2013年9月21日土曜日

The World Is Not Enough ガーベッジ (Garbage)

007映画の曲はやらないのかと問われ,それもそうだなと思ったので取り上げてみました。確かに使われている曲はこの曲同様に名曲揃いです。
ところで, "I feel"出始まるブリッジの部分の1行目の歌詞については,2つの説が存在します。ひとつは"safe"とするもの,そしてもう一つは"sick"とするものです。ただこの部分の3行目と4行目がそれぞれ'ready'と'unprepared'と対になっているので,この点を考慮すると1行目は'safe'と取るべきだと思います。
Someone suggested me that I should post a song featured in James Bond films.  I thought it's a good idea.  Certainly James Bond films have many good songs, including this one.
As for the first line of the bridge part, starting "I feel", two different takes exist.  One is "safe" and the other is "sick".  Considering the third and fourth line of the bridge are 'ready' and  'unprepared' respectively, and almost antonymous, I think the word in the first line should be 'safe'.
The World Is Not Enough  (Garbage)
I know how to hurt
I know how to heal
I know what to show
And what to conceal
I know when to talk
And I know when to touch
No-one ever die from wanting too much

[Chorus:]
The world is not enough
But it is such a perfect place to start...my love
And if you're strong enough
Together we can take the world apart...my love

People like us
Know how to survive
There's no point in living
If you can't feel the life
We know when to kiss
And we know when to kill
If we can't have it all
Then nobody will

[Chorus]

[Bridge:]
(I...)I feel safe
(I...)I feel scared
(I...)I feel ready
(I...)And yet unprepared

[Chorus]

The world is not enough [x2]
No nowhere near enough...

傷つけるも
その傷を治すのもお手の物
見せていいものも
見せない方がいいものも
ちゃんとわかってる
お喋りをしていい時も
そんなことしてないで
触れ合った方がいい時も
ちゃんとわかってる
欲張りだって言われるけど
別にそれで死ぬ人はいない

[Chorus:]
この世の中
完璧とは言えないけど
恋をするには最高の場所
あなたにその覚悟があれば
この世界を2人の力で
バラバラにすることもできる

2人みたいな人間なら
どんなところでも生きていける
人生に意味なんかない
生きてるって実感がなきゃ
お互いに
恋と仕事は切り離してる
こんな2人がやってみて
思い通りにできないのなら
できる人なんて誰もいない

[Chorus]

[Bridge:]
ほっとできるけど
不安になるの
覚悟はできてるけど
迷いもある

[Chorus]
この世の中には
まだまだ足りないものがある
完璧なんて
どうやったって言えないの

(補足)

お気づきかと思いますが,リード文でも述べたI feel ready, And yet unpreparedの箇所。本来readyの反意語はunreadyなのですが,敢えてここでunpreparedにしたのは,そうすることで2行目のscaredとの韻を踏むためだと思われます。

(余談)

007映画なので当然と言えば当然なのですが,登場人物がみな揃いも揃って自信家で圧倒されます。ただそうは言うものの,そもそもJames Bondをはじめとして,登場人物は大半がいつ死んでもおかしくないスパイか諜報部の人間です。考えてみればそれくらいの自信がなければ到底務まりません。

この曲の主人公は,The world is not enoughと言っていますが,私などThat's enough(いい加減にしてください)とさえなかなか言えません。


4 件のコメント:

  1. 10年程前、偶然Nirvanaに関連のあるバンドばかり立て続けに好きになった時期がありました。Foo Fighters、Hole、そしてGarbageです。なぜかご本尊ともいうべきNirvanaだけあまりハマらなかったのですが…。

    しかし、主題歌だからなのかGarbageのなかでもとりわけ異色の曲ですね。私だけかもしれませんが、この曲がかかるといつも、イントロで「演歌」を、サビで「テレサ・テン」を思い浮かべてしまいます。オープニングなんて、緞帳がゆっくり上がって着物姿の女性が立っている気がしてなりません。
    (007については門外漢ですが、やけにオリエンタル感が濃い気がするのは映画と関係があるのでしょうか)

    その昔、年代バラバラのメンバー構成のGarbageを日本のライターが「白雪姫と3人のオヤジ」と形容したのですが、今や最高齢のオヤジは還暦を超えており、もはやオヤジの次のゾーンにさしかかりつつあります。今年新作も出しましたし、ぜひ3人の爺様になっても活動してほしいものです。

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    1. コメントありがとうございます。「演歌」と「テレサ・テン」の線は全く予想しておりませんでしたが,お話を伺えばなるほどその通り。サビの部分はかの名曲「つぐない」の「愛をつぐな~えば~別れ~になる~けど~」の箇所と考えて間違いないでしょう。流石は慧眼比類なきロメオ様でいらっしゃいます。
      ただ,ご指摘をいただいて以来,サビの部分に差しかかるたびに爆笑してしまい,もうこの曲が虚心で聴けなくなりました。


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  2. Mad worldにおじゃましたcave manです。

    007の曲ですが、映画の方には疎くてGarbageの曲として聴いてました。
    Official videoの方ですが、ボーカルのシャーリー・マンソンのサイボーグ姿がはまりすぎていて印象的です。ちなみに幕が上がって歌を歌います。
    その後彼女はFox TVのサラ・コナー・クロニクルズ2にターミネーター役で出演してました。彼女はこういうイメージなんですかね。ちなみにキャメロンという女の子のターミネーター(彼女がメインだけど)もいて、DVDのパッケージやCMなどのサイボーグ製造過程のお姿がPVとそっくりであれー!?と思いました。

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    1. コメントありがとうございます。お話しのミュージック・ヴィデオ,以前見た時はそのSFチックな作りに若干違和感を覚えたのですが,こうしてお話を伺うとで,あれはターミネーターの世界であったのだと腑に落ちました。

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