2014年10月2日木曜日

Bad Blood バスティーユ (Bastille)

類語辞典を引くとbad bloodは「激しい敵意を引き起こすイヤな感情」と 定義され「敵意」を表すanimosity,animus,ill will,enmity,hostilityなどの単語(どれも「敵意」に似た意味です)が同義語として挙がっています。したがってこの曲は,かつては親しかったもののなんらかの理由で敵対してしまった2人の人間を題材にした曲ということになるでしょう。相手はいまだに主人公に対して「うらみつらみ」を持っているようですが,主人公は忘れて先に進もうとしています。
A thesaurus defines 'bad blood' as "a feeling of ill will arousing active hostility" and lists words like animosity, animus, ill will, enmity, hostility as synonyms for the word.  So the song is about two people who used to be very good friends but later became opposed to each other for some reason.   The protagonist is trying to move on while the other seems to hold 'bad blood' against him.  
Bad Blood  (Bastille)
We were young and drinking in the park
There was nowhere else to go
And you said you always had my back
Oh but how were we to know

That these are the days that bind you together, forever
And these little things define you forever, forever

All this bad blood here, won't you let it dry?
It's been cold for years, won't you let it lie?

If we're only ever looking back
We will drive ourselves insane
As the friendship goes resentment grows
We will walk our different ways

But those are the days that bind us together, forever
And those little things define us forever, forever

All this bad blood here, won't you let it dry?
It's been cold for years, won't you let it lie?

And I don't wanna hear about the bad blood anymore
I don't wanna hear you talk about it anymore
I don't wanna hear about the bad blood anymore
I don't wanna hear you talk about it anymore

All this bad blood here, won't you let it dry?
It's been cold for years, won't you let it lie

2人ともまだガキで
公園に行っては飲んでたよ
そんなとこくらいしか
行ける場所がなかったから
お前,言ってくれたよな?
いつでも支えてくれるって
だけどあの頃の2人には
こんなこと
わかるわけなんてなかったよな

あの頃があったから
お前との間には
強い絆が生まれたし
あの頃の
なんてことない出来事が
2人の間にあったから
俺にとってお前ってヤツが
生涯ずっと変わらない
そんな存在になったんだって

だからこんな恨みつらみは
すっかり捨ててしまおうぜ
あれからもう何年も
時間が経ってるんだから
もういい加減
こんなことは忘れよう

このままで
昔のことをほじくり返して
後ろばかりを見ていたら
お互いどうにかなりそうだ
せっかくの友達なのに
こうやって
恨みばかりを募らせてたら
結局相手を失って
バラバラになるんだぞ

あの頃があったから
お前との間には
強い絆が生まれたし
あの頃の
なんてことない出来事が
2人の間にあったから
俺にとってお前ってヤツが
生涯ずっと変わらない
そんな存在になったんだ

だからこんな恨みつらみは
すっかり捨ててしまおうぜ
あれからもう何年も
時間が経ってるんだから
もういい加減
こんなことは忘れよう

もうあのイヤな出来事の
話を聞くのはご免だし
お前にだってこれ以上
持ち出して欲しくない
もうあのイヤな出来事の
話を聞くのはご免だし
お前にだってこれ以上
持ち出して欲しくない

だからこんな恨みつらみは
すっかり捨ててしまおうぜ
あれからもう何年も
時間が経ってるんだから
もういい加減
こんなことは忘れよう

(余談)

相手に対して「もうあのことを,聞いたりするはご免だし,お前にもこれ以上,持ち出して欲しくない」と呼びかける主人公ですが,歌詞の内容から察するに問題の大半は主人公の側にありそうです。というのも,仮に主人公がいわゆる「被害者(圧倒的に迷惑をかけられた)側」であった場合には,主人公自身が相手を許せば,その時点で問題は解決するので,こういうセリフを言う必要はないからです。

だとすれば世間的に「悪い」とされるのはおそらく主人公の側ということになりますが,こういう場合,加害者である主人公が「水に流そう」と言ったとして,相手がすぐにそれを受け入れるとは思われません。したがって,もし主人公が本当に相手と和解したいと思うなら,たとえ心の中ではそう思っていないとしても,やはりここで「俺が悪かった」と謝っておくべきではないでしょうか?

3 件のコメント:

  1. Bastille、題材が変わっていたり、音の作り方が凝っていたりで、難しくてもおかしくないのに、うまいことPOPな要素を入れてきますよね。この曲もドラム(?)のリズムとコーラスに明るさがあって、よくある友達同士のいざこざ、くらいに思って聴いていたのですが、ビデオを見てるとそれどころじゃない気がしてきました。・・・これって、この男の子、友達を殺してます?そして、罪悪感とかが描かれている感じでしょうか?だとすると、これはただ事ではない。Yodanが言う通り、早く謝っておいた方がよさそうです。

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    1. コメントありがとうございます。コメントを拝見し,ヴィデオを最後まで見たのですが,確かに彼が荷物を運び出しているところを見ると,ただならぬことが起こっているようです。宮部みゆきの「火車」を思い出しました。

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    2. 返信をありがとうございます。あの荷物、証拠隠滅ってことなんでしょうか。
      アップされて気づいたのですが、殺されてしまっているんだったら、もう、謝ったりできないですよね。最後のところ「早く謝っておいた方が良かったようです」と書くべきでした。寝ぼけてたみたいで・・・スミマセン。(返信は結構です)

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