2014年9月6日土曜日

Say The Words ディー・シー・トーク (DC Talk)

一昨日ExtremeのMore Than Wordsという曲を取り上げました。タイトルだけを眺めていると,この2曲の示すものは対照的であるように思えますが,実際には,そのどちらも自分の気持ちを相手に伝える曲であり,その点でかなり似ています。
この曲はいわゆる「プレイズ・ソング(ゴスペル)」というカテゴリに入るため,歌詞に登場する「愛」という言葉は,普通の恋愛やエロ関係ではなく,むしろ人類愛という意味でしょう。
I posted Extreme's More Than Words the day before yesterday.   On the surface, what this song title implies seems to be quite contrary to More Than Words but they're actually quite similar.  Both are about telling someone how you really feel.
Considering it's categorized as a song of praise (or gospel ) which is about God's love, it's safe to say the word 'love' mentioned here in the lyrics represents more philanthropic one rather than a romantic or physical one.
Say The Words  (DC Talk)
(You gotta say it, you gotta say it)

Solomon once wrote:
"Better is open rebuke, than hidden love"
So say the words...

Silence is golden but these are the words
That the world needs to hear
(brothers and sisters)
Terms of compassion will cause a reaction
As love drives them near

But still we choose to hide behind the face of pride
Pretending we are blind to the calling
This is my point and case, if hate can be erased
With such a simple phrase, why are we stalling?

[chorus]
Say the words, say the words, say "I love you"
Say the words I long to hear
Say the words, say the words, say "I love you"
Say the words I long to hear

Ya gotta say it, ya gotta say it, say it
Ya gotta say it, ya gotta say it

Some just assume we already know
Of the love that they feel
(brothers and sisters)
Some have a heartfelt emotion
But never the words to reveal

I think we all relate, so why are we afraid
To let our hearts convey what we're feeling?
There is a world in need with hungry souls to feed
And love can intercede if we're willing, so...

[repeat chorus]

Ya gotta say it, ya gotta say it, say it
Ya gotta say it, ya gotta say it

(check this out)
The word love, well it was once overused
Back in the 70's the word was abused
But I refuse to let love be diluted
We can't allow physical lust to intrude it
Or pollute it cause there ain't no excuse
For the greatest gift of all to be abused
So choose to lose the pride that may tug at you
Don't be afraid of the words "I love you"

[repeat chorus]

Choose to lose the pride that may tug at you
Don't be afraid of the words "I love you"

Won't you say the words
Say the words
Say the words "I love you"
(You've got to say it)
Say the words
Say the words
Say them over and over
(Yeah, you've got to say it, say it)

Choose to lose the pride that may tug at you
Don't be afraid of the words "I love you"

(ちゃんと言わなきゃ,口に出さなきゃ)

かのソロモン王は
「あからさまに戒めるのは
ひそかに愛するのにまさる」
そういう風に仰った。
だからその人のことが大事なら
怖れずハッキリ言わなきゃいけない

「沈黙は金」と言うけれど
この世の中には
言わなきゃいけないこともある
(さあみんな)
相手のことを思って言えば
何か反応が返ってくる
相手を思うその気持ちが
人の心を引き寄せるから

それなのに
まだプライドが邪魔をして
そうしたいって思ってるのに
そうじゃないってフリしてる
だけどこれだけ言わせてくれ
そのセリフを言うだけで
イヤな感情が消えるなら
何をクズグズしてるんだ?

[chorus]
はっきりと言葉にして
「I love you」と伝えよう
言ってもらいたいあの言葉を
はっきりと言葉にして
「I love you」と伝えよう
言ってもらいたいあの言葉を

思ってるだけじゃダメなんだ
ちゃんと言わなきゃ,口に出さなきゃ
言葉にして伝えなきゃ

相手がどんな気持ちかなんて
そんなのもうわかってるって
そう思い込んでる人もいる
(さあみんな)
心の底から湧き上がる
そんな想いがちゃんとあるのに
表に出さない人もいる

だけど思うんだ
みんなどこかで繋がってる
だから怖がらなくていい
食べるものも満足にない
そんな人の生きてる場所が
この世の中には存在するけど
みんながその気になりさえすれば
愛の力で何かができる
だから

[repeat chorus]

思ってるだけじゃダメなんだ
ちゃんと言わなきゃ,口に出さなきゃ
言葉にして伝えなきゃ

(聞いてくれ)
この「愛」って言葉には
昔は手垢がついていた
あの頃70年代に
みんなが本当にでたらめに
その言葉を使ってたから
だけどそんなのイヤなんだ
こんなに大事な「愛」って言葉が
薄っぺらなものになるなんて
そんなのただの「性欲」なのに
それを「愛」って名前で呼んで
汚したりしちゃダメなんだ
だって神が与えてくれた
最高の贈り物を
そんな風にでたらめに
扱うなんて許されないから
だからプライドが邪魔をするのなら
そんなものは捨ててしまって
そして勇気を持って
「I love you」って伝えよう

[repeat chorus]

だからプライドが邪魔をするのなら
そんなものは捨ててしまって
そして勇気を持って
「I love you」って伝えよう

頼むよ聞かせてくれないか?
ちゃんと言わなきゃ,口に出さなきゃ
言葉にして
「I love you」と言ってくれ
(ちゃんと言わなきゃダメなんだ)
はっきりと口にだして,言葉にして
何度でも繰り返し伝えよう
(ちゃんとはっきり言わなきゃダメだ)

だからプライドが邪魔したら
そんなものは捨てればいい
そして勇気を持って
「I love you」って伝えよう

(余談)

この歌詞の中に登場するこの部分:
There is a world in need with hungry souls to feed
このhungry souls to feedを文字通り「(食べ物がなく)飢えている人」ととるか「愛情に飢えている人」と取るかで,ここの訳が若干変わってくるような気がします。

一応ここでは,曲の性質を考慮して,より博愛主義的な前者の意味で取りましたが,曲の中で「はっきり自分の気持ちを伝えろ」と繰り返し言っているので,後者と取れないこともありません。仮にそうだとすると,この部分は「片思いしてるくらいなら打って出ろ」ということになると思われます。

それにしても,あちらではこういうジャンル(クリスチャン・ミュージック)が確立していることに毎回驚きます。仮に日本でこれをやろうとすれば,例えばExileが「般若心経」「華厳経」「大日経」などを歌うといった感じですが,それはなかなかに想像しにくいでしょう。

とはいうものの,日本でこの手の試みが全くないかというとそういうわけでもなく,実際に浄土真宗の現役僧侶2人が組んだ「TARIKI ECHO(他力回向)」というEDMユニットも存在します。

ルックス的には明らかにあのDaft Punkリスペクト。おそらく一奉請(いちぶじょう)というタイトルのこの曲も,彼らの音楽センスのせいなのか,それともお経自体のお蔭なのか,あるいはその両方なのか,聴いていると妙にリラックスしてきます。

(Tariki Echo)

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