2015年5月27日水曜日

It's A Sin ペット・ショップ・ボーイズ (Pet Shop Boys)

主人公は「自分がやりたくて,仕方ないのはいつだって,同じようなことなんだ,時間も場所もバラバラで,相手だって違うけど」と言っていますが,そもそも「罪」とは何なのでしょうか?神曲では7つの大罪として「色欲」「暴食」「強欲」「怠惰」「憤怒」「嫉妬」「傲慢」を挙げていますが,そのどれにも覚えがあることを考えると,この曲の主人公は私であってもおかしくないのかもしれません。
The protagonist says, "everything I long to do, no matter when or where or who, has one thing in common, it's a sin" and feels a sense of shame.  What's a sin in the first place?  The Divine Comedy defines the seven deadly sins as follows: lust, gluttony, greed, sloth/discouragement, wrath, envy and pride.  Being exempt of none of them, it could be me that the songs is about.
It's A Sin  (Pet Shop Boys)
When I look back upon my life
it's always with a sense of shame
I've always been the one to blame
For everything I long to do
no matter when or where or who
has one thing in common too

It's a, it's a, it's a, it's a sin
It's a sin
Everything I've ever done
Everything I ever do
Every place I've ever been
Everywhere I'm going to
It's a sin

At school they taught me how to be
so pure in thought and word and deed
They didn't quite succeed
For everything I long to do
no matter when or where or who
has one thing in common too

It's a, it's a, it's a, it's a sin
It's a sin
Everything I've ever done
Everything I ever do
Every place I've ever been
Everywhere I'm going to
It's a sin

Father forgive me
I tried not to do it
Turned over a new leaf
then tore right through it
Whatever you taught me
I didn't believe it
Father you fought me
'cause I didn't care
and I still don't understand

So I look back upon my life
forever with a sense of shame
I've always been the one to blame
For everything I long to do
no matter when or where or who
has one thing in common too

It's a, it's a, it's a, it's a sin
It's a sin
Everything I've ever done
Everything I ever do
Every place I've ever been
Everywhere I'm going to I
It's a sin

Confiteor Deo omnipotenti vobis
fratres quia peccavi nimis cogitatione, verbo, opere
et omissione. Mea culpa, mea culpa, mea maxima culpa.

今までの人生を
振り返るといつだって
人として恥ずかしい
そんな気持ちになるんだよ
いつだって
悪いのはお前だと
そんな風に言われてきたよ
だって自分がやりたくて
仕方ないのはいつだって
同じようなことなんだ
時間も場所もバラバラで
相手だって違うけど
いつも決まってこうなんだ

人としてやっちゃいけないそんなこと
「罪深いこと」がしたいんだ
今まで自分がやってきたのも
今自分がやっているのも
今まで自分がいた場所も
これから行こうとする場所も
そうしちゃいけないものばかり

学校ではどうやって
よくないことを考えず
汚い言葉も使わずに
清く正しい行いを
すればいいのか習ったよ
だけど結局無駄だった
だって自分がやりたくて
仕方ないのはいつだって
同じようなことなんだ
時間も場所もバラバラで
相手だって違うけど

人としてやっちゃいけないそんなこと
「罪深いこと」がしたいんだ
今まで自分がやってきたのも
今自分がやっているのも
今まで自分がいた場所も
これから行こうとする場所も
そうしちゃいけないものばかり

神父様どうかお許しください
そうならないよう必死になって
頑張ってみたんです
いい人間になりたくて
生活だって変えたけど
すぐにダメになっちゃって
また元に逆戻り
何を言われても
ちっとも真面目に聞かなかった
神父様には叱られました
言うことをきかなかったから
だけど今だって
まだわかってないんです

だからこの先いつまでも
人生を振り返ったら
人として恥ずかしい
そんな気持ちになるんだよ
いつだって
悪いのはお前だと
そんな風に言われてきたよ
だって自分がやりたくて
仕方ないのはいつだって
同じようなことなんだ
時間も場所もバラバラで
相手だって違うけど
いつも決まってこうなんだ

人としてやっちゃいけないそんなこと
「罪深いこと」がしたいんだ
今まで自分がやってきたのも
今自分がやっているのも
今まで自分がいた場所も
これから行こうとする場所も
そうしちゃいけないものばかり

神様,同胞の皆さん
ここに告白いたします
頭で考えること
言葉にすること
行動すること
そして行動しないこと
そのすべてにおいて
甚だしく罪を犯してしまいました
なにもかも
みんな自分のせいなんです
最低の人間だから
そんなことになったんです

(余談)

キリスト教に限らず,どの宗教も「人間のあるべき姿」を示しているものですが,それを浮き彫りにしている例のひとつがリード文で述べた「7つの大罪」でしょう。この7つの罪のいずれにも該当しない人間こそが「人間のあるべき姿」であるというわけです。

とはいうものの,この7つの大罪にひとつも当てはまらない人などいないことは,姦通の現場を捕えられた女に石を投げようとする群衆に向かい,キリストが「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が,まず,この女に石を投げなさい」と言ったところ,誰も女に石を投げることができず引き下がったことからも明らかでしょう。

むしろ,進化論的味方をすれば,世の中で一般的に「よくないこと」とされ禁じられることは,多かれ少なかれ必然であることが大半であり,放っておけばそうなってしまうということは,そうなることが自然淘汰の過程で生き残るのに有利だったからに他なりません。

この7つの大罪も同様で,そもそも「色欲」がなければとっくに人類は絶滅しているであろうことは間違いなく,人類の歴史を振り返れば,現代のように常に食料が豊富にある状況など極めて例外的なものに過ぎません。食料の確保できない状況下では,可能な限り「暴食」してエネルギーを蓄えておかねば生き残れません。また自己保存という至上命題の前には「強欲」や「嫉妬」も正当化されるだけでなく「怠惰」もエネルギー保存のため「憤怒」「嫉妬」「傲慢」さえも最終的にはそこに集約されてしまいます。

無論一部のキリスト教と進化論は相容れないものなので,進化論を前提にこうした論を進めてもムダなのかもしれませんが,仮に「人間のあるべき姿」を「自然淘汰の過程で生き残るのに有利だった姿」だとすれば,7つの大罪を定めたこと自体が「人間のあるべき姿」に逆らっていることになるような気がします。

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