2013年3月7日木曜日

With This Ship ザ・バジーク (The Basics)

バンド名を見て,こうお考えかもしれません。「誰なんだコイツらは」。実は,GotyeがKris Schroederとともに2001年に結成したバンドです。
この曲の歌詞については,これは破局寸前の恋愛関係について語ったものであると言われています。タイトルに言う「Ship」とは,ただの船ではなく,恋愛関係(relationSHIP)なのだとか。こう聞いて脳裏に浮かんだのが,AdeleのRolling In The Deepにある1節,「もし裏切ったら浮気癖をばらしてやる」です。http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2011/09/rolling-in-deep-adele.html
歌詞に登場する主人公の相手は,見たところ,彼以外の人の言うことばかりに耳を傾け,そのために主人公がいらだっているように思えます。
Looking at the band name, you may think, "Who the hell are they?"  Well, it's a band Gotye formed with Kris Schroeder in 2001.
As for the lyrics, people say they are about a relationship which is just before a breakup.  They say 'Ship' in the title and the lyrics mean not an actual ship but an abbreviation of 'relationSHIP'  This reminds me of Adele's "Rolling In The Deep," in which she sings, "Go ahead and sell me out and I'll lay your SHIP bare."
http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2011/09/rolling-in-deep-adele.html
The second person in the lyrics seem to listen to other people than the protagonist and that seems to make him frustrated.
With This Ship  (The Basics)
I think we're heading in the same direction
When you go bit insane
I try to reason it’s too easy to give up on it
But I don’t wanna play this blame game again

We cover over all the things that bring us closer
And before you know it it's goodbye
So now you’ve said your piece
And I try to find a way to organize my mind
Stay on course, straight and true
And you, you think we’re heading in the right direction
but I don’t know if I do too

Cos I try to send a message
But you don’t wanna hear it
You're so obsessed with all the things they said and how they see us
I try to draw the anchor but you just cast another down
Don’t wanna go down with this ship

Don’t wanna go down (with this ship)
No I don’t wanna go down (with this ship)
I don’t wanna go down (with this ship)
No I don’t wanna go down (with this ship)

Cos I try to send a message
but you don’t wanna hear it
You're so obsessed with all the things they said and how they see us
I try to draw the anchor but you just cast another
And I don’t wanna go down with this ship

I fly this flag forever but you don’t wanna see it
The way it was it’s how it is for you and you can’t leave it
We're only treading water, but slowly sinking deeper
And I don't wanna go down with this ship

I don't wanna go down with this ship
I don't wanna go down with this ship


思うんだけど,お互い向かってる先は一緒なんだよ
君がちょっとおかしくなっちゃった時でも
だからすぐに投げ出しちゃダメだって
ちゃんとわかってもらえるように
やってみるつもりはあるけど
犯人さがしをするような
こんな話はもうイヤなんだ

こうして付き合うようになったけど
そのキッカケになった思い出さえなかったことにしてしまう
そんなことまだ思ってもいないだろうけど
もうこれでお別れなんだよ
そっちの言い分はもう聞いたから
この次は自分の頭を整理して
このまま,真っ直ぐ正確に
目指すところへ向かってみるよ
これでいいんだって
そっちは思ってるのかもしれないけど
こっちはそこまで確信持てないよ

伝えたいことがあったって
それをちっとも聞いてくれない
周りの言うことに左右されて,そのことばかりを気にかけて
傍からどう見えるかばかりを気にしてる
ひとつのことを解決して,さあ次に進もうと頑張っても
また他のことに気を取られる
2人の関係はこの船と同じ
だけど一緒に沈むなんてイヤなんだ

このまま流されて
ダメになるなんてイヤなんだ
このままじゃ沈んでしまって
浮かび上がって来られなくなる

伝えたいことがあったって
それをちっとも聞いてくれない
周りの言うことに左右されて,そのことばかりを気にかけて
傍からどう見えるかばかりを気にしてる
ひとつのことを解決して,さあ次に進もうと頑張っても
また他のことに気を取られる
2人の関係はこの船と同じ
だけど一緒に沈むなんてイヤなんだ

国籍を示す旗のように,ちゃんと本当の自分を見せてるのに
それを見ようともしてくれない
いつまでも昔のことにこだわって,そのことがどうしても忘れられない
今はどうにか浮かんでるけど
それでもお互い少しずつゆっくり沈み続けてる
だけこの船と一緒に沈むなんてイヤなんだ

2人の関係はこの船と同じ
だけど一緒に沈むなんてイヤなんだ
こんなのもうイヤなんだよ

(余談)

先日Gotyeがtweetしたことでこのヴィデオと曲の存在を知ったのですが・・・彼,芸風は変わってませんね。ハード・ロック系のアーティストが「脱ぐ」のは比較的よくあることですし,その場合は想定内なので別に驚かないのですが,Gotyeの場合は,どこをどう取ってもそのジャンルとは思えないにもかかわらず,「脱ぐ」ことにおいては,他のアーティストの追随を全く許さぬほどの「脱ぎっぷり」です。私が知っているだけでも,このヴィデオの他に:

① Somebody That I Used To Know
② Easy Way Out

のミュージック・ヴィデオで脱いでいます。しかもハード・ロック系のアーティストの場合,脱ぐとはいっても所詮は上半身止まり。ところが彼の場合は「全裸」です。

余程体に自信があるのか,あるいは彼にとって「全裸」はむしろ仮面なのか・・・などと考えていたら,以前妹とした話を思い出しました:

その日「別人」としかいいようのないメイク前メイク後の画像をネットで偶然発見した私は,かねてより抱いていた疑問を妹にぶつけてみました。

「メイクの達人はメイクをしていない時の自分の素顔を見て,そのギャップに幻滅してイヤにならないのか?」

すると,彼女はいささかも動じず「彼ら(妹本人も含む)にとっては,メイクした姿こそが真の姿であり,すっぴんの顔は世を忍ぶ仮の姿。幻滅など一切しない。」と微塵の迷いも見せずに言い放ったのです。

・・・Gotyeの「全裸」も「世を忍ぶ仮の姿」なのかもしれません。まあ忍んでないとは思いますけどね。

4 件のコメント:

  1. こんにちは。
    ちょくちょくのぞかせて頂いております。

    今日たまたまジオラマの事を調べていて、
    見ていたYOUTUBEのBGMが聞き慣れた声だなー
    良い声だな〜どっかできいたような…?
    あれGOTYE!?
    いやいやWallyさんの方だ、Basicsだ!
    となり確認したところ
    「With This Ship」が使われていたので
    久しぶりに聞いたら歌詞が気になったので
    自分で訳そうかと検索してみたところ
    ”およげ!対訳くん”がヒットして大変うれしく&驚きました
    絶対に和訳は無いと思っていたので…
    まさかthe basicsの曲まで訳されているとは!!
    抜かり無いですね〜 笑

    ちなみにジオラマはこちらです↓
    http://www.youtube.com/watch?v=nL9tX7e5uAg
    ミックスされているようで少しテンポが速くなっていてかっこいいです。
    オーストラリア・シドニー在住のアマチュア・カメラマン
    Keith Loutit(キース・ルーティット)という方の作品で、
    お時間あるときにご覧ください。

    オーストラリアだとthe Basicsも有名なんでしょうね〜

    訳とても参考になりました。
    somebodyと共通するところも多いんですね。
    恋愛の悲観的な歌詞とか

    余談も面白かったです。
    いわれてみると確かに脱いでますねー!
    これからの更新も楽しみにしております。

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    1. コメント並びにお褒めのお言葉ありがとうございます。私は別館でGotyeをフォローしているのですが,彼が以前ツイートしていたヴィデオを見たところ,面白そうな曲だったので取り上げました。彼にとって「全裸」はむしろ「仮面」だと今でも確信しております。

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  2. このPVの撮影の時、KrisとTimは沢山お酒を飲んで勇気を出して脱いだのにWallyは平然と脱いでいたとKrisが言っていました。まぁ、ベルギー系とはいえオーストラリア人ですから、脱ぐのには余り抵抗がないのかな?
    でも真面目な話多分、余り見た目に重きを置いていないと思います、Wallyは。コンセプトととして脱ぐひつようがあれば脱ぐ。あれからまた何度か機会があって彼と話をしたのですが、自分の見た目に特別自信があるわけでもなく、見た目に重きを置いていない方です。どちらかと言うと見た目になんか全然拘っていません!(Lol) 格好の良い方なので、とっても残念ですが、彼にとってもっと重要なのは音楽とチャリティー。結構ワークホリックな方ですよ。But he doesn't notice that. Oh, well..lol ワークホリックだけど、どちらかと言うと、大きな子供みたいな素直さで音楽を作っているんですよね。だから、音楽さえ続けられるなら一発屋と言われようが別に構わないみたい。
    あとファンをとても大切にする方です。とてもフレンドリーなのでemailしてみてはいかがですか? ( Most of the time he does answer back fan's emails unless silly or rude one ;) )

    長文失礼しました。

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    1. コメントありがとうございます。dahlia様から「音楽さえ続けられるなら一発屋と言われようが別に構わないみたい」と伺い,大変安堵いたしました。なにしろあれほどのヒットです。そこに縛られがんじがらめになってしまう危険性もないとは言えませんが,彼の場合,どうやらその心配はなさそうです。

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