2017年2月25日土曜日

We've Only Just Begun カーペンターズ (The Carpenters)

この曲,数あるカーペンターズの曲のなかでもかなり良く知られているこの曲ですが実は彼らのオリジナルではありません。元々はRoger Nichols (曲)とPaul Williams(歌詞)によるもので,カリフォルニアにあるCrocker National Bankの結婚式をテーマにしたコマーシャルのために作られています。
Probably this is one of the best known Carpenters' songs but it's not their original.  The original was written by Roger Nichols (music) and Paul Williams (lyrics) for a wedding themed commercial film for Crocker National Bank in California.
We've Only Just Begun  (The Carpenters)

[Verse 1: Karen Carpenter]
We've only just begun to live
White lace and promises
A kiss for luck and we're on our way
We've only begun

Before the rising sun, we fly
So many roads to choose
We'll start out walking and learn to run
And yes, we've just begun

[Chorus]
Sharing horizons that are new to us
Watching the signs along the way
Talkin' it over, just the two of us
Workin' together day to day, together

[Post-Chorus]
And when the evening comes, we smile
So much of life ahead
We'll find a place where there's room to grow
And yes, we've just begun

[Chorus]
Sharing horizons that are new to us
Watching the signs along the way
Talkin' it over, just the two of us
Workin' together day to day, together

[Post-Chorus]
And when the evening comes, we smile
So much of life ahead
We'll find a place where there's room to grow
And yes, we've just begun

[Verse 1: Karen Carpenter]
2人でやっと人生を歩き始めたところなの
ドレスを飾る白いレースと色んな夢に包まれて
みんなから祝福のキスを受け,一緒に一歩を踏み出した
まだ2人の人生は始まったとこだから

朝日が顔を出す前に,一緒に空を飛んでいく
これから先のことなんてまだ何も決まってなくて
小さな子どもと同じで,最初は歩みも遅いけど,やがて走れるようになる
だって2人の人生はまだ始まったとこだから

[Chorus]
見たこともない風景を2人で一緒に眺めるの
人生の途中で出会う標識だって,ちゃんとしっかり見過ごさず
問題が起こったら,2人だけで徹底的に話し合い
協力してやってくの,繰り返し2人一緒に

[Post-Chorus]
日が落ちて,一日が終わったら,お互いに相手に笑顔を見せる
人生はこれからだから
お互いにまだまだ足りないとこもあるはず
だって2人の人生はまだ始まったとこだから

[Chorus]
見たこともない風景を2人で一緒に眺めるの
人生の途中で出会う標識だって,ちゃんとしっかり見過ごさず
問題が起こったら,2人だけで徹底的に話し合い
協力してやってくの,繰り返し2人一緒に

[Post-Chorus]
日が落ちて,一日が終わったら,お互いに相手に笑顔を見せる
人生はこれからだから
お互いにまだまだ足りないとこもあるはず
だって2人の人生はまだ始まったとこだから

(余談)

この曲のメッセージは,結婚するカップルに対して「人生これから先は長いのだから保険に入っておけ」というものであると思われますが,ただこれはこの曲が出たのが70年代当時であったからこそ成立した考えかもしれません。

そもそも人間というものは,一般的に「期待や喜び」よりも「不安や恐怖」に強く反応します。例えば,何かを売ろうとする場合「この商品を手に入れると得をする(あるいはいいことがある)」と思わせるより「この商品を手に入れないと損をする(あるいはよくないことが起こる)」と思わせた方が,相手を消費行動に駆り立てやすくなります。お馴染みの「お買い得」という言葉にしても,その裏には「今これを買っておかないと損をする」というメッセージが隠されているため,通販などではしつこいほど「今だけ」「限定」を連発します。

したがって,市場がよく言えば成熟,有体に言えば飽和状態に近づいているこの時代に保険を売りたいのであれば,むしろ結婚していない層に向けて「人生これから先は何が起こるかわからないのだから,入れるうちに保険にははいっておけ。(でないと大変なことになるぞ)」と相手の不安感を煽った方がよいのではないでしょうか?

1 件のコメント:

  1. この時代晩婚と早婚の二極化ですからね。重い腰を上げて探してみたらソースもちょいちょい見かけました。不思議な話ではありません。
    やはりといったところ(自己満)

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