2016年2月18日木曜日

Traveler クリス・ステープルトン (Chris Stapleton)

日本で生まれ13歳でアメリカに移住したDorothy Brittonは松尾芭蕉の「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」を「The passing days and months are eternal travellers in time. The years that come and go are travellers too. Life itself is a journey」と訳しました。Stapletonのこの曲では「旅人(traveller)」という言葉で,人生そのものの他に,街から街へ移動するアーティストを表現していますが,これを見て「ツアーで」と言う意味の「on the road」というイディオムを思い出しました。
"The passing days and months are eternal travellers in time. The years that come and go are travellers too. Life itself is a journey," translated Dorothy Britton who was born in Japan and move to the US when she was 13.  They say in this song Stapleton uses a word 'traveller' to represent a traveling musician as well as life itself.  It reminds me of an idiom 'on the road' meaning on tour.
Traveler  (Chris Stapleton)
[Verse 1]
I see the sunrise creeping in
Everything changes like the desert wind
Here she comes and then she’s gone again

[Chorus]
I’m just a traveller on this earth
Sure as my heart’s behind the pocket of my shirt
I’ll just keep rolling till I’m in the dirt
‘Cause I’m a traveller, oh, I’m a traveller
I couldn’t tell you honey, I don’t know
Where I’m going but I’ve got to go
‘Cause every turn reveals some other road
And I’m a traveller, oh, I’m a traveller

[Verse 2]
My heartbeat’s rhythm is a lonesome sound
Just like the rubber turning on the ground
Always lost and nowhere bound

[Chorus]
I’m just a traveller on this earth
Sure as my heart’s behind the pocket of my shirt
I’ll just keep rolling till I’m in the dirt
‘Cause I’m a traveller, oh, I’m a traveller
I couldn’t tell you honey, I don’t know
Where I’m going but I’ve got to go
‘Cause every turn reveals some other road
And I’m a traveller, oh, I’m a traveller

[Bridge]
When I’m gone
Somebody else will have to feel this wrong
Somebody else will have to sing this song
Somebody else will have to sing along
Sing along

[Chorus]
I’m just a traveller on this earth
Sure as my heart’s behind the pocket of my shirt
I’ll just keep rolling till I’m in the dirt
‘Cause I’m a traveller, oh, I’m a traveller
I couldn’t tell you honey, I don’t know
Where I’m going but I’ve got to go
‘Cause every turn reveals some other road
And I’m a traveller, oh, I’m a traveller

[Verse 1]
朝日がゆっくり差し込んでくる
それをこうして眺めてる
砂漠を渡る風のように
なにもかもが変わってく
やって来たと思ったら
次の瞬間いなくなる

[Chorus]
この地球に生きている
ただの「旅人」みたいなもんだ
着ているシャツのポケットの
向う側に心臓がある
そのことと同じくらい
間違いないことなんだ
いつか死んで埋められるまで
こうして動き続けるんだよ
だって自分は「旅人」だから
旅をするのが運命なんだ
自分でも
この先どこへ向かってくのか
それはまだわからないけど
それでも行かなきゃダメなんだ
だって角を曲がるたび
予想していなかった
新しい道が現れるから
だって自分は「旅人」だから
旅をするのが運命なんだ

[Verse 2]
この心臓も
一人寂しく脈打っていて
共鳴するものもない
大地を駆けるタイヤのように
いつだって彷徨い続け
行先もわからない

[Chorus]
この地球に生きている
ただの「旅人」みたいなもんだ
着ているシャツのポケットの
向う側に心臓がある
そのことと同じくらい
間違いないことなんだ
いつか死んで埋められるまで
こうして動き続けるんだよ
だって自分は「旅人」だから
旅をするのが運命なんだ
自分でも
この先どこへ向かってくのか
それはまだわからないけど
それでも行かなきゃダメなんだ
だって角を曲がるたび
予想していなかった
新しい道が現れるから
だって自分は「旅人」だから
旅をするのが運命なんだ

[Bridge]
自分がこの世を去った時
そんなのイヤだと思ってくれる
そんな誰かがいなくちゃダメだ
この曲を歌ってくれる
そんな誰かがいなくちゃダメだ
一緒に歌を歌ってくれる
そんな誰かがいなくちゃダメだ

[Chorus]
この地球に生きている
ただの「旅人」みたいなもんだ
着ているシャツのポケットの
向う側に心臓がある
そのことと同じくらい
間違いないことなんだ
いつか死んで埋められるまで
こうして動き続けるんだよ
だって自分は「旅人」だから
旅をするのが運命なんだ
自分でも
この先どこへ向かってくのか
それはまだわからないけど
それでも行かなきゃダメなんだ
だって角を曲がるたび
予想していなかった
新しい道が現れるから
だって自分は「旅人」だから
旅をするのが運命なんだ

(余談)

この歌詞を訳す上で一番難しかったのが「Somebody else will have to feel this wrong」の箇所でした。直訳すると「他の誰かがこれは間違っていると感じなければならない」ですが,このように訳してしまっては意味がわかりにくくなってしまいます。そこで「そんなのイヤだと思ってくれる
そんな誰かがいなくちゃダメだ」と和訳しました。

wrongは間違っているという意味なので「そんなのダメだ」と訳してもよかったのですが,そうするとその後にくる「ダメだ」と重なってしまうので敢えて「そんなのイヤだ」としました。

この世を去ったとき「やれやれ」あるいは「良かった」と(心の奥で)思われるような人生を送らないようにしたいものです。

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