ところで,彼の曲は,Eyes Wide OpenやBaby同様,ヒットチャートに載るようなものと比較すると,多少哲学的で「深い」歌詞のものが多いため,Gotyeをオタクと評す方もおいでになるかもしれませんが,それは甘受いたしましょう。むしろだからこそ私が彼に惹かれるのだと思います。私ももっとわかりやすいシンプルな人間であれば良かったのかもしれませんが,生まれつきこうなので仕方ありません。それでいいんですっ。
Despite rather provocative song title, the tune sounds so symphonic. "dig one's own hole " literally means to 'dig one's own grave' and metaphorically to 'get what one asked for.'
Like Eyes Wide Open, and Baby, it's rather off-beat compared with other mainstream hit songs. You could call Gotye a bit nerdy and I won't deny it. Most of his songs sound pretty philosophical or somewhat deep and profound and that's why I love his music. Maybe I should have been straightforward or simple but I was born this way, a bit nerdy. So what?
Dig Your Own Hole (Gotye)
Still you can't say no
Ever playing upon your mind
But you won't say why
(So shut up!)
Unless you're ready to leave it
(Or make up your mind)
But you need it so much
(Do you really believe in it?)
Yes I do
From time to time
In the end
You dig yourself the hole you're in
When you don't know what you want
You just repeat yourself again
In the end
You just repeat yourself again
When you don't know who you are
You dig yourself the hole you're in
(Don't worry)
It's only in your mind
(Don't worry)
But I do
From time to time
You just repeat yourself again
(Don't worry)
You just repeat yourself again
(Don't worry)
You just repeat yourself again
(Don't worry)
You just repeat yourself again
Still it's the wrong way round
And you won't say no
Ever playing upon your mind
But you won't say why
(So shut up!)
Unless you're ready to leave it
(Or make up your mind)
But you need it so much
(Do you really believe in it?)
Yes I do, I do, this time
In the end
You dig yourself the hole you're in
When you don't know what you want
You just repeat yourself again
In the end
You just repeat yourself again
When you don't know who you are
You dig yourself the hole you're in
In the end
(Unless you're ready to leave it)
You just repeat yourself again
(But you don't know you need it)
When you don't know who you are
(Do you really believe in it?)
You dig yourself the hole you're in
そしてこれじゃ逆にあべこべだってわかってるのに
それでも「もういい」って思えない
いつもくよくよ悩んでるけど
その理由を考えることは決してない
それでも「もういい」って思えない
いつもくよくよ悩んでるけど
その理由を考えることは決してない
(なら黙ってろよ!)
捨てる勇気がないんなら
(じゃなきゃ覚悟を決めるしかない)
なのにどうしても手放せない それがなきゃダメだから
(だけど本当にそんなものに価値があるって思ってるの?)
そうだよ
時々そう思うんだ
で結局最後には
自分の首を絞めることになる
本当に必要なものがわかるまで
延々言い続けるだけなんだ
結局それで最後まで
堂々巡りを繰り返すだけ
本当の自分に気付かない限り
自分の首を絞めるだけ
そんなのただの気のせいなんだから
(大丈夫だよ)
だけどそれでも
時々そんな気持ちになるんだよ
また堂々巡りを繰り返してるだけ
(大丈夫だよ)
同じことを言うだけで
(心配ないよ)
そこから少しも進まない
(いいんだよ)
いつまで経っても同じことを言い続けてるだけなんだ
これじゃ逆にあべこべだってわかってるのに
それでも「もういい」て思えない
いつもとくよくよ悩んでるけど
その理由を考えることは決してない
それでも「もういい」て思えない
いつもとくよくよ悩んでるけど
その理由を考えることは決してない
(なら黙ってろよ!)
捨てる勇気がないんなら
(じゃなきゃ覚悟を決めるしかない)
なのにどうしても手放せない それがなきゃダメだから
(だけど本当にそんなものに価値があるって思ってるの?)
そうだよ
ことあるごとにね
で結局最後には
自分の首を絞めることになる
本当に必要なものがわかるまで
延々言い続けるだけなんだ
結局それで最後まで
堂々巡りを繰り返すだけ
本当の自分に気付かない限り
自分の首を絞めるだけ
結局のところ
(捨てる勇気がないんなら)
やっぱり堂々巡りの繰り返し
(だけど本当になきゃダメなのかそれがまだわからない)
本当の自分に向き合わなきゃ
(だけど本当にそんなものに価値があるって思ってるの?)
自分で自分の首をしめるんだよ
(補足)
YouTubeについたコメントによると,この曲のベースラインは,あのPrince(あれこれ改名してるのですが一番認知されているのがこの名前でしょう)のRasberry Beretに似ているらしい。Gotye自身もPrinceが好きだと言っていたとかで,ベースラインのみならず,この曲はストリングスもPrinceのものに似てると指摘するコメントもありました。
歌詞については,まことに抽象的な歌詞でいかようにも取れますが,個人的には,いわゆる富や名声といった「世俗的な目的」を求めることなのではないかと思っています。
例えば,アーティストの場合,売れれば売れるほど次はそれ以上を求められ,次第に本当にやりたいことができなくなってそれで苦しむという話は枚挙にいとまがないほどよく聞きます。ビジネスでもさらに上を目指そうとして,無理を重ねて結局失敗することが多い。
先日取り上げた,Gravity (John Mayer)やSay (All I Need) (OneRepublic)のメッセージ「足るを知る」も,最終的にはこの曲のそれと同一であるように思えます。
(余談)
STIUTK(Somebody That I Used To Know)があれほどのヒットのなったため,彼のことをただの「一発屋」という人も少なくないようですが,私はむしろこういった曲の方が彼の本領であり,STIUTKはある意味「事故」のようなものだったのではないでしょうか。
それにしても,STIUTKであれだけのヒットを飛ばしながら,Easy Way OutやDon't Worry, We'ii Be Watching Youやこういう曲をシングルカットするところが彼のすごいところだと思うのですが,そういう意味では,彼はそういう「世俗的な目的」にあまり縛られないタイプなのかもしれません。
Gotye(ゴーティエ)は,オーストラリア出身の「豪の者」ですが,こういう意味でも「剛の者」なのかもしれません。
お、ゴーティエ
返信削除この人のPvはコマ送りしたものやアニメーションが多いですね。そういうのが好きなんでしょうか
歌詞もPVの内容も難しいですね!
コメントありがとうございます。私もこの1年余り様々な曲のミュージック・ヴィデオを見てまいりましたが,彼ほどアニメーションを多用している人にはまだ出会ったことがありません。おそらく彼はアニメーション(というかヴィジュアル・アート)が好きなのだと思います。
削除また,あれほどのイケメンでありながら,Gotyeはヴィデオに登場する場合,被り物をしたりハダカ(しかも情けない)になったりと「普通ではない」やりかたをしています。おそらくオタクなのだと思います。
アーティストを形容する言葉として「オタク」と「掴みどころがない」は個人的に最大級の賛辞なので,この歌詞でこのミュージック・ヴィデオの彼からは今後も目が離せません。
富と名声。うまくはまりますね。Gotye自身にはきっとそういう意味を持つ歌かもしれません。他にも、依存性があって、自分にとって本質的な意味はないのはわかっているが、別の観点からみると意味があって複雑な気持ち、というようなものは結構何でもいけそうな気がします。誰しもそういうものを持っているだろうし、しかも逃れるのは困難で・・・。この歌の”You just repeat yourself again” ”In the end you dig yourself the hole you’re in” というフレーズも頭に残って繰り返しがちです。そして、知らない間に考えさせられている。この詩や曲の作り、Gotyeはその効果を、きっとわかっててやっているんでしょうね。大変クリエイティブな人だと思います。 不思議といつかGotyeと話ができる日がくるような気がします。その日に備えて、眉間にしわを寄せずにオーストラリア英語をすみずみまで聴き取れるよう、YouTubeでふと現れた彼のインタビューなんかはなるべく聞くようにしています。穏やかな話し方で知的でいい感じの人ですよね。(ああ、想像したら、緊張してきた。やっぱり無理かも)
返信削除コメントありがとうございます。私など仕事では全く英語を使わないので,Gotyeと直接話ができるなど想像したことすらありませんが,oak様はそういう恵まれた立場にいらっしゃるのでしょうか。・・・・羨望で眩暈がしそうです。
削除まさか!です。Gotyeと直接話が、というのは、例えば、新幹線に乗っていたらたまたま隣の席がGotyeだった・・・らどうしよう、とかいったレベルの単なる妄想です。以前、別館の方で、vestigeさんが、Ed Sheeranのサインを見せて、最後に英語で会話したのはEd Sheeranだ!とおっしゃっていましたが、その話、まさに羨望で卒倒しそうでしたから。(このコメントの返信はご心配なく。しかし、公開の方をよろしくお願いします。世間の皆様に誤解を与えてはいけないので)
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