2014年3月31日月曜日

Black Me Out アゲインスト・ミー (Against Me!)

「お前の家の壁の上に,ションベンひっかけてやりたいよ」と言うほど主人公は相手に腹を立てているようです。このバンド,所属していたレイベルを離れ,次のアルバムを自分のレイベルから出すらしい。だとするとこれは以前所属していた大手レイベルへの曲かもしれません。バンドについてもレイベルについても詳しくはわからないのですが,歌詞を見る限り,レイベルへの不信感はどうにかできるレベルではなさそうです。
少し不気味な下のリリック・ヴィデオは歌詞と影絵を組み合わせています。どう見てもお子さん向きではないと思いますが大人にはオススメです。
The protagonist in the lyrics seems to be so mad that he "wants to piss on the wall of the second person's house".  They say the band left their label and are releasing their next album on their own label.  In the circumstances, the song could be about a major label.  I don't know much about either the artist nor the label but as far as the lyrics concerned, their disbelief in them seems to be irreconcilable.
The lyric video down below which you may find a bit distressing is a combination of lyrics and a shadow puppet show.  I'm sure it's no way for kinds but for adults.        
Black Me Out  (Against Me!)
I don't ever want to talk that way again
I don't want to know people like that anymore
As if there was an obligation
As if I owed you something

Black me out
I want to piss on the walls of your house
I want to chop those brass rings off
Your fat fucking fingers
As if you were a king-maker
As if, as if, as if
Black me out

I don't want to see the world that way anymore
I don't want to feel that weak and insecure
As if you were my fucking pimp
As I was your fucking whore

Black me out
I want to piss on the walls of your house
I want to chop those brass rings
Off your fat fucking fingers
As if you were a king-maker
As if, as if, as if
Black me out

All the young graves filled
Don't the best all burn out
So bright and so fast?
Full body high
I'm never coming down
Black me out

もう2度と
あんな喋り方したくない
あんなヤツらとも
もうこれ以上関わりたくない
まるでそうすんのが当たり前で
こっちに借りがあるみたいじゃねえか

もうこっちのことは
最初からなかったことにするんだな
お前の家の壁の上に
ションベンひっかけてやりたいよ
その真鍮の指輪だって
ぶっといお前のその指から
切り落としてやりたいよ
まるで黒幕みたいじゃねえか
いかにもそんな感じだぜ
だからもうこっちのことは
お前の記憶から消しとけよ

俺はもう世の中を
あんな風に見たくないんだ
いつも不安で怯えてる
情けないヤツだって
自分のことを思いたくない
まるでお前がポン引きで
俺が娼婦みたいじゃねえか

もうこっちのことは
最初からなかったことにするんだな
お前の家の壁の上に
ションベンひっかけてやりたいよ
その真鍮の指輪だって
ぶっといお前のその指から
切り落としてやりたいよ
まるで黒幕みたいじゃねえか
いかにもそんな感じだぜ
だからもうこっちのことは
お前の記憶から消しとけよ

出来立ての墓の中には
もう棺が収まってて
もう空いてるところはない
最高に才能のあるヤツを
揃いもそろって燃え尽きさせて
一体どうするつもりなんだよ?
それもあんなに激しくすぐに
だけどこの俺は
全身ハイなんだ
だから折れるつもりなんて
これっぽっちもないからな
いい加減諦めろよ

(余談)

こういったアーティストとレイベルの対立ですが,最早この業界では「お約束」なのではないかというくらい頻繁に登場するテーマです。ただ考えてみればレイベルと言えど結局は企業(株式会社)です。企業である以上「収益を上げて株主に配当する」というのが最終目的なので「売れるものを」と考えるのは無理からぬところでしょう。

別にレイベルの肩を持つわけではありませんが,そもそもアーティストとレイベルの目的が合致する方が異常事態と言えるのではないでしょうか?確かに従来(何十年も前ですが)はそのような「異常事態」が成立しえたのかもしれませんが,現在のこの状況下ではそれはかなり難しいと言わざるを得ません。

そもそも音楽自体が急激に「売れなく」なっているこの時代に「採算を度外視してでも究極の一品」を作り上げたいアーティストと,「最大公約数の人に受けるものをなるべく安く」作って収益を上げたいレイベルです。意見の一致を見るほうが稀でしょう。

無論,なかには「最大公約数の人に受けるもの」を作りたいアーティストもいるかもしれません。その場合には両者の利害が一致しているので円満に事が進むのかもしれませんが,そうなったらそうなったで,音楽ファンからは「魂がない」と批判されることになるでしょう。

またアーティストにしても,あまりに自分の世界だけに拘りすぎると,プロのアーティストとしての自分の地位まで危うくしかねません。自分がいいと思うものを本当に世の中やファンは認めてくれるのかという不安は,どのアーティストにも常につきまとっていると思いますが,その辺りのバランス感覚が一番難しいように思います。


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