2015年5月15日金曜日

Love The Way You Lie スカイラー・グレイ (Skylar Grey)

最初に聞いた時には文字通り圧倒されました。あの有名なLove The Way You Lieを書いたのはこのSkylar Greyですが,そのことをつい最近まで知らず,また歌詞の内容についても,Wikipediaの記事を読むまでは,この曲は主人公の愛する相手との「歪んだ恋愛関係」を歌っているものだと思っていました。確かにそういった関係を描いていることは間違いないのですが,ただその相手は前述のような人間ではなくSkylar Greyのいる「音楽産業」のようです。
I was literally stunned when I first heard this song.  It's Skylar Grey who wrote the famous Love The Way You Lie, which I  just learned recently.  Before reading about this song on Wikipedia, I knew it's about "an abusive romantic relationship" with a person the protagonist loves very much.  It is but not with the person I mentioned above but "with the music industry" in which Skylar Grey was in. 
Love The Way You Lie  (Skylar Grey)
On the first page of our story
The future seemed so bright
Then these things turned out so evil
I don't know why I'm still surprised

Even angels have their wicked schemes
And you take that to new extremes
But you'll always be my hero
Even though you've lost your mind

Just gonna stand there and watch me burn
Well that's alright because I like the way it hurts
Just gonna stand there and hear me cry
Well that's alright because I love the way you lie
I love the way you lie
I love the way you lie

Now there's gravel in our voices
Glasses shattered from the fight
In this tug of war you always win
Even when I'm right

Cause you feed me fables from your hand
With violent words and empty threats
And it's sick that all these battles
Are what keeps me satisfied

Just gonna stand there and watch me burn
Well that's alright because I like the way it hurts
Just gonna stand there and hear me cry
Well that's alright because I love the way you lie
I love the way you lie
I love the way you lie

So maybe I'm a masochist
I try to run but I don't wanna ever leave
Till the walls are going up
In smoke with all our memories

Just gonna stand there and watch me burn
Well that's alright because I like the way it hurts
Just gonna stand there and hear me cry
Well that's alright because I love the way you lie
I love the way you lie
I love the way you lie
I love the way you lie

出会いから始まった
2人のこのお話も
最初のページを読む頃は
2人のこれからも
幸せだったはずなのに
お話が進んでいくうちに
色々なことが変わって行って
酷いことになってきた
どうして自分が今になっても
驚いてるのかわからない

天使みたいな人だって
イジワルなことはするけれど
アンタのすることは
そんなもんじゃおさまらない
すごく酷いことするの
だけどそれでもアタシにとって
ヒーローだっていうことは
これからだって変わらない
たとえアンタがどうかしちゃって
すっかりおかしくなったとしても

ただそこに突っ立って
アタシがこうして傷ついて
いくのを眺めていればいい
そうしてそこに立ったまま
アタシがこうして泣き叫ぶのを
ただ聞いていればいい
まあそれでも許してあげる
そうしてウソをついている
アンタのことが好きだから
そうやって
ウソをついているときの
アンタがアタシは好きだから

もうお互いに
声も枯れてきちゃったよ
派手なケンカして
ガラスも粉々に割れちゃった
だけどお互い譲らずに
こんな風に言い合いしたら
いつもこっちが負けるんだ
たとえどんなに正しくたって

だってアンタの言うことは
中身のないでたらめだもの
言ってることは強烈だし
脅しだってかけてくるけど
そんなのは口だけだから
だけどこんなのウンザリだよ
こういうケンカをしてないと
自分で納得できないなんて

ただそこに突っ立って
アタシがこうして傷ついて
いくのを眺めていればいい
そうしてそこに立ったまま
アタシがこうして泣き叫ぶのを
ただ聞いていればいい
まあそれでも許してあげる
そうしてウソをついている
アンタのことが好きだから
そうやって
ウソをついているときの
アンタがアタシは好きだから

そんな風に考えたら
虐められるのが好きなのかもね
逃げようとはするけれど
他のとこへは行きたくない
煙で壁ができるほど
2人の思い出が
燃え尽きてしまうまで

ただそこに突っ立って
アタシがこうして傷ついて
いくのを眺めていればいい
そうしてそこに立ったまま
アタシがこうして泣き叫ぶのを
ただ聞いていればいい
まあそれでも許してあげる
そうしてウソをついている
アンタのことが好きだから
そうやって
ウソをついているときの
アンタがアタシは好きだから

(余談)

EminemとRihannaのLove The Way You Lieが余りに鮮烈だったため,他の解釈など浮かびもしなかったこの曲ですが,オリジナルを聴くと確かに音楽産業との関係を歌っているようにも解釈できます。

それにしても,この曲を際立たせているのはSkylar Greyのどちらかと言えばか弱く幼い声ではないでしょうか?そういった声で歌われると,それだけに一層この歌詞の描き出す「歪んだ恋愛関係」が浮き彫りになってくるような気がします。

4 件のコメント:

  1. 私もこの投稿を読むまで全く知りませんでした。Skylar Greyのことは知っていましたが、まさか彼女がLove The Way You Lieの歌詞を書いたとは全く存じませんでした。

    それよりも私はSkylar Greyの歌声は好きなのですが、どう表現すればよいのかわからずにいました。しかし今日の投稿にあった「弱く幼い声」と言う表現は近いと思いました。
    これを参考に自分なりの彼女の歌声に対する表現をもう少し探したいと思います。

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    1. コメントありがとうございます。聞いて元気になれるような曲でもなく,むしろ不安やもどかしさを覚えるような曲でありながら,一旦聴きはじめると途中で止めることができず,結局最後まで聴いてしまうのは,あのSkylar Greyの声があるためなのかもしれません。

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  2. 私は有名な方のバージョンについてほとんど知りませんが、このSkylar Greyの歌は素晴らしいと思います。私の第一印象は「無防備」でしたが、「か弱く幼い」と重なる部分はあるのかもしれませんね。動画のタイトルがoriginal demoとなっている経緯は私には分かりませんが、やたらと残響の残る鍵盤の音といい、いい意味で精巧に作りこまれてない(音が整理されてない)感触が声の響きをより際立たせているように感じます。

    私見ではありますが、この曲はこちらに取り上げられている中で言えば、Warrior (Demi Lovato)やJealous (Labrinth)と同一線上にあるような気がします。
    自分の中では「通常状態よりも防御力が著しく低下した状態」を隠していない点がポイントのように思えます。

    それにしても、warriorの凄味に衝撃を受けた頃から2年近くにもなるのか…と時の速さに少し慄きました。そして、その間こちらのサイトが絶え間なく継続していることに驚くと同時に、自分の音楽の世界を拡げ続けてくれている存在として大変感謝していることを改めてお伝えしておきたいと思います。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。この曲を初めて聞いた時,このままではいけないという焦燥感を強く感じながらも,正体不明の「何か」に囚われて身動きできない10代の頃の自分自身の姿を思い出し,いたたまれない気持ちになったのですが,それと同時に自分が心のどこかでそのことを肯定し懐かしく思っていることに驚きました。

      それはともかく,2011年9月3日以来まがりなりにも毎日更新を続けてこられたのも,ロメオ様をはじめとする皆様からの温かい励ましのお言葉があればこそ。こちらからも深くお礼を申し上げます。

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