2014年1月8日水曜日

The Cabin イルヴィス (Ylvis)

The Foxにコメントをくださった方がこの曲のことに触れておいででした。最初は取り上げるつもりなど全くなかったのですが,ミュージック・ヴィデオを見て,どうしても取り上げたくなってしまいました。
曲自体は典型的なロマンティックR&Bなのですが,内容は全く違います。歌詞の中で主人公は「なあいいだろ?10年間結婚してたんだから」と言って相手に戻ってくるよう求めていますが・・・きっとダメですね。
Someone who posted a comment on The Fox mentioned this song.  At first I didn't pick this up for my blog entry but after watching their music video I couldn't help doing so.
Although the tune sounds like a traditional slow jam, the lyrics don't.  In the lyrics, the protagonist asks the second person to come back, saying "Come on, we’ve been married for ten years."  I don't think he'll be very successful.
The Cabin  (Ylvis)
Oh..
Come with me, girl
I wanna take you to a place
Where it’s just you and me..
To my cabin

Let me take you to my favorite place
Just a five hour drive from the city
Just follow the road until it stops
And then keep walking for another forty minutes
Then – out of nowhere..
There it is
My cabin!
Right now it’s icy cold
But in sixteen hours, it’s gonna be hot!
Mmm, I’m gonna make you dinner, baby
I hope you like..
Spaghetti!
Then we do the dishes manually
With over fifteen different kinds of cutlery
Sixty square meters of heaven on earth
A tiny wooden paradise
It’s my own private pinewood Taj Mahal
Except for the shape and the size
The cabin!
Where I come to relax
The cabin!
Wear the same pants for a week
The cabin!
I’ve got skis on my walls
In my cabin..

One day this place will be mine
Only split it with my brother, sister, father, uncle and his lover!
And if you like to piss outside..
This is definitely the place for you
Mmm
‘Cause I’ve been pissin’ over here
And pissin’ over there
One time I even pissed over here!
But you should never ever shit outside
We have a small, separate cabin
For that kind of stuff!
We can hang stuff on the wall together
As long as it’s copper
Or dead animals
And who’s that man on the wall?
Dad?
DAD? Is that you?
Who put my dad inside the wall?
Dad?
Don’t you worry
I’m gonna get you out of here!
Aaah..
It’s a picture!

Sixty square meters of heaven on earth
A tiny wooden paradise
It’s my paradise
My own private pinewood Taj Mahal
Except for the shape and the size
It has a shape, it has a size
You should really come here some time
Come on, we’ve been married for ten years
Mmm..I miss you so much
And I don’t understand it
Now why don’t you come to my cabin!
We can play some chinachess
And take a long cold shower together!
I got forty nine cards ready to be played with
And a joker from another deck!
Impossible to spot!
We can just walk and walk and walk and walk and walk
You know there’s no such thing as bad weather
Only bed kleather
When you come up to my ca-a-a-bi-i-i-i-n..
My cabin.

さあ来いよ
連れて行ってやりたいんだよ
そこでなら2人きりになれる
俺のキャビンに

これから俺のお気に入りの
場所に案内してやるよ
市内からたった5時間で行けんだよ
とにかく道なりに真っ直ぐ行って
もうこれ以上は道がない
そんなとこまで走ったら
そこから40分ほど歩くだけ
そうしたら
突然目の前に・・・
ほらな!
俺のキャビンに到着だ
そりゃ今は凍えそうに寒いけど
もうあと16時間もすれば
きっと「ホット」になるんだよ!
ベイビイ,晩飯だって作ってやるよ
気に入ってくれるといいけどな
スパゲティなんだ,すごいだろ?
(皿洗い機なんてついてないから)
後片付けは手洗いだけど
2人一緒に手でやって
15種類以上もあるバラバラの
フォークやナイフを使ってな
60平米の地上の楽園
木でできた小さなパラダイス
パイン材を使って作った
俺だけのタージ・マハール
形と大きさが違うだけ
俺のキャビン!
リラックスしたくなったら来るんだよ
このキャビンなら
1週間同じパンツで過ごせるし
俺のキャビンでは
壁のところに
スキーだって掛かってる
すげえキャビンだろ?

この場所がいつかは俺のものになる
独り占めできるわけじゃなくて
他のきょうだいとオヤジとおじさんとその彼女と
分けるって条件付きだけどな!
それから外でトイレに行きたくなっても
ここなら全然心配ないぞ
なにしろ俺なんて
そこでも,ここでも,あそこでも
済ませたことがあるんだから
だけどもうひとつの方だったら
外で済ませることないぞ
小さいけど別のキャビンが
そのためにあるんだから
一緒に壁にものをかけて
そこを飾るっていうのはどうだ?
動物の死体とか銅製品とか
あれ?壁にかかってるこいつは誰だよ?
オヤジ?オヤジなのか?
どこのどいつが俺のオヤジを
壁の内側に入れやがったんだよ
オヤジ
心配すんなよ
すぐ出してやるからな・・・って
なんだよ
写真じゃねえかよ!

60平米の地上の楽園
木でできた小さなパラダイス
俺のパラダイス
パイン材を使って作った
俺だけのタージ・マハール
形と大きさが違うだけ
他とは違う特別な形で大きさなんだ
本当にいつか来てくれよ
なあいいだろ?10年間結婚してたんだから
お前にすごく会いたいよ
なのにわかんねえよ
なんでお前は来ないんだよ
将棋でもやって
いつまでも冷たいシャワーを一緒に浴びよう!
トランプのカードだって
52枚全部は無理だけど
49枚なら揃ってる
だからジョーカーも
他のセットのヤツだけど
大丈夫だって
絶対ジョーカーだってわからないから
やることだっていっぱいあるぞ
散歩とか散歩とか散歩とか
わかるだろ?
天気だって乱れない
乱れるのは2人でベッドにいる時だけだ
お前がここに
俺のキャビンにやってきたら

(余談)

リード文でも述べたように,本当に正統派スロウ・ジャムの作りなので,曲だけ聴いているとロマンティックな曲に思えるのですが,内容を知って愕然!という感じです。

曲は明るいのに,内容は深刻という曲は,Foster The PeopleのPumped Up KicksやOf Monsters and MenのLittle Talksをはじめとして,最近ではZeddのClarityなども思いつくのですが,曲は一般的なポップソングやR&Bなどでありながら,内容がバカバカしい(=ギャグ寄り)という点では,彼らYlvisの独壇場のような気がします。無論,私が知らないだけで他にもあるのかもしれませんが,なかなかニッチな市場であることは間違いありません。

それにしても,この主人公が「天然」であることは言うまでもないことですが,彼と10年間も結婚生活を続けられた相手の彼女も,実は同じ「天然」なのではないかという疑いが生じます。

なにしろこの主人公,ここまで「天然」なのですから,普通は付き合っているうちに相手も必ず気づきます。にもかかわらず,彼と結婚した上10年間ももったのですから,彼女も我々とは何かが違うと考えるのが自然です。

その証拠に最初の場面で彼女のPCに彼からのメッセージが届いています。しかも周囲の状況から察するに彼女の職場だと思われます。普通ならメールアドレスを別れた相手に知らせることはないと思われますし,仮に相手が強引に知ろうとすれば,ストーカーで捕まってしまうでしょう。

これらから導き出せる結論はただ一つ。2人はまだ「切れてない」。

・・・リード文ではああ言ったものの,意外にこの2人縒りが戻るかもしれません。

8 件のコメント:

  1. またもやYlvisにコメントしてしまいました。
    The Foxはこのブログで知ってしまったのですが、その後、会社から帰るバスの中でYouTubeを漁り、このThe Cabinをクリックしてしまいました。
    吹き出す前に慌てて消しました。

    キャビンについては、ノルウェー人ならほぼ全員心当たりがあるようなのですが、残念ながら私にはキャビン文化は分かりません。それでも十分に面白いです。

    "You know there’s no such thing as bad weather, only bed kleather"は、ノルウェー人的にはとても面白いパートらしいのですが、残念ながらこれも私には分からず、いっそノルウェー人に生まれたかったとのた打ち回ったぐらい、一時期Ylvisにはまりまくりました。

    スパゲッティの何が面白いのか、父さんの写真の部分は何が言いたいのか、細かいことを知りたくなるほどはまったのです。

    ...すみません、今でも若干はまっています。彼らの、字幕付きのコメディまで観漁る始末です。(ちなみに兄の方は若干タイプです。キャビンに行くのは御免ですが。)

    全部全部、対訳さんの取り上げたThe Foxのせいです。

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    1. コメントありがとうございます。ですから豆様,The Foxの時にあれほど「相手は「キツネ」です。あまり「深追い」なさいませんよう」と申し上げましたのに・・・。今になってその仰りようはあまりではありませんか!

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  2. >曲は一般的なポップソングやR&Bなどでありながら,内容がバカバカしい(=ギャグ寄り)
    The lonely island も面白いですYO!

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  3. こんにちは。以前The FoxにてこのThe Cabinを勧めた者です。
    実はあのコメントをした後すぐに、これはメジャーな曲ではないので(The Foxは世界的に有名ですが)まさかここに掲載されることはないだろうと思い、自分で字幕動画を作ってyoutubeにアップしました。
    本当魔がさしたって感じです。他にもやらなければいけないことがあるのに。
    きっと対訳様も、いつも正統派なちゃんとした洋楽を訳している中で、これに割く時間があれば買い物くらいは行けたと思われるのに、ついつい魔がさしてしまったのでしょう…。
    外でトイレをの下りで一瞬「自分は何をやっているんだろうか」と我に返ったのではないかとお察しします。
    自分の訳にちょっと自信がない箇所があったのでここで確認できたのが嬉しいです。

    ちなみにいつもは普通にマルーン5の訳を楽しませて頂いてます。

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    1. コメントありがとうございます。お察しの通り「魔が差し」てしまいました。トイレの下りで我に返ったのも仰る通りで,コメントを拝見すると,なにかこう私の全てを見透かされてしまっているように感じられます。もしや前世で生き別れた家族では・・・。

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  4. http://ameblo.jp/mcnaoki-0605/entry-11747155827.html
    転載してありますけど大丈夫ですか?

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  5. (匿名様にはお返事を差し上げられないことになっているので以下で申し上げることはすべて私の独り言です。)

    確かに一見するとこの方が対訳なさったようにも思われますが,そもそもネット上で公開するということはこういうケースを受け入れるということです。したがって,この方が「自分で対訳した」と仰らない限りは,今のままでさほど問題はないように思われますし,実際のところはおそらく単なる記載漏れでしょう。

    無論,その方が前述のように主張なさる可能性もゼロではありませんが,その場合でも,それが真実でないことは投稿の日付を見れば明白ですし,それ以上にこちらをご覧くださる皆様がそのことをご存じです。

    それにしても,今回このようにお知らせくださったことで何故か大変励まされました。「誰かが見守ってくれている」という安心感は何物にも代えがたく,改めて拙ブログをご覧くださる皆様に感謝いたしました。ありがとうございました。

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  6. すみません、ずいぶん前の記事ですが、いまこの曲のファンになってたどり着いてしまったので蛇足的に書き込みさせて下さい・・・
    これは、ヨーロッパで都会に住む人が田舎に持っていて、夏と冬の休みの度に一週間くらい過ごすコテージの「あるある」ネタを死ぬほど詰め込んだものです。ヨーロッパ某国に住む私の一族郎党、みんな爆笑しました。本当に16時間経たないと小屋は文字通り「暖かく」ならないですし、山小屋暮らしを楽しむのは男ばかりで、基本的に女性は大嫌いなものです・・・(笑)。なので、結婚して10年も経っているのに、「まだおれの山小屋に来てくれたことないだろ、一度くらい来てくれよ」といっています。年越しとかを山小屋で過ごしたがる男は多いですね。笑
    "You know there’s no such thing as bad weather, only bed kleather"は、「悪い天気なんてものはない、悪い服装があるだけだ」という意味です。

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