2014年12月23日火曜日

Careless Whisper ジョージ・マイケル (George Michael)

このミュージック・ヴィデオで,George Michael演じる主人公は,妻(あるいは婚約者)がありながら浮気をしていますが,元々そういう浮気キャラであるわけではなく,ついふらふらと誘いに乗ってしまっただけであるように思われます。勿論浮気はいけませんが,間違いを犯すのが人間です(よね?)こう言うとかなりお叱りを受けるとは思いますが,今回だけは主人公を大目に見てやれよと思うのは私だけでしょうか?・・・私だけでしょうね。
In the music video, the protagonist (George Michael) seems to have cheated his wife (or fiance, maybe) but he doesn't seem to be a habitual cheater to me.  He's just succumbed to temptation.  It's wrong to cheat your love of course but everybody makes mistakes, right?  I'd get flamed by saying this but am I the only one who think he should have given a second chance?  Guess I am.
Careless Whisper  (George Michael)
I feel so unsure
As I take your hand
And lead you to the dance floor
As the music dies
Something in your eyes
Calls to mind a silver screen
And all its sad goodbyes

[Chorus]

I'm never gonna dance again
Guilty feet have got no rhythm
Though it's easy to pretend
I know you're not a fool
I should have known better than to cheat a friend
And waste a chance that I've been given
So I'm never gonna dance again
The way I danced with you

Time can never mend
The careless whisper of a good friend
To the heart and mind
Ignorance is kind
There's no comfort in the truth
Pain is all you'll find

[Chorus]

Tonight the music seems so loud
I wish that we could lose this crowd
Maybe it's better this way
We'd hurt each other with the things we want to say
We could have been so good together
We could have lived this dance forever
But now who's gonna dance with me
Please stay

[Chorus]

Now that you've gone
Now that you've gone
Now that you've gone
Was what i did so wrong
So wrong that you had to leave me alone

不安でたまらない
その手を取って
ダンスフロアに連れて行くけど
音楽が鳴り止んで
その瞳を見つめていると
あの頃の出来事と
辛かった
別れの記憶が蘇る

[Chorus]
もう二度と
あんな風には踊れない
罪の意識を背負ってたんじゃ
心の底からリズムに乗って
踊るなんて無理なんだ
そうじゃない
フリもやればできるけど
そんなことをしてみても
誤魔化せるわけないよ
友だちを裏切るなんてバカだった
せっかくチャンスがあったのに
だからこの先もう二度と
あの頃一緒にそうしたように
無邪気にダンスはできやしない

もう起こってしまったことを
なかったことにはできないよ
お節介な友だちが
うっかり喋ってしまったから
頭でも気持ちの上でも
知らない方がいいこともある
本当のことがわかったからって
楽になるってもんじゃない
それで傷つくだけなんだ

[Chorus]

今夜は音楽が
やけにうるさく響いてくる
この人混みに2人とも
紛れ込んでしまいたい
きっとこれでいいんだよ
そうじゃなきゃ
お互い胸に溜まった思いを
ぶつけあって傷つくだけだ
あのことがなかったら
ずっと仲良くやっていけたし
いつまでも
このダンスを続けてられた
だけどもう今は
踊ってくれる相手はいない
だからどうか行かないでくれ

[Chorus]

今そばにお前はいない
もうどこかへ行ってしまって
どこにも姿が見えないよ
俺がやってしまったことは
そんなに酷いことだったのか?
それでお前を失って
ひとりになってしまうほど

(余談)

George Michaelがまだ無名だった頃,Wham!の相方のAndrew Ridgeleyと共同で書いたこの曲は,全世界で600万枚以上を売り上げたヒット曲ですが,当のGeorge Michaelはこの曲を批判的に見ているようで;

「ガッカリする。歌詞はかなり皮肉っぽく書いたし,しかもすごくいい歌詞というわけでもないのに,この歌詞に共感する人がたくさんいる。ライターとしては拍子抜けする」

と語っているようです。

ただ個人的に言えば,この歌詞には感動しました。「頭でも気持ちの上でも,知らない方がいいこともある,本当のことがわかったからって,楽になるってもんじゃない,それで傷つくだけなんだ (to the heart and mind, ignorance is kind, there's no comfort in the truth, pain is that all you'll find) 」・・・色んな意味で「至言」です。


5 件のコメント:

  1. 映画デッドプールのエンディングにまさかの採用…マーベルコミック1滅茶苦茶でお芝居の法則を無視しまくり、視聴者の皆さんに普通に声をかけ、シナリオが気に食わなければ作者ですら平気でぶっ殺し、徹底的に相手を馬鹿にしながら戦う今世紀最狂最大の強烈なキャラクターであるデッドプールの映画にはふさわしくない官能的かつロマンチックな曲(まあ映画の内容はエログロ多めなのであながち間違いではないのかも…)映画のネタバレになるのですがガンを克服するため彼女の目の前から姿を消し、ウェポンX計画に参加し、体中がボロボロになったデッドプールですがそのせいで彼女の前に出られず、彼女の方もデッドプールを待ち続ける事になるのですが最終的に関係を修復し彼女も今のウェイド(デップーの本名です)を受け入れるのでこの映画の趣旨とは間違っていません。

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    1. コメントありがとうございます。お話しの映画,トレイラーしか観ておりませんが,私のストライク・ゾーンど真ん中のようなので非常に関心があります。仰るように「官能」や「ロマンティック」とは対極にある映画であるように思われるので,この選曲にGeorge Millerが驚かれたのも無理ないことであるような気がいたします。

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  2. デッドプールつながりで来ました。訳詞ありがとうございます。全体的に選曲がいいのですが、最後のケアレスウィスパーは格別でした(^-^)
    トムクルーズのナイト&デイで、ホールアンドオーツのプライベートアイズが流れたときも結構感動しましたが、この映画、スカした感じがよかったです。

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    1. コメントありがとうございます。「人生出たとこ勝負」が座右の銘で「ケアレス」であることに関しては人後に落ちない私ですが,simon64様のお役に立ててなによりです。

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  3. Awesome! すばらしい対訳です!
    Guilty feet have got no rhythm..を 罪の意識を背負ってたんじゃ 心の底からリズムに乗って踊るなんて無理なんだ
    と訳すセンス、最高です!
    先週ロンドンへ行った際、この曲を何度か耳にして、今でも愛されている曲を懐かしく思い、このページにたどり着きました。

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