2013年7月12日金曜日

Panic Cord ガブリエル・アプリン (Gabrielle Aplin)

Songfactsによると,Gabrielle Aplinは,自分が書いた曲のなかでも,これが一番事実に近い曲だと語っているそうです。歌詞に登場する相手は,彼女が15歳の頃に出会ったそうで,彼女曰く「友達の友達」で「恋愛関係とか全然そういうのじゃなかった」そうですが,相手はそうではなかったようですね。
Songfacts.com tells us that Gabrielle Aplin considers it (the song) to be the most literal song that she's ever written.  The second person in the lyrics was a boy she met when she was 15.  "He's just a friend of a friend," she said, "it was literally not romantic or anything."  He seems to have thought otherwise.
Panic Cord  (Gabrielle Aplin)
You kept all the things I threw away
A leaf i picked a birthday card I made
Holding on to memories of you and me
We didn't last a year, oh
We're just a box of souvenirs
'Cause

Maybe I pulled the panic cord
Maybe you were happy, I was bored
Maybe I wanted you to change
Maybe I'm the one to blame

This meant more to you than it did to me
I was full of doubt and you believed
The more that you keep coming over
The more I know it's over, dear
We're just a box of souvenirs
'Cause

Maybe I pulled the panic cord
Maybe you were happy, I was bored
Maybe I wanted you to change
Maybe I'm the one to blame
Maybe you were just too nice to me
Maybe it took me way to long to leave
Maybe once we felt the same
Maybe I'm the one to blame
Maybe I'm the one to blame

Do Re Mi Fa So La Ti Do
That's the way the story goes, oh
Do Re Mi Fa So La Ti Do
That's the way the story goes, oh

Maybe I pulled the panic cord
Maybe you were happy, I was bored
Maybe I wanted you to change
Maybe I'm the one to blame
Maybe you were just too nice to me
Maybe it took me way to long to leave
Maybe once we felt the same
Maybe I'm the one to blame
Maybe I'm the one to blame
Maybe I'm the one to blame

いらないって捨てちゃったものまで
ちゃんと取ってあるんだね
拾った落ち葉とか
誕生日に作ってあげたカードとか
昔のことにこだわって
2人は1年も続かなかった
今こうして残ってるのは
思い出の詰まったガラクタだけ
だって

ひとりで慌てちゃったのかな
あのままで良かったのに
一人で退屈しちゃったんだ
変わって欲しいと思ってたのかも
きっと自分のせいなんだ

向こうの気持が強過ぎたんだ
ちっとも信られなかったのに
向こうはちゃんと信じてくれた
会う回数が増えるほど
会いたい気持ちは減ってって
もう終わりだって思えてきた
今こうして残ってるのは
思い出の詰まったガラクタだけ
だって

ひとりで慌てちゃったのかな
あのままで良かったのに
一人で退屈しちゃったんだ
変わって欲しいと思ってたのかも
きっと自分のせいなんだ
申し訳ないほどいい人だったのかも
早く別れてあげればよかった
同じ気持ちだったこともあったはず
たぶん悪いのはこっちの方
きっと自分のせいなんだ

ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド
こういうことだよ
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド
こういうことだよ

ひとりで慌てちゃったのかな
あのままで良かったのに
一人で退屈しちゃったんだ
変わって欲しいと思ってたのかも
きっと自分のせいなんだ
申し訳ないほどいい人だったのかも
早く別れてあげればよかった
同じ気持ちだったこともあったはず
たぶん悪いのはこっちの方
きっと自分のせいなんだ

(余談)

リード文でも述べたこの曲の背景ですが,仮にその話が本当だった場合,こういう状況は自分にも覚えがあるだけに彼が気の毒になってきます。

無論,直接彼に聞いたわけではないので,彼女と「付き合っていた」間,彼がどういう意図で,一緒に行ったギグのチケットやスケートの入場券だけではなく,バスのチケット(整理券でしょうか?)や食品を買った時のレシートまで箱に入れてとっておいたのかはわかりかねますが,単に人並み外れて几帳面な性格だっただけかもしれません。堅実な性格で家計簿をつけていたというセンも考えられます。

ただひょっとすると比類なき慧眼の持ち主で,5年前に彼女が将来ブレイクするであろうことをきっちり見抜いて,前述のようなガラクタを取っておいたのかもしれません。なにしろ彼女の方も,そのことを曲にしてしまった上,その曲がヒットしてしまったのですから,多少の申し訳なさは感じていると思います。証明書を書いてくれと言えばイヤとは言いますまい。それを添えた上で,まさに今e-bayあたりに出品すれば,かなりの値がつくことは間違いありません。

歌詞では「申し訳ないほどいい人だったのかも(Maybe you were just too nice to me)」と歌われていますが,この彼,意外に策士かもしれません。

9 件のコメント:

  1. 男性の方はフラれた後も貰った物を持ってたりする人が多いですよね
    なので、その彼は持ってる可能性は高いかもしれないですね
    ちょっとズレます?が、最近ローリング・ストーンズのミック・ジャガーの髪の毛が数十万ついて売れたとかなんとかそんなニュースがあったので世の中探せばその手のものが欲しい人が居るんだなと思いました笑

    来月、東京の小さめのライブハウスで公演するみたいなので彼女の生歌を聞きに行ってまいります

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    1. コメントありがとうございます。Gabrielle Aplinのこの曲は先日ギグに行ったという友人が教えてくれました。彼女の歌詞は王道のラヴソングの歌詞からはほんの少しズレているような気がするのですが,それこそが彼女の独自性なのかもしれません。

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  2. vestigeさん、こんにちは。

    細かい几帳面男か先見の明のある策士か、どちらのイメージも世に明らかにされるには微妙…、自分ならぜひ遠慮したいところです。もちろん彼女のような天がニ物も三物も与えたと思しき方とお近づきになったことなど全くないですが。

    それにしても、世の女性アーティストのみなさん、さらっと描き切っちゃうのはどうか止めてあげて…(笑) とっくにご承知かもしれませんが、男の人の心はえてしてガラス製だったりするんですよ…。(まあ私が小心なだけという疑いの方が濃厚ですが。)
    基本お互い様なのでしょうが、割り切り方とかそれが過去になって整理される過程に多少性差もある気がします。 

    ところで、この曲も含めて彼女の曲作りの多くに関わっている、Nick Atkinsonという人物をご存知でしょうか?アルバムでも半分以上がwriten by Gabriella Aplin & Nick Atkinsonという表記です。
    彼は、以前Roosterというバンドのヴォーカリストでした。Franz FerdinandやBlock Partyがシーンを席巻していた頃に、時間を巻き戻したような直球骨太ロックでデビューしたのですが、その時期のイギリスでそんな音を鳴らすという非主流派っぷりが新鮮でした。あまのじゃくな私は完全な判官びいきで彼らを応援していたのですが、案の定数年で解散…。そのNickが3年前から彼女と組んでいたと最近知って、最前線でなくても音楽が届く場所に戻ってきたんだなあと何だか嬉しくなってしまいました。

    薄い周辺情報なのでご迷惑かもしれないですが、ちらっと彼のこともご覧いただければ幸いです。

    http://www.youtube.com/watch?v=ObNBmTMy9VM

    そういえば、彼女はサマーソニックにも出るんですね。彼女の声なら灼熱の会場でも体感温度が下がりそうな気がします。

    ※偶然にも、この曲に先にコメントされた方も「Nick」さんですね(笑)

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    1. コメントありがとうございます。寡聞にしてそのNick Atkinsonという方のことは存じませんでしたが,先日のI Feel Youのコメントで私の窮地をお救いくださったロメオ様です。お勧めとあらば聴いてみない訳には参りません。
      ところでロメオ様,私は決してCapulet家の回し者ではございませんが,最初にそのお名前を拝見した時から"O Romeo, Romeo, wherefore art thou Romeo?"という疑問が頭を離れません。もしや「アルフェスタ」でいらっしゃるのでしょうか?
      まさかRomeo Montagueのロメオ様ではないと思うのですが,仮にそうであった場合はどうかお許しください。

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  3. vestigeさん、これは恐れていた事態です。
    もちろんモンタギュー家の血筋の者ではありません。さすがに彼を自称できるほど強靭なメンタリティは持ち合わせておりませんので。そう思われたらという危惧はありつつ、最近の表記は「ロミオ」が多いから大丈夫かなあと…。でもやはりそう思いますよね…。ああ…急に恥ずかしさが募ってきました。

    ただ単に、何か音楽にまつわる思い出の中から名乗ろうと思っただけなのです。

    90年代に「Blanky jet city」というバンドがいました、邦楽ですが。「ロメオ」は彼らの曲の名前であり、両家とは無関係のその曲オリジナルの登場人物の名前です。
    私は当初彼らの音楽が全く理解不能で、有り体に言えば嫌いだったのですが、数年後に再度聴いて嘘のようにどっぷりハマってしまいました。聴くに堪えないと思っていたヴォーカルでさえ、これこそ無二の個性だと感じるようになりました。
    「ロメオ」は、歌詞がかなり意味不明かつ微妙なメロディーの曲で、当時これを好きになった自分自身に驚きました。それで、こちらには未知の音楽も多いのでフラットな気持ちで色々聴いてみようという程度の意味合いでそう名乗ったわけです。

    ということで、あくまでも思い出の曲に因んでいて、決して夜分バルコニーの下に忍び寄ったりしておりませんし、残念ながら左側の席に座った経験など皆無です(笑)

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    1. コメントありがとうございます。これは失礼いたしました。考えてみれば刺客かと問われ「はいそうです」などと答える刺客があろうはずもございません。ロメオ様のお返事が何よりの証拠。かような身分の方とも知らず,これまでの重ね重ねのご無礼の段,平にお詫びいたします。これまでの無知ゆえのご無礼をどうかお許しいただき,また是非こちらへお運びくださいますよう切にお願い申し上げます。

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  4. これは友達に紹介されて聞いてみたものなんですが PVの淡い 落ち着かせてくれるような背景ときれいな歌声で聞いた瞬間はまってしまいました。本当に綺麗ですよね声もPVも。
    テイラースイフト マイリーサイラス アヴリルラヴィーン ケシャ 私もいろいろと好きな歌手はいるのですが 少し雰囲気が違う、新しいような懐かしいようなそんな気がします。聴いた瞬間はまってしまう そんなことは今までなかったのでなんだかワクワクしています(笑)

    これからも落ち着く美しい曲を発表してくれることを期待しています。
    そして 他のアーティストとは違うさわやかな懐かしい歌詞を読むのを楽しみにしています(ほかのアーティストの歌詞も好きですが…
    そしていつも ここで対訳・余談を読むのを楽しみにしています(=^・^=)

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。はな様と同様に私も友人からこの曲を勧められたのですが,個人的には気に入ったものの,当初はこれほど反響のある曲だとは思っておりませんでした。ところがフタを開けてみるとすでに3人の方がコメントをお寄せくださっています。Gabrielle Aplin,今後が楽しみです。

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  5. 外国人の『ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド』って初めて聴いたんだけど… なんか面白い

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