2013年4月20日土曜日

Oblivion グライムズ (Grimes)

この曲を聴くと,This song reminds me of Foster The PeopleのPumped Up Kicksを思い出します。明るくアップテンポのポップソングに聞こえますが,歌詞はかなり深刻かつ重い(場合によっては戸惑うような)内容です。この曲について,Grimesはインタヴューで以下のように語っているとか:
「この曲は一種の・・・前に乱暴されたことがあって,相手が男性だとなかなかうまく付き合えなかった時期がある。しばらくの間とにかく男性が怖かった」
 この曲が面白いのは,その事件の後,主人公は大変怯えているようなのですが,それでもなお相手に逆襲する機会をうかがっているように思えるところです。
This song reminds me of Foster The People's Pumped Up Kicks.  Light and upbeat pop sound and fairly serious and heavy (sometimes a bit disturbing) lyrics.  They say she (Grimes) said in an interview :
"The song's sort of about being — I was assaulted and I had a really hard time engaging in any types of relationship with men, because I was just so terrified of men for a while."
What makes this song interesting is that the protagonist in the lyrics seems to be scared so much after the incident but still to watch her time to strike back the attacker.
Oblivion  (Grimes)
I never walk about
After dark
It's my point of view
That someone could break your neck
Coming up behind you always coming and you never have a clue
And now I look behind all the time
I will wait forever
Always looking straight
Thinking counting all the hours you wait

See you on a dark night

And now another clue I would ask
If you could help me out
It's hard to understand
'Cause when you're running by yourself
It's hard to find someone to hold your hand

And now it's gonna be tough for me
But I will wait forever
I need someone now
To look into my eyes and tell me
Girl you know you've got to watch your health

See you on a dark night

自分ならもう歩き回ったりしないよ
日が暮れて暗くなったら
他の人はそうじゃないかもしれないけど
自分なら誰かに殺されちゃうかもって思うもの
後ろから誰かが忍び寄っても
ちっともわからないから
今はもういつも後ろを振り返ってるけど
それでもずっと待ち続けるの
どんな時でも逃げたりしない
いつも正面から向き合って,さんざん待たせてやるんだから

また闇夜で待ってるからね

だからもうひとつ聞かせてよ
あなたならここから助け出してくれるの?
それがなかなかわからない
だって,ひとりぼっちで逃げてると
助けてくれる人なんてそうそういないから

これから先が辛いんだけど
それでも焦ったりなんかしない
いつまでだって待ってやるの
ただ誰かに一緒にいてほしい
その人に目を見てこう言われたい:
ねえ,わかってるだろ?体に気をつけなきゃダメだよって

また闇夜で待ってるからね

(余談)

復讐というと,AdeleのRolling In The Deepを思い出すのですが,あれは曲調からしていかにもな感じだったので,内容を知っても別に驚きはなかったのですが,この曲にはやられました。リード文でも述べたように,明るくポップなラヴソングだと思っていたのにこの内容は全くの予想外です。

この「曲調と内容のギャップが大きい」と言うカテゴリには,これ以外にも,Foster The PeopleのPumped Up Kicks,Passion PitのTake A Walk,Of Monsters and MenのLittle Talksなどが入るように思われます。

また「タイトルから想像する内容と実際のそれがズレているもの」としては,The PoliceのEvery Breath You Take,James BluntのYou're  Beautiful,そしてSarah McLachlanのAngelなどが挙げられるかもしれません。

こう考えてみると,前述の「タイトルから想像する内容と実際のそれがズレているもの」は,ロマンティックなラヴソングと認識されることが多いため,結婚式で使われることが少なくないように思いますが,それだけに内容を知った時の「やってもた」感がいや増すような気がします。

とはいうものの,実際に大変ロマンティックな曲であればいいのかというと,それはそれでまた一歩間違えば「ストカーソング」になると言う危険性を多分に含んでいて,例えば,Jacksons 5のI'll Be Thereやミュージカル「オペラ座の怪人」のAll I Ask of You,そしてNe-YoiのLet Me Love Youなどは冷静に考えればかなり怖い曲でしょう。

したがって,仮に何の相談もなく,自分の結婚式でこれらの曲がかかったら,一抹の不安を覚えるかもしれません。

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