2017年1月30日月曜日

By The Time I Get To Phoenix グレン・キャンベル (Glen Campbell)

アリゾナ州フェニックスからニュー・メキシコ州のアルバカーキまでは,直線距離で約332マイル,陸路では約421マイルほど離れており,車で行こうとすると約6時間半の道のりです。「フェニックスに俺が着く頃,あいつはきっと目を覚まし (By the time I get to Phoenix she'll be rising)」や「アルバカーキに俺が付く頃,あいつは仕事をしてるはず,多分昼を食べに出て (By the time I make Albuquerque she'll be working, She'll prob'ly stop at lunch)」という箇所から考えて,主人公は車で移動していると考えられます。
The distance between Phoenix and Albuquerque is 332.41 miles and there's 421.65 miles by car.  These two cities are 6 hours 31 mins far apart (by car).  Judging from lines saying "By the time I get to Phoenix she'll be rising" and "By the time I make Albuquerque she'll be working, She'll prob'ly stop at lunch", the narrator seems to be moving by car.
By The Time I Get To Phoenix (Glen Campbell)

By the time I get to Phoenix she'll be rising
She'll find the note I left hangin' on her door
She'll laugh when she reads the part that says I'm leavin'
'Cause I've left that girl so many times before

By the time I make Albuquerque she'll be working
She'll prob'ly stop at lunch and give me a call
But she'll just hear that phone keep on ringin'
Off the wall that's all

By the time I make Oklahoma she'll be sleepin'
She'll turn softly and call my name out loud
And she'll cry just to think I'd really leave her
Tho' time and time I try to tell her so
She just didn't know I would really go

フェニックスに俺が着く頃,あいつはきっと目を覚まし
ドアのところに貼ってあるメモに気が付くはずだけど
メモにある「出て行く」ってセリフを見ても,あいつは笑って取り合わないな
だって今まで何回も,そんなことがあったから

アルバカーキに俺が付く頃,あいつは仕事をしてるはず
多分昼を食べに出て,俺に電話して来ても
いつまでも,呼び出し音が鳴るだけで
受話器は壁にかかったままだ

オクラホマに俺が着く頃,あいつはベッドで眠ってる
ゆっくりと寝返り打って,大声で俺のことを呼ぶはずだ
捨てられたなんて思ったら,あいつは泣き出すだろうけど
今までだってあいつには,ことあるごとにそう言って来た
あいつが信じなかっただけ,俺が本当に出て行くなんて

(余談)

歌詞を見ている限り,相手とは完全に別れたように見える主人公ですが,これまで何度も「ついては離れ」を繰り返していることから考えると,また考えが変わることも十分ありえます。

相手に何故あの時電話に出なかったのかと問い詰められ,しどろもどろになりつつ言い訳を口にしている主人公の姿が目に浮かんでしまうのは私だけでしょうか?

3 件のコメント:

  1. はじめまして。
    いつも興味深く拝見しております。
    このサイトのおかげで、自分の好きな曲が、実はお子様には聞かせられない内容であることが判明したりしてたまにショックですが、とても勉強になります。

    今回、Jimmy Webbの曲が取り上げられて嬉しいです。
    彼の曲をリアルタイムで聞いていた世代では全然ないのですが、この人のことを知って、こんな素敵なソングライターがいたんだなあと思ったものです。

    Glen Campbellの歌うバージョンはとてもさらりとしていますが、Jimmy Webbのセルフカバーアルバム“Ten Easy Pieces”に入ってる本人が歌うバージョンはもうちょっと哀愁漂う感じがあって、歌詞中の男女は今度こそ終わり(少なくとも男の方はそのつもり)なイメージがわきますね。

    Jimmy本人が歌うバージョンはYoutubeにもあるみたいなので良かったら聴いてみて下さい。

    ではこれからも応援しています。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。早速Jimmy WebbのものをYouTube上で探して聞いてみました。確かに仰る様にそんな感じがいたします。BBCのものを聞いたのですが,ピアノによるイントロがあまりに美しく驚きました。ご紹介本当にありがとうございました。

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  2. はじめまして
    グレン・キャンベルのこの歌を唄いたくて、CD購入しました爺さんです。
    英語得意ではないので訳が有って、意味がよりわかりました。

    ところで歌詞のところですが、10行目のloud はlow の誤りみたいです。
    もうお一方が書いてあるのを先に見て気が付きました。実はその歌詞も間違っていたところがありましたが。

    何はともあれありがとうございました。

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