2014年5月21日水曜日

Always ボン・ジョヴィ (Bon Jovi)

「照れ」は伝染します。人前で気まずさや居心地の悪さを感じたら相手もそう感じています。したがって,アーティストで舞台に上がっている時は,自分が演じているキャラになりきり,そういった感情を表に出してはいけません。そうしないと観客がしらけます。このヴィデオを見ながらJon Bon Joviが「真のアーティスト」であると深く納得しました。ステージ上の彼には間違いなく別人格があります。
Embarrassment is contagious.  When you feel awkward or uncomfortable and blush in front of others, they'll have these feelings, too.  So if you're an artist on stage, you should identify yourself with the character you're portraying and mustn't expose these feelings.  Otherwise the audience gets turned off.  Watching the video, I'm fully convinced Jon Bon Jovi is a true artist.  He definitely has his alter-ego on stage.
Always  (Bon Jovi)
This Romeo is bleedin'
But you can't see his blood
It's nothing but some feelings
That this old dog kicked up

It's been rainin' since you left me
Now I'm drownin' in the flood
You see I've always been a fighter
But without you I'll give up

Now I can't sing a love song
Like the way it's meant to be
Well I guess I'm not that good anymore
But baby that's just me

And I will love you baby
Always
And I'll be there forever and a day
Always

I'll be there till the stars don't shine
Till the heavens burst, and the words don't rhyme
I know when I die, you'll be on my mind
And I'll love you Always

Now your pictures that you left behind
Are just memories of a different life
Some that made us laugh, some made us cry
One that made you have to say goodbye

What I'd give to run my fingers through your hair
Touch your lips and hold you near
When you say your prayers try to understand
I've made mistakes, I'm just a man

When he holds you close, he pulls you near
When he says the words you've been needin' to hear
I wish I was him 'cause those words are mine
To say to you 'till the end of time

That I will love you baby
Always
And I'll be there forever and a day
Always

I'll be there till the stars don't shine
Till the heavens burst and the words don't rhyme
I know when I die you'll be on my mind
And I'll love you Always

If you told me to cry for you, I could
If you told me to die for you, I would
Take a look at my face
There's no price I won't pay
To say these words to you

Well there ain't no luck with these loaded dice
But baby if you give me just one more try
We can pack up our old dreams and our old lives
We'll find a place, where the sun still shines

And I will love you baby
Always
And I'll be there forever and a day
Always

I'll be there till the stars don't shine
Till the heavens burst and words don't rhyme
I know when I die you'll be on my mind
And I'll love you always

ここにいる
ロメオは今傷ついて
血を流しているけれど
そのことは他のヤツにはわからない
ただヤツの心のなかで
昔の傷が痛んでるだけ

お前が出て行ってから
この心のなかで
涙の雨が降り続いてる
流した涙の洪水で
今にも溺れてしまいそうだ
簡単には諦めない
それが俺のキャラだったけど
お前がそばにいてくれないと
あっさり負けてしまいそうだ

今はもうラヴ・ソングを
あんな風には歌えない
あの頃は歌いながら
本気でそう信じてたのに

ベイビイ,これからも
お前をずっと想ってる
いつだって
困った時は助けるからな
ずっといつまでも

いつだって
助けに行ってやるから
夜空に星が輝く限り
天国が爆発して
言葉がリズムを失うまで
ずっとそこにいてやるからな
死ぬときに
思い出すのはお前のことだ
これからもずっと想ってる

お前が残した写真を見ると
今とは違って幸せだった
あの頃を思い出す
一緒に笑った写真もあるし
涙を流したヤツもある
だけどそのなかの一枚で
別れることになったんだ

今ここにお前がいたら
髪をこの手で梳いて
指でその唇に触れ
ギュッとそばに抱き寄せるのに
だから神に祈る時
これだけはわかってくれないか?
あれは間違いだったんだ
俺だってただの人間なんだって

あいつがお前を抱いて
ギュッとそばに抱き寄せて
お前のずっと聞きたがってた
セリフをお前に聞かせてると
あいつになれたらって思うんだ
だってそのセリフは
俺がいうはずだったんだから
ずっといつまでも

お前のことを想ってるって
変わらずに
いつだって
困った時は助けるからな
ずっといつまでも

いつだって
助けに行ってやるから
夜空に星が輝く限り
天国が爆発して
言葉がリズムを失うまで
ずっとそこにいてやるからな
死ぬときに
思い出すのはお前のことだ
これからもずっと想ってる

泣いてくれって頼まれたら
その通りにしてやるし
死んでくれって言われても
きっとそうしてやるよ
この顔を見てくれよ
本気だろ?
どんな犠牲も払ってやるよ
あのセリフを言うためなら

きっとツキは巡ってこない
あのサイコロには仕掛けがあるから
だけどベイビイ
もう一度だけチャンスをくれたら
あの頃の夢や暮らしを残らず持って
まだ希望の光が降り注いでる
そんな場所を見つけに行こう

ベイビイ,これからも
お前をずっと想ってる
いつだって
困った時は助けるからな
ずっといつまでも

いつだって
助けに行ってやるから
夜空に星が輝く限り
天国が爆発して
言葉がリズムを失うまで
ずっとそこにいてやるからな
死ぬときに
思い出すのはお前のことだ
これからもずっと想ってる

(補足)

* This Romeo is bleedin' : この曲は元々,Romeo Is Bleedingという映画のために作られたものの,その映画がBon Jovi側の気に入らなかったため,曲の提供を止め,そのままになっていたのを,友人が見つけて,Cross Roadというアルバムでリリースするよう説得したんだとか。そのご友人グッジョブですね。

** loaded dice 中に重石が仕込んである「いかさまサイコロ」のことです。重心が中央になく偏っているので,特定の目がでる確率が高くなります。

(余談)

歌詞の中で主人公は「今はもうラヴ・ソングを,あんな風には歌えない,あの頃は歌いながら,
本気でそう信じてたのに(Now I can't sing a love song, Like the way it's meant to be)」と言っていますが,どうしてどうして。十分「本気でそう信じて」ると思われます。

それにしても大きく出ましたねえ。元彼のCry Me Riverでも思いましたが「お前が出て行ってから,この心のなかで,涙の雨が降り続いてる,流した涙の洪水で,今にも溺れてしまいそうだ(It's been rainin' since you left me, Now I'm drownin' in the flood)」には思わず「白髪三千丈」の世界を思い出してしまいました。

ただウソというのは,到底有り得ないほど荒唐無稽であればあるほど,つかれた方は信じてしまうものだという説を以前どこかで耳にしたような気がいたします。仮にそうであるならば,相手の目をしっかり見つめ,上記のセリフを毛ほどの照れもなく言えたなら,相手の方もそれがレトリックとはわかっていても,少なくともその熱意は感じてくれるでしょうから,そういう意味でこのセリフも第一級のウソとなるのかもしれません。・・・が,少なくとも私には難易度が高過ぎます。

2 件のコメント:

  1. もちろんここにいる私は傷つき血を流してはおりませんし、さらにLawsonの「Juliet」の時と同じ轍を踏んでいる気がしますが、ここは立場上(?)コメントせざるを得ないところでしょう(笑)

    しかし「涙の洪水」や「天国爆発」などなど、その無駄なスケール感に飲まれてうっかり肯いてしまう人がいたりするものなのでしょうか。未練を歌に仕立て上げ、歌い上げ、盛り上げる、そのすべてをやり切っている辺りが恐るべき手腕と言わざるを得ません。野球の投手には変幻自在の変化球を操るスマートな技巧派もいれば速球でねじ伏せる剛腕タイプもいます。この曲くらいになると、豪速球すぎて常人の視覚では全く捉えられない消える魔球と化している気がしないでもないですが、その才能のあまりの眩さに私の目が眩んでいるだけなのかもしれません。

    そういえば、先般Florida Georgia Lineの「ヒップホップ風カントリーロック」に衝撃を受けましたが、つい昨日「ボサノヴァ」×「メタル」という代物を耳にしました(なかなか面白かったですが)。もはや何でもありな昨今、詞も曲も直球勝負という彼らの不滅の魂は殿堂入りに値すると個人的には信じております。…まあ何の殿堂か定かではない上に、Richie Samboraがバンドを離脱中のため「不滅」でもなさそうな気配ですが…。

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    1. コメントありがとうございます。お怪我もなくお元気そうで安堵いたしました。お話しの「ボサノヴァ×メタル」ですが,確かに意表を突かれる組み合わせではあるものの,斯界に詳しい友人によると,メタルの世界では北欧とブラジルが2大勢力らしいので,そう考えれば自然な流れと考えられなくもありません。それにしてもコラボ非常事態宣言的な昨今の流れを見ていると,聴きたいかどうかはともかくとして,遠からず「デスメタル×フォーク」や「ヒップホップ×フォーク」というものが登場するのではないかと思えて参ります。

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