2012年12月15日土曜日

The Luckiest ベン・フォールズ (Ben Folds)

妹からBen Folds Fiveが来年2月16日から22日まで日本でショウをするという話を聞いたので,彼らの曲のなかでも好きな曲を今回取り上げてみました。
歌詞の内容については,海外のサイトにあったこのコメントが全てを表していると思います。すなわち:
男が正直な気持ちを口に出して伝えようとすると,ともすればストーカーチックになりがちだけど,そういうのを伝えることにかけて,Ben Foldsの右に出るヤツはいないと思う。
まさしく。最初の辺りは,よくあるやや古臭い感じがする歌詞なのですが,最後の連で真価を発揮します。自分もああいう風になりたいですね。

My sister told me that Ben Folds Five is going to have shows in Japan from Feb. 16 to 22.  So I pick up one of my favorite songs of theirs this time.
As for the lyrics, a comment on a website where people talk about song lyrics nailed it.  It goes like this;
I don't know what else to say besides Ben Folds is the man and knows how to express the emotion that most dudes want to express but don't want to sound all stalker-ish when they say it.
True.  At first the lyrics sound a bit corny and lovey-dovey but at the last verse, it starts glow.  I wish I would be that way.  
The Luckiest  (Ben Folds)
I don't get many things right the first time,
in fact, I am told that a lot
Now I know all the wrong turns the stumbles,
and falls brought me here
And where was I before the day
that I first saw your lovely face,
now I see it every day
And I know

[Chorus]
That I am, I am, I am, the luckiest

What if I had been born fifty years before you
in a house on the street
where you lived
Maybe I'd be outside as you passed on your bike. Would I know?
And in a wide sea of eyes
I see one pair that I recognize

And I know

[Chorus]

I love you more than have
ever found the way to say
to you

Next door there's an old man who lived to his nineties and one day
passed away in his sleep,
and his wife, she stayed for a couple of days, and passed away

I'm sorry I know that's a strange way to tell you that I know we belong,

That I know

[Chorus]

最初からすぐに何でもわかるようなヤツじゃないんだ
もうイヤになるほどそう言われたよ
だけどもうそうじゃない
今までにちょっとしたヘマやつまずきや
ひどい失敗があったから,やっとここまで来られたんだ
不思議な気がするよ その前は一体どうしていたのかな?
あの日ああして出会うまで
それでも今はこうしていつもそばにいられる
そうだよ わかってる

とにかく本当に自分がめちゃくちゃツイてたって

年の差が50歳くらいあったらどうなってたかな?
こっちがずっと年上で
舗道に面した家に住んでる
ご近所さんだ
そっちが自転車で通りかかったら
家の外に出てたかもね そしたらちゃんとわかるかな?
とにかく今の自分の目には
たった一人しか映ってない

だからわかるんだ

とにかく本当に自分がめちゃくちゃツイてたって

この気持ちはどうやったって
言葉になんかできないよ
そんなものじゃ伝えられない

お隣にお年寄りの夫婦が住んでたんだ
旦那さんの方は90を超えてて
ある日眠ったまま目を覚まさなかった
奥さんはそのそばに2日間ほど付き添って,それから同じように旅立った

こんな話をするのもどうかと思うけど,お互い運命の人だって言いかったんだ

だってわかってるから

とにかく本当に自分がめちゃくちゃツイてたって

(余談)

この曲,とにかくピアノが美しい。しかも,和訳しながら場面が目の前に浮かんで来るほど描写力に優れています。彼のBrickもNot The Sameも同様で,そういう意味でBen Foldsは私と非常に相性のいいアーティストと言えるかもしれません。

とりわけ老夫婦が登場する最後の連。まるで映画の一場面を見ているかのような素晴らしい流れで,Buena Vistaあたりが映画化しそうな感じがします。主演は(2人とも故人ですが),旦那さんが,Richard Farnsworth,奥さんがJessica Tandyあたり。ちょっと想像しただけで,すでに泣けてきました。

  

ただ間違っても,主演の2人がJack NicholsonとKathy Batesではいけません。無論,若すぎるというのが主な理由ですが,仮に年を取って90代になっていたとしても,2人とも過度にパワフルで,常にケンカをしてて,少々のことでは死んだりしない気がします。

  

しかし,それだけにいつもケンカをしている相手が亡くなった時の,残された方の様子を想像すると,・・・・余計に泣けてきそうです。特にKathy Batesがいい芝居をしそうです。

マズイ。想像したら・・・・。

2 件のコメント:

  1.  この曲もきれいなピアノの曲ですね。出会いということについて考えさせられます。大切な人に出会う前、それからこの世を生きる(去る)タイミングと出会い・・・。考えているとすごく不思議な気もちになります。一緒にいる期間は短くても、ものすごく影響を受けた人もいれば、長いご縁が続いているのに特に深い思いは抱いていない人もいる。同じ職場やご近所さんで、すぐ近くにいるのに、ほとんど会話をすることもない人もいれば、遠く離れたお会いしたことのない人(々)と、大事な話をしていたり。(このブログのことです)人生で必要な時に必要な人に出会うことになっている、というような言葉をよく耳にしますが、人智を超えたはからいのあることを感じずにはいられません。生死と出会いに関しては、無力だと思いますが、せめて出会いを無意味なものにしないようにしなくては、と思います。

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    1. コメントありがとうございます。私も同様に考えてしまうことが少なからずありますが,理性ではただの「偶然」に過ぎないとわかっているにもかかわらず,それが「必然」に思えてしまうのは,「人生で起こることには意味がある」という考えがミームとして非常に強力であるからなのかもしれません。

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