2012年10月2日火曜日

Famous Last Words マイ・ケミカル・ロマンス (My Chemical Romance)

まず最初に,これだけはハッキリさせておきたいのですが,これがこの曲の唯一無二の解釈ではありません。単なる別れ話を歌った曲である可能性もありますが,一応ここでは次のような解釈に従って訳文を作っています。すなわち,恋人が亡くなったか,亡くなりつつある状況で,主人公はかなり落ち込んでいます。
最初は相手との別れに不満を漏らす主人公ですが,最後には人生には苦しいこともあるけれど,それを恐れる必要はないということに気づきます。サビの「だけどもういいんだ,もう一人でも生きていける,この世界も一人で歩いていける」の部分が大変に力強く,聴くと元気の出る曲です。
Before going any further, let me make one thing clear.  This is not the only interpretation that the song allows.  It could be about a relationship/breakup as well.  I translated the lyrics based on an idea that the protagonist is very depressed because the second person in the lyrics is dead or dying.
At first he's complaining about losing the second person.  Later he finds that there's nothing to fear about in life even if it gives him some hard times.  The hook "I am not afraid to keep on living, I am not afraid to walk this world alone" is so inspiring and uplifting.
Famous Last Words  (My Chemical Romance)
Now I know
That I can't make you stay
But where's your heart?
But where's your heart?
But where's your...

And I know
There's nothing I can say
To change that part
To change that part
To change...

So many
Bright lights, they cast a shadow
But can I speak?
Well is it hard understanding
I'm incomplete
A life that's so demanding
I get so weak
A love that's so demanding
I can't speak

I am not afraid to keep on living
I am not afraid to walk this world alone
Honey if you stay, I'll be forgiven
Nothing you can say can stop me going home

Can you see
My eyes are shining bright
'Cause I'm out here
On the other side
Of a jet black hotel mirror
And I'm so weak
Is it hard understanding
I'm incomplete
A love that's so demanding
I get weak

I am not afraid to keep on living
I am not afraid to walk this world alone
Honey if you stay, I'll be forgiven
Nothing you can say can stop me going home

I am not afraid to keep on living
I am not afraid to walk this world alone
Honey if you stay, I'll be forgiven
Nothing you can say can stop me going home

These bright lights have always blinded me
These bright lights have always blinded me
I say

I see you lying next to me
With words I thought I'd never speak
Awake and unafraid
Asleep or dead

(How can I see, I see you lying) 'Cause I see you lying next to me
(How can I see, I see you lying) With words I thought I'd never speak
(How can I see, I see you lying) Awake and unafraid
(How can I see, I see you lying) Asleep or dead

'Cause I see you lying next to me
With words I thought I'd never speak
Awake and unafraid
Asleep or dead

'Cause I see you lying next to me
With words I thought I'd never speak
Awake and unafraid
Asleep or dead

I am not afraid to keep on living
I am not afraid to walk this world alone
(Or dead)
Honey if you stay, I'll be forgiven
Nothing you can say can stop me going home
(Or dead)
I am not afraid to keep on living
I am not afraid to walk this world alone
(Or dead)
Honey if you stay, I'll be forgiven
Nothing you can say can stop me going home
(Or dead)
I am not afraid to keep on living
I am not afraid to walk this world alone
(Or dead)
Honey if you stay, I'll be forgiven
Nothing you can say can stop me going home

やっとわかったよ
もうお前を引きとめられないんだな
だけどどうやったらこんなことができるんだ?
どういうつもりなんだ?こんな酷いことするなんて
普通ならできないだろ?

ああわかってるよ
何を言っても
そこんとこだけはどうしようもないんだな
それだけはどうしても
変えられないんだ

光がないと何も見えないけど
強すぎても逆に影が出来る 
(幸せだっただけにそうじゃない時が余計に辛い)
まだ喋る力が残ってるかな?
なあこんなのすぐにわかるだろ?
俺は大したことのない人間なんだよ
人生は楽しいだけのものじゃない 
だから辛いことも当然のように起きるのに
つい弱音を吐いてしまう
誰かを好きになったとしても,やっぱり楽しいことばかりじゃないから
思ってることも言えなくなる

だけどもういいんだ
もう一人でも生きていける
この世界も一人で歩いていける
勿論一緒にいてくれれば,すごく救われるけど
たとえ何を言われても,本当の自分を取り戻すよ 

この目を見ればわかるだろ?
生き返ったってことが
なにしろ,やっとこっちへ戻ってきたんだ
今まではこの明るく素晴らしい世界とは反対の
暗く沈んだ場所にいて,
そこで現実から,生きてる実感から遠ざかってた
わからないか?
欠点だらけの人間なんだよ
だから誰かを好きになったとしても,やっぱり楽しいことばかりじゃないから
自信がなくなる

だけどもういいんだ
もう一人でも生きていける
この世界も一人で歩いていける
勿論一緒にいてくれれば,すごく救われるけど
たとえ何を言われても,本当の自分を取り戻すよ 

光がないと何も見えないけど
逆に強すぎてもやっぱりダメなんだ
あまりに光が眩しすぎると
結局何も見えなくなる

今こうして横になると
そばではお前が眠ってる
普段ならとても言えないことも
今ここでなら言える気がする
そうすればきっと真実が見えてきて
もう何が起こっても怖くない
この場所が夢の中でもあの世でも(3回繰り返し)

だけどもういいんだ
もう一人でも生きていける
この世界も一人で歩いていける
勿論一緒にいてくれれば,すごく救われるけど
たとえ何を言われても,本当の自分を取り戻すよ(3回繰り返し) 

(余談)

My Chemical Romanceは,デス・メタル好きの友人が「きっと気に入るから」と勧めてくれました。確かにその通りだったのですが,オフィシャルのミュージック・ヴィデオを見るたびに,ヴォーカルの彼がどうしても,かのMJのコスプレをした「トミーズ雅」に見えてしまって,虚心に曲を楽しめません。したがって,和訳する際は,そういう邪念に思考を妨げられぬように,リリック・ヴィデオで作業しておりました。







8 件のコメント:

  1. まさか彼らを取り上げていただけるとは。ただ、余談には笑いました。今まで全然気付きもしなかったのですが・・・トミーズ雅・・・なるほど。笑 やっぱり彼らの曲の中では、Welcome to the Black Paradeが一番好きです。

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    1. コメントありがとうございます。私もnakko様がマイケミのファンでいらしたとは存じませんでした。
      トミーズ雅の件ですが,私も気づいた時には思わず「あぁ!」と声が出たことをお伝えしておきます。早速妹にその旨メールで伝えたところ,やはり爆笑したとのメールが直ちに戻ってまいりました。
      さて,Welcome To The Black Paradeですがご安心ください。既に候補に入っておりますので,いずれお目にかける機会もあるかと存じます。(ただ個人的には今日のFamous Last Wordsの方が好みです)。

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  2. わたし高校生の頃にバンドをしていまして、その時に Welcome To The Black Parade をいつかやりたいと他のメンバーが言い出し、それから彼らを知ってファンになりました。その夢はとうとう実現しなかったわけなんですが、この曲を聴くとその頃のことを思い出します。翻訳候補に入っているのですね、楽しみにしています^^ いや〜、でも、トミーズ雅・・・気付いて良かったのか、知らないままの方がよかったのか・・・。笑

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    1. コメントありがとうございます。バンドをなさってたんですね。一体何の楽器を担当なさってたんでしょうか?
      トミーズ雅の件ですが,聞くところによると,彼は大変歌が上手いとか。是非この曲を歌ってもらいたいですね。ただ妹からは「もう虚心でこのヴィデオが見られなくなったよ。余計なことを・・・」と恨まれております。さんざん爆笑したと言っていたクセに勝手なヤツ。

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  3. わたしはギターの担当でした。欲を言うと、全部の楽器をやってみたかったですね、全てに魅力がありますし・・・ただ、ギターを始めてから、ベースに魅了されてしまいまして。笑 今ではどの曲を聴くときも、ベースラインをよく聴くのが大好きです。笑
    妹さんに同意でございます。vestigeさんのおかげ・・・いや、所為と言うべきなのか、まともにヴィデオが観れませんよ!でも、おもしろいので、よしとします。笑

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    1. コメントありがとうございます。ギターでしたか。トミーズ雅の件,nakko様はそう仰ってくださいますが,妹と同じようにお考えの方もおいでになるかと存じますので,この場を借りてお詫び申し上げます。私の身上の「Veritas Vos Liberabit」も万能ではなく,時には裏目に出ることもあると肝に銘じておきたいと思います。

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  4. アメリカのロックだ、と思いました。私が勝手に持っているイメージなのですが、アメリカのロックとイギリスのロックは、それぞれの気候に似ているような気がします。アメリカの方は、日射量が多くてすこーんと乾いた空気感で、明るく外に向かうイメージ。そして、イギリスの方は湿度があって日射量が少なめで、じっくりと内側に向かうイメージです。この曲も、のびのびしていて、確かに聴いていると元気がでるような気がします。ちょっと、Bon Joviを思い出しました。(Bon Joviはえらく男前でしたが、この方はトミーズ雅・・・)一昔前のアメリカのロックは、歌詞ももう少し能天気だったような(失礼な言い草かな)気がしますが、この方々の歌詞はもはやそんなことはないですね。

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    1. コメントありがとうございます。しかし私の不用意に発した一言で,Gerard Wayがこともあろうに(いや個人的には大好きなのですが)トミーズ雅という冠で定着してしまうのが不憫でなりません。
      このバンド,My chemical Romance(マイケミ)は,アメリカのニュー・ジャージー出身のバンドなので,その点でJon Bon Jovi(ボン・ジョヴィ)と共通する点があるのかもしれません。
      私にこの曲を勧めてくれたデス・メタル好きの友人も,実はボン・ジョヴィのファンでした。その友人といい,oak様といい,両バンドの間には何か不思議なつながりを感じます。

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