2014年3月6日木曜日

Remember Me This Way ジョーダン・ヒル (Jordan Hill)

歌詞の中で主人公は「あの時のことを振り返って,こんな風に言ってたことや,この姿を思い出して」(Think back on yesterday, Remember me this way) と言っていますが,現実の世界ではなかなかそうはいきません。こんな風に覚えていてもらいたいと思っていても,むしろ予想だにしない覚え方をされていることが多かったりします。自分が思い描いている自分の姿と,他人の目に映る自分の姿は常に同じわけではなく,そのためその2つの開きが大きいと,相手だけでなく自分も驚くことがあります。
"Think back on yesterday, Remember me this way," the protagonist sings but that's not always the case in real life.  We're often remembered by others by the way we'd never expected to be rather than by the way we wanted them to.  The person we think ourselves to be is not always the person others think we are and sometimes the disparity between them surprises ourselves as well as others.
Remember Me This Way  (Jordan Hill)
Every now and then we find a special friend
Who never lets us down
Who understands it all, reaches out each time you fall
You're the best friend that I've found

I know you can't stay, a part of you will never ever go away
Your heart will stay
I'll make a wish for you and hope it will come true
That life would just be kind to such a gentle mind

If you lose your way
Think back on yesterday
Remember me this way
Remember me this way

I don't need eyes to see the love you bring to me
No matter where I go
And I know that you'll be there
Forever more a part of me, you're everywhere

I'll always care
I'll make a wish for you
And hope it will come true
That life would just be kind to such a gentle mind

If you lose your way
Think back on yesterday
Remember me this way
Remember me this way

And I'll be right behind your shoulder watching you
I'll be standing by your side and all you do
And I won't ever leave as long as you believe
You just believe

I'll make a wish for you
And hope it will come true
That life would just be kind
To such a gentle mind

And if you lose your way
Think back on yesterday
Remember me this way
Remember me this way
This way

特別な友達ができることがある
イヤな気持ちにさせたりしないし
なにもかもわかってくれて
辛い時にはいつだって
手を差し伸べてくれる人
今までで一番の友達なんだ

わかってる
このままじゃいられないって
だけどだからって
なにもかもなくなるわけじゃない
心はいつでもここにある
だからこうして祈ってる
こんなに優しくていい人が
どうかこれからも
幸せな人生を送れるように

どうすればいいのかわからない
そんな風に思ったら
あの時のことを振り返って
こんな風に言ってたことや
この姿を思い出して

大切にしてもらってるっていうことは
何もしなくてもすぐわかる
これからどこへ行ったとしても
きっとそこにいてくれる
自分の分身みたいなものだから
いつまでもずっと一緒だよ

いつでも気にかけてるよ
だからこうして祈ってる
こんなに優しくていい人が
どうかこれからも
幸せな人生を送れるように

どうすればいいのかわからない
そんな風に思ったら
あの時のことを振り返って
こんな風に言ってたことや
この姿を思い出して

そのすぐ後ろを歩きながら
肩越しに見守ってる
なにをしても
いつも味方になって支えてあげる
信じてくれる間は
決してどこにも行ったりしない
だからとにかく信じてて

だからこうして祈ってる
こんなに優しくていい人が
どうかこれからも
幸せな人生を送れるように

どうすればいいのかわからない
そんな風に思ったら
あの時のことを振り返って
こんな風に言ってたことや
この姿を思い出して

(余談)

大変美しい曲なのですが,あまりに美し過ぎて不安を感じてしまうのは私だけでしょうか?そもそもリード文で述べたように,「こう思われたい」と自分が望む姿と,実際に他者から「こう思われている」姿というのは,往々にして食い違っているものであり,私個人に限って言えば「こう思われたい」<「こう思われている」という場合がほとんどです。

したがって,この歌詞に登場する主人公も,自分と相手は「親友(あるいはそれ以上)」だと思っているようですが,相手の方は実はそんなことは全く考えておらず,ただの「面倒くさいヤツ」と思っているのかもしれません。例えば,相手と破局し,もうやり直せないと悟った主人公が「これでよかったんだ」と自分に言い聞かせているという場合も十分考えられます。そして仮にそうだとすると,この主人公はストーカーの一歩手前であり,そういう意味でこの曲は意外なほど「怖い曲」ということになります。

・・・それにしても,約2年半前にここ本館を始めて以来,英語の歌詞についてはかなり知識が増えたような気がするものの,その一方で失ってしまったものも少なくない気がします。この曲も以前ならもっと素直に感動できたのではないかと思うと,それはそれで一抹の寂しさを感じます。

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