)
快感がさらに高まってくる
夜明けが近づいてくるみたいに
(今にも燃え上がりそう)
踏みとどまるなんてできないよ
そんなの無理に決まってる
どうしてもそうなってしまうから

言っておきたい
思いっきり優しくしてあげる
ただそばにいたいだけ
もうイヤなんて思うわけない
踏みとどまるなんてできないの
ベイビイ,一緒に燃え上がりたい
目指す場所はそこしかない
本当だよ ウソじゃない

(余談)

Alicia Keysが好きなので取り上げましたが,こういう王道系(別名プレイ系)のラヴソングというのは,和訳しつつも,心の片隅で「甘いんだよ」などと考えてしまいます。燃え上がる恋愛が長続きしないのは,歌詞の世界でも同じで,だからこそこれほど多くの破局ソング(breakup song)があるわけです。

無論,私とて自分が恋愛中の脳内お花畑状態であれば,自動的に「恋愛フィルタ」がかかり,心から感動できるのかもしれませんが,現在のところ全くそういった状態ではないため,どうしてもデフォルト設定の自分が出てきてしまいます。

なにしろ,言葉を尽くして美しく語っていますが,有体に言ってしまえば「そういうこと」なので,第三者としては「勝手にしてくれ」と言うしかありません。

ただ,燃え上がる火力が強ければ強いほど,炭になるスピードも早いわけで,そんな星空の彼方にまで届くような勢いで燃えてしまっては,一瞬にして終わりが来てしまいます。

したがって,そうならないようにしようと思えば,外から別のエネルギーを注入するほかないわけですが,恋愛関係においては,それはすなわち「浮気」でしょうから,それを受け入れつつ元の恋愛関係を維持するのはなかなかにハードルが高い作業に思われます。

3 件のコメント:

  1. リードの眉間の皺が想像できる文と、ヨダンの「好きにしてくれっ」的投げやりな文に、つい声を出して笑ってしまいました。

    「エロ」全開にする歌が多い理由を考えると、
    「題材にしやすい」&「誰にでもわかりやすい」という事なんでしょうか?
    いや、わかりやすいって言っても今回のような歌詞では、共感できる部分がなく、
    「USAってすごいな・・」という感想しかありませんが。。

    「愛は何処へ(Where Is The Love)」?
    何処かわかっていたら、この世の中は平和でしょうね。。

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    1. コメントありがとうございます。確かDavid GuettaのLove is Goneを取り上げた時,リード文で同じような話をした覚えがございます。http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2012/02/love-is-gone-david-guetta-and-chris.html 
      しかしWhere Is The Loveの答えがLove Is Goneであったとしたら,切ないですね。

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  2. 初めてコメントさせていただきます。
    対訳拝見しました、最近全くCDを買わなくなってしまった当方としてはこのようなサイトはとてもありがたいです。
    私は2000年代から流行りのR&Bに興味を持って、甘々でストレートな歌詞に慣れっこになってしまっていたため、サイト主さんの感想を拝読してなんだかハッとさせられました(笑)
    ろくな恋愛経験もない私からすると、このような歌詞はムーディなメロディも相まってただただうっとりさせてくれるものとして楽しんでいましたが、確かに地に足の着いた、それでいてすれていないR&Bの歌があれば知りたいなと思いました。

    拙い文章でお目汚ししてしまいすみません、申し上げたかったのは、対訳もそうですがサイト主さんの曲への感想も面白かったです、ということです。今後も楽しみにしております。

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