2013年10月22日火曜日

Tennis Court ロード (Lorde)

影響を受けたアーティストの一人として,LordeはLana Del Reyを挙げていますが,最初にこの印象的なパーカッションを耳にした時,Lana Del ReyのBorn To Dieを思い出したのはそのせいかもしれません。
弱冠16歳ながら,Lordeの書く歌詞を見るともっと年上で大人な感じがします。この曲でLordeは高校の教室を音楽業界にたとえているのだと言う人もあって,この説によると,歌詞に登場する「美人アイドル」はポップ・スターを表しているのだとか。そうかもしれません。
Lorde mentioned Lana Del Rey as one of her musical influences.  I think it's probably the reason that Lana's Born To Die came to me when I first heard the haunting percussion in this song.
As she is only 16 years old, her lyrics give us an impression she's much older and mature.  Some say in this song Lorde compares a high school classroom to the music industry.  In their view the beauty queen represents a pop star in the industry.  Could be.
Tennis Court  (Lorde)
Don't you think that it's boring how people talk
Making smart with their words again, well I'm bored
Because I'm doing this for the thrill of it, killin' it
Never not chasing a million things I want
And I am only as young as the minute is full of it
Getting pumped up from the little bright things I bought
But I know they'll never own me
(Yeah)

Baby be the class clown
I'll be the beauty queen in tears
It's a new art form showing people how little we care (yeah)
We're so happy, even when we're smilin' out of fear
Let's go down to the tennis court, and talk it up like yeah (yeah)

Pretty soon I'll be getting on my first plane
I'll see the veins of my city like they do in space
But my head's filling up fast with the wicked games, up in flames
How can I fuck with the fun again, when I'm known
And my boys trip me up with their heads again, loving them
Everything's cool when we're all in line, for the throne
But I know it's not forever
(Yeah)

Baby be the class clown
I'll be the beauty queen in tears
It's a new art form showing people how little we care (yeah)
We're so happy, even when we're smilin' out of fear
Let's go down to the tennis court, and talk it up like yeah (yeah)

It looked alright in the pictures (yeah)
Getting caught soft for the trip though, isn't it?
I fall apart with all my heart
And you can watch from your window
[laughs]
And you can watch from your window

Baby be the class clown
I'll be the beauty queen in tears
It's a new art form showing people how little we care (yeah)
We're so happy, even when we're smilin' out of fear
Let's go down to the tennis court, and talk it up like yeah (yeah)

イヤにならない?
みんながあんな風に話をするのが
あの人たちの(くだらない)話を聞いてると
自分がマトモに思えてくるけど
とにかくつまらないの
だってアタシがこうしてるのは
それがすごく楽しくて
みんなに喜んでもらいたいからで
欲しいものをあれもこれもと
追いかけたりなんかしない
アタシは若いから
くだらない話もしたりするし
ちょっとステキなものを手にいれただけで
いい気分になったりするんだけど
それでも決してそんなものに
振り回されたりなんかはしない

ベイビイ,クラスのお笑い担当をやってくれない?
アタシは泣き虫の美人アイドル役をやるから
こんな風にやってみせれば
周りの人も納得するはず
アタシたちが大して何も考えてないって
「すごく幸せ」ってことにしとこうよ
感情を表に出すのが怖いから
それを隠しておきたくて
笑顔を見せてるだけなんだけど
だからあのテニス・コートまで出かけていって
そこでちゃんと色々話そうよ

もうじきアタシは飛行機に乗る
生まれて初めての経験だよ
自分の住んでる場所の道路が
宇宙にあるように見えるはず
なのにアタシの頭の中は
ああいうふざけた駆け引きで
すぐいっぱいになっちゃって
どうしようもなくなるの
あんな楽しい悪ふざけも
もうできなくなっちゃうんだよ
有名になっちゃって
また周りがあれこれ考えて **
足元をすくおうとしてきたら
いやになるよね 
目標に向かって
問題なく進んでる時は
なにもかもが素晴らしい
だけどわかってるの
そんなのいつまでも続くわけじゃない

ベイビイ,クラスのお笑い担当をやってくれない?
アタシは泣き虫の美人アイドル役をやるから
こんな風にやってみせれば
周りの人も納得するはず
アタシたちが大して何も考えてないって
「すごく幸せ」ってことにしとこうよ
感情を表に出すのが怖いから
それを隠しておきたくて
笑顔を見せてるだけなんだけど
だからあのテニス・コートまで出かけていって
そこでちゃんと色々話そうよ

見ているだけなら何てことないし
ステキに思えるの
だけどそういうことには耐えられないと
すぐにわかっちゃうんだけどね
でしょ?
精神的にボロボロになっちゃうアタシを
傍から眺めてればいいよ
だって所詮アンタたちには関係ないもん

ベイビイ,クラスのお笑い担当をやってくれない?
アタシは泣き虫の美人アイドル役をやるから
こんな風にやってみせれば
周りの人も納得するはず
アタシたちが大して何も考えてないって
「すごく幸せ」ってことにしとこうよ
感情を表に出すのが怖いから
それを隠しておきたくて
笑顔を見せてるだけなんだけど
だからあのテニス・コートまで出かけていって
そこでちゃんと色々話そうよ

(補足)

**  And my boys trip me up with their heads again, loving themの箇所ですが,このtrip someone upというのは「(人に)悪さをする」という意味なので,ここは(有名になったら)周囲の人間があれこれ知恵を絞って足を引っ張ろうとするという意味だと考えました。したがって,最後のloving themは皮肉だという解釈です。

ただ決定打ではないので正直なところ自信はありません。ネットでさんざん検索をかけたのですが,この箇所についての説明はなし。もしご存じの方がいらっしゃれば,コメント欄等でお知らせくだされば幸いです。

(余談)

それにしてもKimbraといい,Lordeといい,NZのアーティストは皆さんはどなたもこれほど「大人」なんでしょうか?色々やらかしていた己の高校時代を思い出してイヤな汗をかいてしまいます。

いっそここらあたりでYlvis並みのバカバカしいキャラが登場して,この流れを中和してくれないかと願う昨今です。

3 件のコメント:

  1.  そうそう。 「『すごく幸せ』ってことにしとこうよ 感情を表に出すのが怖いから それを隠しておきたくて 笑顔を見せてるだけなんだけど」 ここのところ。なんだか、太宰の『人間失格』を思い出してしまいました。そういえば、自分も中高生の頃、よくそんなことを考えていたような記憶があります。(結構、皆さん同じで、こういう感覚って最近「中2病」って言われているらしいですね。違うのかな)でも、16歳で作り手の側に回るなんてやっぱりすごい。「自分の住んでる場所の道路が 宇宙にあるように見えるはず」 こういう表現も、瑞々しくて好きです。
     ところで、彼女のRoyalsはビルボードで、ずっと1位のようですね!これは、大変うれしいニュースでした。それから、Ylvisのthe Foxもトップ10にずっと入っていると聞きました。vestigeさんのお望みの通り、もはや「流れは中和」されているのかもしれません。(コメントがたくさんおありのようですね。返信は結構ですよ)

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  2. Lordeは12歳でデビューできたはずでしたが、しなくて正解でしたね
    12歳でデビューしていてもそれなりにインパクト残せたかもしれませんが
    JOJOのように16歳でPeakを迎えその後・・・
    天才少女はいま?みたいな切ない状況が待ってたかもしれません

    Kimbra,Lordeときて次にくるNZのアーティストは
    Ginny Blackmoreあたりがくるんじゃないかと思ってます
    http://www.youtube.com/watch?v=Ye5fxkj0CQs

    そのくる要因としては

    ・ニュージランドでデビュー曲がいきなり1位
    ・売れた歌手が通る道の定番である大物歌手に作詞提供経験有り
    ・Pinkなどを発掘したL.A. Reidの一押し(宇多田ヒカルの失敗は水に流して下さい・・w)

    Siaのように客演の曲で名前が知れ渡るという王道コースもありそうですね
    といっても時期尚早であり、あくまでも自分の憶測なんですけどね

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    1. コメントありがとうございます。いつもながらNick様は(以下同文)。LordeやKimbraに比べると,やや年上に思われますが,YTで試聴したところ,仰る通り素晴らしい曲でした。ご紹介ありがとうございます。

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