2013年6月13日木曜日

Gypsy Woman (She's Homeless) クリスタル・ウォーターズ (Crystal Waters)

ある理由でこの曲が投稿予定曲のリストに登場しました。この曲を取り上げた理由をご存じの方もおいでになるかと思いますが,仮にそうでなくてもいずれわかります。
それはともかく,その理由を抜きにしても,この曲は和訳する意味があると思います。歌詞が面白いからです。主人公はホームレスの女性をジプシーにたとえています。彼女の仕事は娼婦ではありませんが,以前取り上げたStingのTomorrow We'll Seeを思い出します。
http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2012/12/tomorrow-well-see-sting.html
For some reason, this song appeared on my blog entry list.  Some of you know why I post it now.  Even if you don't, you'll see soon.
Anyway, apart from the reason I alluded above, I think it worth translation.  The lyrics are interesting. The protagonist compares a homeless woman to a gypsy.  The woman in the lyrics is a homeless not a prostitute but the song reminds me of Sting's "Tomorrow We'll See" I posted before.
http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2012/12/tomorrow-well-see-sting.html
Gypsy Woman (She's Homeless)  (Crystal Waters)
She wakes up early every morning
Just to do her hair now
Because she cares you all

Her day wouldn't be right
Without her make up
She's never out of make up

She's just like you and me
But she's homeless, she's homeless
As she stands there singing for money.

La da dee la do dow
La da dee la do dow

In my sleep I see her begging,
Reaching, please
Although the fault is not mine
I ask God why, God why

She's just like you and me
But she's homeless, she's homeless
And she stands there singing for money

La da dee la do dow
La da dee la do dow

La da dee la do dow
La da dee la do dow

She's just like you and me
As she stands there singing for money

La da dee la do dow
La da dee la do dow

La da dee la do dow
La da dee la do dow

Ooh
Ooh
Ooh
Ooh

La da dee la do dow
La da dee la do dow

あの人は毎朝早くに目を覚まして
髪をキレイに整える
だらしない格好じゃ周りに失礼だから

だってその日が台無しになるもの
ちゃんとメイクをしてないと
だからいつでもメイクは欠かさない

みんなとちっとも変わらないのに
あの人はホームレス
だからいつも道端に立ち
歌ってお金を稼いでる

夢を見た
あの人がお金をせがんでて
「お願い」ってこっちに手を伸ばしてた
自分のせいじゃないのはわかってるけど
それでもこう言いたくなるの
神様ひどいじゃないですか
 一体どうしてなんですか?って

みんなとちっとも変わらないのに
あの人はホームレス
だからいつも道端に立ち
歌ってお金を稼いでる

みんなとちっとも変わらないのに
いつも道端に立ち
歌ってお金を稼いでる

(余談)

この曲が興味深いのは,ホームレスの女性を,定住地を持たずに移動するジプシーにたとえている点でしょう。

ところでタイトルのGypsy Womanですが,WikipediaによるとGypsyの語源はEgipcien(エジプト人)を略した中英語(12~16世紀の英語)のgypcianにあるそうで,ある物語のなかでは,生まれたばかりのイエス・キリストを匿った罪で彼の地を追放された人々がジプシー先祖ということになっているらしい。

無論真偽のほどは定かではありませんし,どちらかといえば偽の方に近いのでしょうが,それでも
仮にそうだとすると,「神様,それってどうなのよ?」と言いたくなる扱いではありませんか。

なにしろイエス・キリストは「神の子」ということになっているんです。だとすればジプシーは自分の息子を匿った罪で母国を追放された人々の末裔です。いわば我が子を助けてくれた命の恩人です。三顧の礼を持って迎えるのが当然なのに,その後も特に恩恵を与えたようにも思えない。

ユダヤ人には「約束の地」を与えておきながらこの差はなんですか!主人公ならずとも,I ask God why, God why(それでもこう言いたくなるの,神様ひどいじゃないですか, 一体どうしてなんですか?)と言いたくなります。

・・・と色々書いていますが,こういう「社会派」の曲は笑える余談が書きにくいのが難点です・・・・。

それにしても当時は「シャツはイン」だったんですね。着る人を確実に選ぶファッションです。

4 件のコメント:

  1. Sinclair14世。2013年6月13日 16:32

    懐かしい~!本当に気に入ったCDしか買わないのですが なぜか このCDは買った。。。日本のTVで裸足で歌ってましたよねぃ?

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    1. コメント並びに情報をありがとうございます。実はつい先日この曲のことを知ったのでお話しのTV出演の件は存じませんでしたが,流石はSinclair14世様,その辺りまできっちり押さえておいでのようで恐れ入りました。
      この曲,このLa da dee la do dowの部分が特徴的で,聞いていると「あなたはだんだん眠くなる~」とやられそうですが,最近の己の睡眠不足を考えれば,むしろ積極的に聴くべき曲なのかもしれません。

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  2. Misoです。

    ほんと、懐かしいです。
    曲自体は知っていましたが、タイトルとアーティストは知りませんでした

    ガッチリ肩パットのジャケット、ダンサーの裾のつぼまったパンツが時代を感じさせますね。

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    1. コメントありがとうございます。今日投稿のSwayのChargeにこの曲の一部がサンプリングされていますが,これを聴かなければ,この曲と出会ったかどうかは疑問です。
      サンプリングという技法は,アーティストの側からすると良い点ばかりでもないような気もいたしますが,少なくとも私のようにさほど音楽に詳しくない者にとっては,それまで知ることのなかった曲を知るきっかけになる有難い手法に思われます。

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