Disclaimer :

Disclaimer: I do not own anything in videoes and lyrics on this blog. No copyright infringement intended. Educational and promotional purpose only. Everything belongs to their respective owners.

2012年11月10日土曜日

Skyfall アデル (Adele)

AdeleのRolling In The Deepを聴いた時,私は即座にその曲にハマり,「どうして今までこの曲に気付かなかったのか」と驚き,続けてSomeone Like Youを聴いて,また同じ状態になりました。 それ以来,「どうして今までこの曲に気付かなかったのか」が彼女の曲に対する,いわば枕詞になったわけですが,今回はやや事情が違っていました。この曲を聴いて私がつぶやいたのは,「あの説は本当かもしれん・・・」だったからです。
この曲はつまらないとか凡庸だと言いたいわけではありません。ただこの曲,He Won't GoやChasing The Pavementsなどの他の作品に匹敵するとはどうも言い難い。勿論,私が全くわかっていないだけかもしれません。できることならそうであって欲しいと願っていますし,その方がむしろ嬉しいのですが。
When I heard Adele's Rolling In The Deep, I was hooked instantly, saying "OMG!  How could it be?  I didn't know the song."  Then I heard Someone Like You and said that to myself again.  Soon the phrase became a set epithet for her songs.  It wasn't, however, what came out of my mouth when I listened to the song.  "Oh....The theory might be true...." came instead.
I'm not saying it's boring or mediocre but I don't think it rivals to other songs of hers, including He  Won't Go or Chasing The Pavements.  Maybe I'm dead wrong.  I rather would like someone to prove me wrong.  I would be happier then.
Skyfall  (Adele)
This is the end
Hold your breath
And count to ten
Feel the earth move
And then
Hear my heart burst again

For this is the end
I've drowned and dreamt
This moment
So overdue I owe them
Swept away
I'm stolen

Let the skyfall
When it crumbles
We will stand tall
Face it all together

Let the skyfall
When it crumbles
We will stand tall
Face it all together
At skyfall
At skyfall

Skyfall
Is where we start
A thousand miles
And poles apart
Where worlds collide
And days are dark
You may have my number
You can take my name
But you'll never have my heart

Let the skyfall
When it crumbles
We will stand tall
Face it all together

Let the skyfall
When it crumbles
We will stand tall
Face it all together
At skyfall
At skyfall

Where you go I go
What you see I see
I know I'd never be me
Without the security
Of your loving arms
Keeping me from harm
Put your hand in my hand
And we'll stand together
Let the skyfall
When it crumbles
We will stand tall
Face it all together

Let the skyfall
When it crumbles
We will stand tall
Face it all together
At skyfall

Let the skyfall
We will stand tall
At skyfall

これで終わり
だから覚悟して息を止め
ゆっくり10まで数える
地球が動いてるのを感じる
そしてそれから耳を澄ます
この心臓がまた激しく脈打ちはじめるのがわかるはず

これで終わりだけど
こういう終わり方を
今までずっと寝ても覚めても夢に見ていた
遂にこの瞬間が来た
早過ぎるってわけじゃない 命運が尽きただけ
だから波にのまれたように
忽然と姿を消すんだ

スカイフォールのことは忘れていい
(世界なんてバラバラになっても構わない)
その場所(スカイフォール)がなくなっても
2人で堂々と
来るべきものに立ち向かえばいい

スカイフォールのことは忘れていい
(世界なんてバラバラになっても構わない)
その場所(スカイフォール)がなくなっても
2人で堂々と
来るべきものに立ち向かえばいい
周りの世界が崩れ落ちても
そこで,その場所で

あのスカイフォールが
出発点だけど
そこはもう手の届かない場所
北極と南極ほど隔たった,ここから一番遠い場所
そこで対立が生まれ
失意の日々が始まった
ナンバーや
名前ならくれてやる
だけど,魂だけは売ったりしない

スカイフォールのことは忘れていい
(世界なんてバラバラになっても構わない)
その場所(スカイフォール)がなくなっても
2人で堂々と
来るべきものに立ち向かえばいい

スカイフォールのことは忘れていい
(世界なんてバラバラになっても構わない)
その場所(スカイフォール)がなくなっても
2人で堂々と
来るべきものに立ち向かえばいい
周りの世界が崩れ落ちても
そこで,その場所で

いつも気になっている
どこに行って
何を見て,誰に会ったか
だってわかってるから ひとりじゃ思い通りに生きられない
守ってくれる
その優しい腕に抱かれていないと
傷ついてしまうから
だから一緒に手を繋いで
堂々としていよう
世界が終わるなら終わればいい
なにもかもが瓦礫になっても
2人は堂々と
来るべきものに立ち向かえばいい

スカイフォールのことは忘れていい
(世界なんてバラバラになっても構わない)
その場所(スカイフォール)がなくなっても
2人で堂々と
来るべきものに立ち向かえばいい

スカイフォールのことは忘れていい
(世界なんてバラバラになっても構わない)
2人で堂々と
来るべきものに立ち向かえばいい
そこで,その場所で

(補足)

音楽好きの友人曰く,この曲の依頼が来た時,体験をもとに曲を作っているという理由でAdeleは断ったものの,先方からそれでもいいのでと強く依頼されたとか。それを聞くと,私の感想も強ち的外れとは言えないのかもしれません。

さて,個人的に,この歌詞の前半部分は主人公のJames Bondが語っているような気がするのですが,後半は相手役(映画を見ていないのであくまでも推測ですが)の女性が語っているような気がします。

仮にこのように話者が入れ替わる場合であっても,英語では二人称は単数・複数ともyouただひとつなのでさほど変化はありません。しかし,日本語にはそれとは比べものにならないくらいの二人称が存在するため,その点がわからない限り,完全に訳出することができません。

最初にこの曲の歌詞を見た時に,多少の違和感を感じたのは,前半では相手を拒絶するような印象であるのに対して,後半ではその逆の印象を受けるからです。

この歌詞の主人公は同じ1人の人間なのか。それとも前半・後半で別の人間に変わっているのか(NickelbackのFar Awayがこのタイプです。http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2012/05/far-away-nickelback.html),そして相手(you)も,前半・後半で同じ1人の人間を指すのか。それとも別の人間なのか,あるいは複数の人間を指すのか。

今回一応投稿することにしたものの,今後確認して修正をかける可能性が多分にあることをお伝えしておきます。

(余談)

以前別館でもお話したことがるのですが,絵画に限らず,歌詞であれ曲であれ,およそアーティストという人々が提示する世界というのは,その人というフィルターを通して現れてくる世界です。したがって,そのフィルターの目が細かければ細かいほど,出来上がってくる作品の精度(個性)は上がります。

私見ですが,そのフィルターの目の細かさを決定づけているのがその人の受けた「感動」だと思います。感動だけではなく,怒りや悲しみといったもので心が大きく動いた時,フィルターの目は細かくなり,その感動を表すのに必要最小限のものだけしか通しません。そのため,出来上がった「作品」の純度は上がり,その人以外の人間にも訴えかけてくる。

しかし,そこに「強い心の動き」がなければ,フィルターの目は粗いまま。不純物もすり抜けてしまうので,出来上がった作品の精度も落ちてしまいます。そして幸か不幸か,人間は満足してしまうとその必要な「強い心の動き」を失ってしまいます。

Adeleは先日子どもを出産しました。婚約者の男性とも上手くいっているようです。「アーティスト不幸説」は私の持論ですが,その理由はこの辺にあるのかもしれません。

(追記)

多くの方のご意見を参考に,映画を見ていない私が作った訳文(ベータ版)ですが,コーラスの部分の2人という箇所を削った以外は特に手を加えておりません。

誰がどの部分を語っているかに関しては,最初の2連は007が,コーラスの部分はM,敵役,007の全員ということで解釈しております。理由は主語がweであるためです。

人称代名詞を省くという点に無駄にこだわりのある私は,通常歌詞にweが登場した場合には「2人」「お互い」「一緒」というように訳しております。というのも歌詞,とりわけラヴソングに登場するweは,ほぼ常に2人の人間を指しているからですが,we本来の語義としては,2人以上であればよいわけで,そこが3人であろうと70億人であろうと問題はありません。ゆえにこの場合は,この映画の主要登場人物3人を指しているのではないかと考えました。

仮にそうであるとするならば,これ以降の連は007以外の2人の主要人物,すなわち敵役とMがそれぞれ語っていると考えるのが相応しいように思われます。

そこで「Skyfall is where we start」で始まる次の連は敵役,最後の連はMが語り手ということで解釈いたしました。

各連及びコーラスの冒頭には,わかりやすいよう,その連の主人公(と私が考える)人物のイニシャルをつけておきました。

(J)

これで終わり
だから覚悟して息を止め
ゆっくり10まで数える
地球が動いてるのを感じる
そしてそれから耳を澄ます
この心臓がまた激しく脈打ちはじめるのがわかるはず

(J)
これで終わりだけど
こういう終わり方を
今までずっと寝ても覚めても夢に見ていた
遂にこの瞬間が来た
早過ぎるってわけじゃない 命運が尽きただけ
だから波にのまれたように
忽然と姿を消すんだ

(J, S, M)
スカイフォールのことは忘れていい
(世界なんてバラバラになっても構わない)
その場所(スカイフォール)がなくなっても
堂々と
来るべきものに立ち向かえばいい

(J, S, M)
スカイフォールのことは忘れていい
(世界なんてバラバラになっても構わない)
その場所(スカイフォール)がなくなっても
堂々と
来るべきものに立ち向かえばいい
周りの世界が崩れ落ちても
そこで,その場所で

(S)
あのスカイフォールが
出発点だけど
そこはもう手の届かない場所
北極と南極ほど隔たった,ここから一番遠い場所
そこで対立が生まれ
失意の日々が始まった
(コード)ナンバーや
名前ならくれてやる
だけど,魂だけは売ったりしない

(J, S, M)
スカイフォールのことは忘れていい
(世界なんてバラバラになっても構わない)
その場所(スカイフォール)がなくなっても
堂々と
来るべきものに立ち向かえばいい

(J, S, M)
スカイフォールのことは忘れていい
(世界なんてバラバラになっても構わない)
その場所(スカイフォール)がなくなっても
堂々と
来るべきものに立ち向かえばいい
周りの世界が崩れ落ちても
そこで,その場所で

(M)
いつも気になっている
どこに行って
何を見て,誰に会ったか
だってわかってるから ひとりじゃ思い通りに生きられない
守ってくれる
その優しい腕に抱かれていないと
傷ついてしまうから
だから一緒に手を繋いで
堂々としていよう
世界が終わるなら終わればいい
なにもかもが瓦礫になっても
堂々と
来るべきものに立ち向かえばいい

(J, S, M)
スカイフォールのことは忘れていい
(世界なんてバラバラになっても構わない)
その場所(スカイフォール)がなくなっても
堂々と
来るべきものに立ち向かえばいい

(J, S, M)
スカイフォールのことは忘れていい
(世界なんてバラバラになっても構わない)
堂々と
来るべきものに立ち向かえばいい
そこで,その場所で



28 件のコメント:

  1. 匿名Aです。
    Adele、007の主題歌を歌うんですね!007大好きです。
    そのせいか、聴いているとAdeleより銃を構えたジェームスボンドが脳内にドーンと出てきてしまいます。何故なんでしょう。もしや007シリーズの曲の旋律はある程度共通しているんでしょうか??
    今回の曲はvestigeさんのおっしゃるように、Adele節も控えめですね。いつものような隠し切れない情念が控えめというか…多少心に余裕がありそうな。と思ったらお子さんが生まれてた&婚約者と順調なのですね!納得です。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。この曲のバックに007のテーマが流れているという話をどこかで読んだ記憶がございます。おそらく匿名A様がそうお感じになるのはそのせいではないでしょうか。
      これまで私も,Adeleと情念,Adamと破局は切り離せない関係だと個人的に思っておりましたが,どうやらそうでもなかったようです。
      いずれにしろ,映画が公開されれば,歌詞をより具体的に解釈できると存じます。もし匿名A様が映画をご覧になり,何かお気づきの点がございましたら,是非コメント欄でその旨お知らせください。ネタバレにならぬ範囲で訳文に修正をかけたいと思います。

      削除
  2. 今後は私生活同様に明るい曲の路線でいくかもしれません
    なんせ、失恋ソングをずっと出してるようだと「お前いい加減元気だせよ!」って
    言われちゃうって本人も言ってましたし笑

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。いつもながらNick様は(以下同文)。ただ明るい路線のAdeleというものが,私にはどうしても想像できません。いわば「ことチュン」のAdam Levine,「無駄にエロい」James Morrison,「謙虚な」Flo-Ridaといった感じでしょうか。

      削除
  3. 以前Twitterで少しだけやりとりさせていただきました、Jadeです。

    SkyfallはUKではもう公開されたので見てきたのですが、この曲の歌詞でVestigeさんのおっしゃってる「相手役」が誰なのか、よくわかると思います。ちなみに、今回はボンドガールはいません。

    映画を見てからこの歌詞を読んで、Vestigeさんの日本語訳を読んだので、私にはAdeleが「体験を元に書いている」と発言しても、やっぱり今回の007とかなりリンクして書いたんだな。と思わずにはいられません。それもやはり、Adele自身の「腕のよさ」なんでしょうかね。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。お元気でしたか?この曲の依頼,Adeleはいったんは断ったものの,請われて引き受けたわけですから,その辺りは「プロ」として映画とリンクさせて作っているとは思っていました。さすがはAdeleですね。
      Jade様は確かScotlandにおいでだったような。あちらはもうかなり寒いのでしょうね。どうかご自愛ください。

      削除
  4.  はじめまして、私は40代の中年オヤジのハラショウと申します。
     昔から大の007ファンで、昨日、日本で封切られたSKYFALLを観て、主題歌の歌詞の意味がどうしても理解したくなり、今回、こちらのブログに辿りつきました。
     そして、その結果、単にすばらしい訳詞を拝見させていただくだけでなく、私が約35年前に突き当たった英語の壁に対する答えの一端にまで、ここで出会えた気が、今しています。
     というのも、おそらく私の1万、1億倍も英語にご堪能だと思われるvestigeさんでさえ、正確に訳す難しさを具体的に説明してくださっていたからです。
     それで今回、私は約35年前に諦めたことを、もう少しだけ突き詰められないかとも思ってしまいました。
     なのでAdeleの歌詞について、いくつか質問やお願いをさせていただきたいのです。
     ただ、このコメント欄だけでは、ちょっと私の疑問などを説明し切るのはムリなような気がしています。
     そこでお願いなのですが、vestigeさんに少し長めのメールを送ることのできるメアドなど教えてはいただけませんでしょうか?
     とりあえず、私のメアド(harashou@gmail.com)か、ツイッターからDMも送らせていただきますので、フリーの捨てアドでも構いませんので、どちらかに御返事いただけないでしょうか。
     このブログにお書きのように、vestigeさんには沢山のリクエストや質問が寄せられていて、ご多忙なのは分かりますので、これが誠に勝手なお願いだとは分かっております。
     ただ今回、私は今回、英語の歌詞を理解することに挫折した35年前の悔しさを久々に思い出してしまい、まるで人生で遣り残した宿題を目の前に差し出されたような気がしています。
     どうか、そうした気持ちを感じていただき、ご協力いただけたら、もの凄くうれしいです。
     ちなみに、vestigeさんは、Adeleが、この曲の依頼を一度断ったことなどから、自身の体験に基づいて書かれた他の曲と感触が違うのではないかとご指摘ですが、この記事(http://www.hinaroko.com/2012/10/adele-skyfall-pv.html)を読むと、少し解釈が違ってくるのではないでしょうか?
     私は今回、ほかの方の訳詞を見て、どうもしっくりこなかったのですが、vestigeさんの記事を読み、歌詞に登場する女性を、今回の映画で重要な役割を果たしていた”M”に当てはめると、かなり意味が理解できるようになるのではないかと思っています。
     また、SKYFALLという言葉には、単に空が落ちるという意味だけではなく、SKYFALLが007の生誕の地の地名で、映画のクライマックスに登場する場所であることも含めて、複数の意味を持たされていることが、訳を難しくさせているのではないかとも思いました。
     それゆえ逆に、SKYFALLをムリに意訳せず、スカイフォールと訳されているvestigeさんの訳は、とても聡明で誠実な訳なのではないかとも思ったのです。
     本当に勝手なお願いで申し訳ありませんが、もうこうなると、今回だけは中途半端な訳で、とても納得できそうもありません。
     この胸のモヤモヤ感をどうかご理解いただき、哀れな英語の未熟者を助けると思って、ご協力いただけないでしょうか。
     不躾なお願いであることは十重に承知しつつ、よろしくお願いいたしますです。ハラショウ
     

    返信削除
    返信
    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。お話からお気持ちは十分に伝わって参りましたが,アドレスの件は現時点ではご要望にお応えできないかと存じます。
      実は以前メールアドレスを明らかにしたことで失敗した経験がございまして,その点で多少慎重にならざるを得ない状況です。(決してハラショウ様を疑っているわけではありません)。したがって,別館(Twitter)でフォローくださっているのに,大変申し訳ないのですが,ご面倒でもこのコメント欄でご質問いただければと思っております。
      こちらにいただいたコメントは公開するまでは私しか見ないので,代替のメールアドレスとして十分機能いたしますし,ご質問に関しては,私がお答えできるものであれば,別館TwitterのDMでお返事を差し上げることも可能です。
      とはいうものの,私はAdeleの専門家ではありませんし,音楽に詳しいわけでもありません。また英語に精通しているわけでもないので,仮にご質問をいただいても,ご満足いただけるお返事を差し上げられない可能性もあることをどうかご理解ください。
      ただ,ハラショウ様の熱い思いは確かに伝わって参りました。できるかぎりのことはするつもりでおりますので,疑問があればどうぞご遠慮なくこちらにお知らせください。

      削除
  5. 大変申し訳ありません。誤って削除してしまったので再録いたします。投稿者はSyou Hara様です。


    vestige様へ

     突然の不躾なお願いに丁寧な御返事ありがとうございます。メールの件も了解
    です。
     ということで、こちらで少し質問をさせていただければと思うのですが、メー
    ルをさせていただけないかと考えたのは、このブログでvestige さんが映画のネ
    タバレを気にしているのではないかとも考えたからです。
     昨日より、私は色々と考えていたのですが、今回のAbeleの歌詞は、どう考え
    ても今回の映画の内容や主旨と深いつながりがあるとしか思えず、 そうである
    のならばネタバレを恐れていたら、話が全く進まないとも思っています。
     もう一つ、これが無茶なお願いなのは承知していますが、実は、私がネタバレ
    の話をしながら、vestigeさんに質問をするよりも、できれば vestigeさんに映
    画を見ていただいた方が、よほど話が早いとも思っておりました。
     別の言い方をすると、密かに映画の鑑賞費用も含めて、こちらで掛かる費用を
    負担をして、ある意味、正式な翻訳依頼をした方がいいのではないかと さえも
    考えておりますた。www
     でも、まぁ、それも正直、かなり迷惑な話なのだろうとも思ったので、メール
    で密かにお話をさせていただいた方がいいのではないかとも思ったので す。

     それで今回、ここで色々と質問をさせていただきたいのですが、そうしたなか
    でも、やはりネタバレを気にしていては話が進まないと思っています。
     なので、もし、vestigeさんがネタバレを気にするのであれば、その内容はコ
    メント欄に掲載しないでおいてもらえればと考えています。

     私の個人的な意見とすれば、こちらのブログを楽しまれている方は、基本的に
    音楽に興味がある方なので映画のネタバレは気にしないのではないかな とは思
    うのですが…。
     
     ということで、まず一つ、質問をさせていただきたいのですが、それはネタバ
    レとは関係ない部分にします。

     私が現在、Adeleの歌詞で一番、疑問に思っていることは、次のセンテンスの
    一番の最後の部分です。

    Let the skyfall
    When it crumbles
    We will stand tall
    Face it all together
    At skyfall
    At skyfall

     と最後は、At skyfall を二回繰り返しています。
     
    Adeleの恐らく公式なLyricVideo(http://www.youtube.com
    /watch?v=DeumyOzKqgI)で も、この部分の最後のフレーズには「 at skyfall
     」という字幕が表示されます。

     けれども・・・この部分、私は何度聞いても、最後は  at ではなく、 
    that skyfall とAdeleが歌っているように聞こえるのです。

     前回のコメントで、この歌で使われている「skyfall」という言葉には、単純
    に辞書に載っているような意味だけでなく、映画や007シリー ズ全体に関わ
    る複数の意味が重ねて込められているのではないかと、私は考えていますと書き
    ました。

     それだけに、 let the skyfall  at skyfall そして、that もしくは 
    that’s skyfall といった使い方の違いにも、それぞれの理由があり、最初にそ
    れを見極める必要があるのではないでしょうか?

     ということで、まずはお暇なときにでも、もう一度、問題の部分を vestige
    さんにお聞きいただき、私の耳がおかしくないかだけでも確認し ていただける
    と、ものすごくうれしいです。

     Adeleは、私が前のコメントに添えた記事のなかで、

     脚本を読んで文句なしに気に入ったし、
     ポール・エプワースも色々面白いアイデアを出してくれてたから、
     気が付いたら、これをやらない手はないって思うようになったのよ。
     あらすじに合わせて曲を書くことは本当に楽しかった。

     と話しています。

     とすると、Adeleは今回の歌詞に色々な仕掛けをすることを楽しんでいて、そ
    れは映画の筋と密接にリンクしていると考えるべきではないでしょ うか。

     なので、私はAdeleが無意識もしくは間違えて、 at と that を使っている
    とはとても思えないのです。

     なので、まずは最初に、at と that の件について確認していただければ幸
    いです。

     よろしくお願いいたします。

     

    返信削除
    返信
    1. 再び大変「熱い」コメントありがとうございます。
      早速ご質問の件ですが,このatとthat,海外在住経験も留学経験もない私の拙いリスニング能力ではありますが,確かにヴィデオの1:49ではat,その後の1:55でthatと歌っているように思います。
      ただこれが直ちに訳文に大きく影響するかは微妙なところでして,強いて言えば「あそこで,あの(思い出の)スカイフォールで」と訳す程度にとどまるような気がいたしますが,これでハラショウ様にご納得いただけるようでしたら,この箇所については,この訳文を反映させるつもりでおります。いかがでしょうか?

      削除
  6. Syou Hara2012年12月2日 22:52
     すみません、色々と考えていたら止まらず、2回に分けて考えさせてしまうの
    も悪いので連投になりますが、もう少しコメします。それで、これから は少し
    ネタバレになります。

     こちらのブログでJadeさんも書いていますが、今回の映画では、これまでの
    007シリーズのように、007に守られる若くてきれいなボンド ガールが、
    いないわけではないのですが、それが従来のボンドガールのように重きを置かれ
    た存在にはなっていません。

     今回の映画は、007と、その上司で、女性ではありますが老年の“M”との関
    係が話の中心として描かれています。

     私も最初は、従来の若い美女の言葉や気持ちとして、Adeleの歌詞を理解しよ
    うと思ったのですが、それでは、どうもしっくりと来ませんでし た。vestigeさ
    んの訳の解説を読んで、なおさら、そう考えなくてもいいのだとも思いました。

     そして今は、恐らくこの歌詞の主語は、老年ですが女性である“M”の気持ちと
    して考えるべきだと思っています。まぁ・・・そうだとすると、少し 007ら
    しからぬ色気のない話になりそうな気もするのですけど・・・。(笑

     そういう意味で、きっとAbeleは、あえて従来の若い美女のボンドガールの気
    持ちも連想させるような仕掛けにもしているのではないのかとも 思ってしまう
    のですが、もう、そうなると、余計に単純な訳など無理な話になりそう
    で・・・。www

     なので、とりあえずは“M”だけに焦点を絞って考えた方がいいはずです。

     そして、これは完全なネタバレですが、今回の映画では、最後にMがボンドに
    抱かれた状態で息を引き取ります。

     つまり、冒頭の This is the end  は、そのまま This is the end(of M
    = me ) という意味を含んでいるのだと思います。

     でっ、続く、息を止めてウンタラの部分は、そのまま息を引き取る間際のMの
    気持ちとして解釈をすればと思ったのですが・・・そうしていると、最 後に謎
    が出現します。

     Hear my heart burst again

     なのですが、なぜ、単純に胸が破裂する音ではなく、“再び”胸が張り裂ける音
    になるのでしょうか?

     これは完全な推測なのですが、今回の007では、最初にMがボンドを殺しか
    ねない非常な命令を部下に出し、実際にボンドは撃たれて死んでしまっ たこと
    になります。

     なので、最初にMの胸が張り裂けたのは、ボンドの死の瞬間という解釈ができ
    るのかもしれません。

     また、vestigeさんは、歌詞の前半と後半では印象が違うと書いていますが、
    それはMの心境の変化と考えると、理解できるような気がしま す。

     たとえば、現在のボンド役は、ダニエル・クレイブが演じていますが、彼が最
    初にボンドを演じた前々作のカジノロワイヤルの中で、勝手に上司であ るMの
    自宅に侵入します。

     これに対して、Mは、「このようなことを2度としないで、そうしたら部下が
    あなたを殺す」といった厳しい言葉をぶつけています。

     今回の映画でも、自分が殺したと思っていたボンドが、同じくMの自宅に侵入
    して、Mの帰宅を待っていたという場面があります。

     ところが、その際、Mは当座の行き場所さえないボンドに対して、「泊めてあ
    げるつもりなどない」と冷たくはするのですが、あえて前回の通達を持 ち出し
    て「あなたを殺させる」といった厳しい言葉はぶつけていないのです。

     つまり、vestigeさんが前半と後半で印象が違うと感じるのは、決して主語や
    述語の人物が入れ替わったのではなく、Mという人物の心境の変 化を表現して
    いるのではないかと、私は思いました。

     Mという女性は、もう高齢であると同時に、世界中にいる英国のスパイに対し
    て、時には「死になさい」と命ずる非常ささえ求められ、そのため普段 から、
    決して人に弱みや本音を見せられる立場ではないし、そうしない強さを持ち合わ
    せた人物として描かれてきました。

     ボンドという男は、そんなMが唯一くつろげるであろう万全なセキュリティー
    を施されたはずの自宅にまでズケズケと侵入してくる、ずうずうしい が、その
    代わり実力もある男です。

     当然、表の顔や立場では、そのことを厳しく糾弾する必要があります。ですが
    一方で、Mのこれまでの仕事のなかで、ボンドは、もっとも信頼が出来 て頼り
    になる男でもある。

     別の見方をすれば、単にMという個人だけでなく、英国という国家が、常に強
    い立場で安心していられるため、ボンドというスパイが「最強のセキュ リ
    ティー」であることを、一番分かっているのもMなのです。

     Adeleは今回、あえてMの本音、いやMの心に潜んでいて、決して人に見せる
    ことはできない“乙女”の気持ちを代弁する形で、

    I know I'd never be me
    Without the security
    Of your loving arms
    Keeping me from harm

    などという歌詞を書いたのではないのでしょうか。

     “M”は最後に、「あなたを信じて間違っていなかった」とだけボンドに告げて
    息を引き取りました。

     Adeleは、そのホンネを、これまでのいきさつも含めて超拡大解釈&解析し
    て、“乙女ちっく”に表現しちゃったのではないでしょうか・・・。

     その他の部分についての私見や質問も色々とありますが、それは次回にしま
    す。www とりあえず今回は、ここまででvestigeさんのご意見 などお聞かせ
    いただければ幸いです。
    というか、こんな自分勝手な分析が、vestigeさんの訳の役に立たないならば、
    すぐに止めるので、遠慮なく言ってくださいませです。
    よろしくお願いいたしますです。(^^

    返信削除
  7.  えーと、さっそくat と that の件、確認していただいてありがとうございます。(^^ この件は、訳に反映させるさせないの前に、私としては、mず自分の耳が正常なのか確認したかったので、vestigeさんの耳にもThatと聞こえるようなので、まずは大変に安心をいたしました。ありがとうございます。
     というのも、仕事や勉強もそうなのですが、私の場合、何かを理解しようとするとき、何か疑問が増えると、そこでほかのことが考えられなくなってしまい、結局、面倒くさい!と投げ出してしまうことが多いのです。
     別の言い方をすれば、問題点がすべて整理されないと前に進めないというか、自分の疑問が正当な疑問であるのか確認できなければ、前に進む意欲を失うというのか・・・、w
     いずれにせよ、今回、vestigeさんにも確認をしていただき、今の段階では、訳に対した影響はなさそうとの見解をいただいただけでも、だったら別の疑問に視点を集中しようと思えるので、大変にありがたい話だと思っております。
     ただ、もし本当に、Adeleが that と歌っているならば、なぜ公式な歌詞が、At になってしまうのか、それはそれで新たな疑問にはなります。というか、こういうことって多いんですかね? 
     けれど、それはまぁ、本筋と違う話ということで。www
     

    返信削除
  8.   えーと、きっと迷惑でしょうが、vestigeさんに色々とお聞きしたことが、どんどん増えて行く今日この頃・・・。(笑
     それで改めてvestigeさんの訳した歌詞を、じっくりと読んでみたのですが、その大胆な意訳というか、私には想像さえつかない変換のスキルに改めて脱帽しました。
     そうしたら、段々、何を、どう質問したらいいのかも不明になりそうでしたので、質問をする前に改めて色々と確認&参考資料を探していたら・・・思わず笑ってしまう事態に・・・。

     以下は、ネットで見つけたものですが、英語の歌詞の意味を理解するのって、もしかして英語使いの外国人でさえも、そう簡単ではないでしょうかねぇ?
     正直、私は英文のすべてを理解できてはいないのですが、Adeleの歌詞は、外国人でも一筋縄ではいかないみたいですよね?w

     以下 参考資料

     ☆外国人にとってもAdeleの歌詞は謎めいているらしい(笑

    ◆アデル「Skyfall」の謎
    http://ro69.jp/blog/cut/73717
    上記サイト元ネタのリンク
    http://www.empireonline.com/features/adele-skyfall-lyrics-decoded

    ◆Song meanings
    http://www.songmeanings.net/songs/view/3530822107859442254/

    ◆The real meaning behind Adele’s Skyfall Bond theme
    http://now-here-this.timeout.com/2012/10/05/the-real-meaning-behind-adeles-skyfall-bond-theme/


     ☆そもそも外国人にさえAdeleの歌は色々と違って聞こえるらしい(爆笑

    ◆Sad skyfall !!!
    http://www.azlyrics.com/lyrics/adele/skyfall.html

    ◆We will stand tall
    ”Or” face it all together
    &
    ◆The skyfall

    http://www.youtube.com/watch?v=YQIRK5BAot4

    ◆Are your loving arms
    http://www.lyricsmania.com/skyfall_007_theme_lyrics_adele.html
    http://www.youtube.com/watch?v=E_kCH2y8XpI
    http://www.youtube.com/watch?v=_2GBOD_bD-Y

     ということで、もしかしてvestigeさんならば、こうした資料からも、何か新しい解釈を引き出してもらえないかなぁ・・・などと他力本願い思い、とりあえず並べておきました。

     ホント、お暇な時で構いませんので覗いてみていただければ幸いです。

     でっ、私の質問&意見は、今一度、頭の中を整理してからにさせていただきます。m(_ _)m
     
     

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。私見ですが,Adeleはこの曲を「敢えて」わかりにくくしているような気がいたします。ために一貫性のある訳文にしようとすると,必ずどこかで齟齬を生じてしまうと思われます。おそらく彼女本人に聞いてみても答えは出ないのではないでしょうか。
      したがって,いかにここで熱心に考えてみても,残念ながらおそらくハラショウ様の納得なさる答えは出ないのではないかと思います。前回申し上げたatとthatの箇所については,私も確かにその方が良いと考えるのですが,その他の解釈については,正直なところ,考えれば考えるほど袋小路に入ってしまいそうです。
      また,様々な情報をお寄せいただいておりますが,個人で毎日更新しておりますので,それらをすべて拝見する時間がなかなか取れません。正直なところ,いただくコメント全てにお返事を差し上げることすら時間的に難しい状況なので,大変恐縮ではございますが,この件については,暫定的にこの時点で終了ということにいたします。
      さて,そこでご相談なのですが,ハラショウ様がご自身の解釈に基づいてお作りになった訳文をこちらにお寄せくださいませんか?その上で拙訳とともに皆様にご覧いただき,他の方々のご意見をいただくというのはいかがでしょうか?その方がよりご納得いただける訳文に効率よく到達できると存じます。お返事お待ちしております。

      削除
  9. 映画を観てしまうと、どう考えてもこれは
    今回の敵役の目線から見た歌詞にしか解釈できません。
    腰抜けの政治家を覚醒させるために敢えて祖国に牙を向く、
    その祖国に見捨てられたはずの元英国スパイの屈折した愛国心。
    どこまでが裏切りで、どこまでが正義の行為なのか。
    アイルランド紛争の絶えない北部の村を覆う、
    天地の境界を曖昧にする鉛色の雲。
    英国という国家が背負う深い闇の歴史。007という幻想の原点。
    主語を男性にして、純粋に直訳すると以下のようになります。
    あくまで当方の解釈ですが、ただし1000mileは1600km。ここは譲れない。

    これで終わりだ 息を止めて十まで数えろ
    大地の動きを感じるまでに そうして
    俺の心臓がもう一度だけ高鳴るのを聞け

    この結末のために 俺は没頭してきた この瞬間を夢に見てきた
    これでようやく俺の借りを返せた
    消し去ってくれ 俺は裏切り者だ

    空を曇らせるがよい その滅びの時に
    我々は立ちはだかるだろう そして凡てに共に対峙する

    空を曇らせるがよい スカイフォールの地に

    スカイフォールが 我々の出発点だ
    極地から千マイル 世界がいがみ合い 白夜は薄暗い

    おまえは俺の番号を騙るのか
    おまえは俺の名前を奪うこともできる
    ただしおまえが俺の心臓を持つことは決してないだろう

    空を曇らせるがよい その滅びの時に
    我々は立ちはだかるだろう そして凡てに共に対峙する

    空を曇らせるがよい
    おまえが行くところへ俺は行く おまえが見るものを俺は見る
    知ってるさ 俺を悪から遠ざける
    おまえの慈悲深い腕の庇護なしには 俺は俺ではいられない
    俺の手を取ってくれ 我々は立つんだ...

    空を曇らせるがよい その滅びの時に
    我々は立ちはだかるだろう そして凡てに共に対峙する

    空を曇らせるがよい その滅びの時に
    我々は立ちはだかるだろう そして凡てに共に対峙する

    空を曇らせるがよい 空を曇らせるがよい
    我々は立ちはだかるだろう スカイフォールの地に

    返信削除
    返信
    1. 大変申し訳ないのですが,このページ右上でお知らせしているように,匿名の方にはお返事を差し上げられなくなりました。どのようなものでも結構ですので是非お名前をお知らせください。

      削除
  10. ハラショウ様のコメントを興味深く拝読し、ずっとSkyfallを観てここで一言意見を言いたい、と思っていました。この3連休にようやく映画を観ることができましたので、コメントさせていただきたいと思います。(完全にネタばれになりますので、まだご覧になっていない方はお気を付け下さい)
     vestigeさんの訳では、前半がJames Bond、後半が「相手役の女性」という解釈になっていました。その解釈にハラショウ様は、語り手は「相手役の女性」つまり、本作品ではMであり、語り手が変わったように思われるのは、彼女の心情の変化を表しているのでは、とおっしゃっていました。さらに、先日の匿名の方は、語り手はすべて敵役Silvaということで、訳を作っておられます。
     皆さまの考えにおおいに影響されてのことですが、私はこう思いました:

      1連目2連目はJames Bondの語り、5連目はSilvaの語り、8連目はMの語り(サビの部分はのぞく)

     ではないでしょうか。
     まず、1・2連目がJames Bondだと思った理由ですが、このSkyfallでは冒頭のシーンで、水中に落下して、James Bondは死んでしまったのでは、と思わせられます(drowned 、swept away)。もちろんJames Bondは無事に復活するのですが、Silvaに捉えられて対峙するシーンで、”Everybody needs hobby. What’s yours?” ”Resurrection.(復活)”という予告編でも使われている印象的な会話があります。ここが、1連目のAnd then Hear my heart burst againという歌詞にうまく合致します。
     次に5連目がSilvaの語りだと思ったわけは、「そこで対立が生まれ 失意の日々が始まった」という箇所が彼の心情によく合うことと、Silvaというのは確か偽名、ということでしたね。それが、You can take my nameという歌詞に表されているのでは、と思われたからです。
     8連目がMの語りだ、というのは、これはハラショウ様がコメントの中でおっしゃられていることに一理あって、この作品ではMの007への信頼が全編を通じて感じられ、最期の言葉もそのことを伝えていました。その信頼がうかがえる歌詞になっているからです。また、この曲は映画の公開の前のキャンペーンの時期から使われるものではあるし、ボンドガールの存在を曖昧にするべく、「敢えてわかりにくく」、Mが遣うはずの言葉よりも「甘い」言葉で書かれているように思いました。
     以上のことを考え合わせて、いざ、訳はと見直してみると、日ごろから人称代名詞に苦労されている成果か、vestigeさんの訳で大丈夫だ、と思いました。また、Skyfallとは、Mを頂点とするMI6を象徴するものなのかな、と私には思えます。今回(50周年を機に)Skyfallがなくなってしまったことで、次回からは新体制の007に刷新されることが予想されると思います。James Bond will return.と最後に出ていましたが、一体どうなるのでしょうか。でも、James BondはDaniel Craigに続投してほしいです。歴代Bondの中で一番素敵だと思います。(これまでの007って実はあまり熱心に観ていないんですが、それでも)
    *また、長いコメントでスミマセン。いつもの返信は結構ですので、いずれ、また、何か適当な落としどころでまとめていただけたらうれしいです。
    **蛇足。映画で歌詞にも訳はついていました。You may have my numberのところが、確か、「電話番号」になっていたような気が・・・。それが本当だと、5連目=Silva説がちょっと怪しくなるんだけどな~と心配です。でも、「電話番号」、それは無いんじゃないかな・・・、とも思う。

    返信削除
  11. うう。痛恨のミステイクです。15行目の ×Everybody needs hobby. → ○Everybody needs a hobby. に訂正させてください。これで3回目ですよね。反省してます・・・。許して下さい。

    返信削除
    返信
    1. ただのミスです。私もよくやるので特に気になさる必要はないと思います。

      削除
  12. oakさまへ なんか・・・本当にありがとうございます! どなたか映画を見た方で、英語に詳しい方の意見をうかがいたいと思っていたので、わざわざ映画を見ていただいたoakさまには、本当に本当に感謝感激です。

     私は、こちらのサイトに唐突にお邪魔させていただき、一人で勝手に盛り上がってしまったため、常連さんには迷惑な存在だったのではないかとも思いましたし、いまでもそう思っています。

     ですが、oakさんのコメントを拝見させていただき、少しだけホッとさせてもいただきました。

     また、匿名さまも素直にご自身の意見や感覚をご披露いただき、本当にありがとうございます。

     そうした熱が、私の気持ちを再び盛り上げてくれました。w

     なので図々しいとは自覚しつつも、また私の考えも少し(?)書かせていただきます。

     まず You may have my number および You can take my nameについてなのですが、この部分、私はやはりこれは女性の言葉(気持ち)だと思います。

     確かに字幕では電話番号と訳されていたと私も記憶していますが、この歌詞を訳しているいくつかのサイトを見ていると、個人情報と訳している方が何人かいました。

     私は、どちらも正解だと思うし、どちらも、しっくりこないと思っています。

     なぜなら、私はこの number や name は、女性が日頃、明らかにしていない、もしくはボンドに対して隠している秘密(情報)を象徴する言葉だと捉えることが、007のテーマ曲を解釈する場合には、正しい考え方ではないかと思っているからです。

     なぜそう考えるかといえば、これまで50年に渡って続いてきた007というシリーズにおいて、ボンドというキャラクターは、常に相手の秘密を暴くスパイであると同時に、“稀代のプレイボーイ”という姿が、徹底的に描かれてきたからです。

     ボンドは常に自分が近づく、もしくは、自分に近づく美女たちを、敵も味方も文字通り心身ともに裸にしてしまう存在であり、それが“お約束”なのです。

     女性には理解しにくいかもしれませんが、ボンドという存在は、ある意味、男の夢を、単純に、そして純粋に具現化している存在で、だからこそ、ここまで人気を保ってこられたのだと思います。

     まぁ、単純に男の力を象徴するスーパーマンが人気なのと一緒です。

     これは余談ではありますが、たとえば「男はつらいよ」シリーズの寅さんは、ボンドとは真逆なキャラで、いつも美女に近づきはしながら、最終的にその思いを成就できないという三枚目キャラが徹底的に貫かれています。

     これは、ある意味、現実の世界で、常に同様な思いをしている男性にとって非常に共感のできるキャラであり、文字通りの「男はつらいよ」であるがために、あそこまでの人気が維持できたのでしょう。

     ボンドは「ああなれたらいいな」という男の夢を、寅さんは「そうだよ、そうなんだよ、なかなかウマく行かないだよ」という男の思いや本音を、極めてストレートに表現しており、いずれにせよ男の共感を深く得られるキャラなのです。

     そして、秘密を持つ、もしくは防御を固めたり、密かに殺意を持っているような女性からさえも、いとも簡単に連絡先や本名などを引き出す、もしくは盗んでしまうという行為こそ、反対に007や優秀なスパイを象徴する行為になるのです。

     別の言い方をすると、女性の秘密を暴くという行為こそ007の”お約束”なのです。

     なので、電話番号という訳も個人情報という訳も、どちらも完全な間違いではないのだとも、私は思います。

     結局、記号として女性から奪うものは、別に電話番号でもメールアドレスでも住所でも、その生い立ちに関する秘密でも、雇い主である悪党の素性に関する情報でも、なんでも良いのではないでしょうか。

     反対に言えば、心や魂以外のすべてという表現もできるはずです。

     なので、そんな意味を一言、イヤ、number と name の代わりに二言で、幅広く微妙な表現できる適切な日本語が、私には思いつかず、うまく訳すのは本当に難しいと感じています。

     だって個人情報って日本語は、あまりにもかた過ぎで、色気もなさ過ぎと思いませんか?
     そして今の時代、名前や電話番号と、そのまま訳してしまうと、あまりにも、その意味を狭くとらえられてしまいかねず、芸がない気もします…。

     まぁ、個人情報と電話番号のどちらかという究極の選択であれば、私は電話番号の方が雰囲気やニュアンスは伝わるのではないかとも思うのですが・・・。

     一方、ボンドにせよ、シルバにせよ優秀なスパイが、それが、いとも簡単に相手の秘密を暴き、必要な情報を奪ってしまう存在であるがゆえに、最後に「だけど私の心は決して奪えない」と、あまりにもベタで定石ともいえる逆説的なフレーズも生きてくる気がします。

     そして最後に「私の心は奪えない」なんて抵抗する存在は、やはり女性なのではないでしょうか? たとえば、もし男が「私の心は奪えない」なんて抵抗したら、なんか女々しいし、かっこ良くないですよねぇ。w

     匿名さまのように大胆にhaartを心臓と訳す考えかたも成り立つと思ったのですが、私は女性であって欲しいなぁ。                                      続く(笑     

    返信削除
  13.  続きですm(_ _)m

     一方、アデルという人間について考えると、彼女は子供のころから007というキャラを知り、そのキャラに深い理解や親しみ、または誇り、さらには女性としての反発なども持っているかもしれない英国人であり、スカイフォールの脚本まで読んで歌詞を作ったのですから、そのなかに007を象徴する行為や状況を編みこもうとしたのも、それは至極、当然で、自然な流れだとも思います。

     それで、なおさらアデルが男性キャラに「私の心は奪えない」などと言わせるとは、私には思えない。ボンドがこれまで心まで奪ってきたのは常に女性で、男の心など、決して求めてはいないですから。w

     子供のころから007に憧れている私などは You may have my number You can take my name のフレーズを劇場で聞いた際、これまで007が女性の身も心も“裸”にしてきたシーンが、走馬灯のようにイメージされました。(爆

     なのでアデルが、あえて男の気持ちを前提に、この歌詞を書いたのならば、それは、ものスゴく意図的に聞き手を惑わす意図や冒険があるのではないかとも考えますが、私としては、それこそストレートに考えるべきだと思う、いや、考えたいんです。w

     ちなみに昔の007を知らない方には分からないと思いますが、アデルのskyfallを曲として聞いた場合、英国の往年の大物女性歌手であるシャリー・バッシーが歌った3作品のテーマ曲、「ゴールフィンガー」や「ダイヤモンドは永遠に」、「ムーンレイカー」を強く意識しているのは間違いないと思います。

     私は、上記の3曲が大好きだったので、最初にskyfallを聞いた時から感動し、なおさら、skyfall にハマったのです。

     それゆえ勝手な思い込みであるのは重々承知のうえで、アデルのイメージしている007と、私のイメージしている007は、極めて近いのではないかとも思うのです。

     007がウケ続けているのは、そのキャラが見事に確立していて、その伝統が確実に踏襲され続けているからだし、私が曲としてskyfall にハマったのは、それは007のテーマ曲という伝統も着実に継承されていると感じたからだと思います。

     ちなみに、映画の最後に James Bond will return. と表示されるのも、007シリーズの伝統であり、私のようなファンは、そうしたお約束に萌えるんです。

     いわば歌舞伎に型があるように、007には007の型があるのです。

     それだけに、007には、私のようなファンが死ぬほど沢山いることを重々承知しているアデルが、その主題歌の頼まれた際、最初に怖気づいた気持ちも良く分かる気がします。

     そして、それでも曲を「作る」と決めた後には、アーティストとして、きっちり007のお約束を盛り込んだうえで、何か新しい試みもしてやろうと燃えた気がします。

     私は、そう思うがゆえに、訳はなおさら難しいとも思うのです。

     そもそも、007でもっとも重要な“お約束”であるボンドガールが、今回が、いつもの若い美女ではなく、老獪で秘密を守るプロである老女のMということが、制作者の冒険も感じさせます。

     アデルの立場に立てば、映画の作り手が、かなりの冒険をしているのですから、自分も新しい解釈や意味を、そのテーマ曲に与えたくなるのではないでしょうか。

     とはいえ、Mであるがゆえに、私としては「“私の心”や“私の信念”は奪えない」と単純に訳すことは、とてもハマっているとも思えるのですが、“老女を奪う” ”老女から奪う“というイメージが、なんかスマートではないというか、キレイじゃないというか、セクシーじゃないというか・・・。

     極端に言えば、Mの“衣”をボンドに剥ぎ取る姿を見たくないというか・・・。(苦笑

     反対に、アデルは自分が女性であるがゆえ、女性は歳をとっても、やはり女性で「そんなに簡単に殿方に心を奪われたりはしない」もしくは「歳をとっても女性だって少女の心を持っているのよ」といった思いまで込めて、あえてMの思いをストレートに表現できたのではないのか、とも考えたりもします。

     でっ、改めて、そうしたアデルの意図や狙いやニュアンスまで含め、手短に適切に美しく、セクシーに表現できる日本語は・・・などとも考えたときに、私のボキャブラリーでは、とても対応し切れないとも思ってしまうのです。

     なんか、You may have my number You can take my name の2フレーズで、ここまで悩んでしまう自分を、改めてアホや、とも思うのですが・・・。

     de、いや、すみませんが、もう一点だけ。

     以上のように考えるなか、私がもう一つ考えたのは、アデルはこの歌詞を作るのに当たって意図的に常に複数の意味を重ねて可能性もある、もしくは重ね合わせた可能性が高いということです。

     曲としては、ある意味、ベタなお約束を踏襲している気もするので、歌詞は、あえて難解にしているというか、人によっていかようにも解釈できる形にしたことも考えられます。

     007の海外のファンサイトでも、映画の公開前に発表されたアデルの歌詞について、かなり熱い議論がされていましたが、英語圏の人間でさえも、どうやら受け取りかたは様々のようでした。

     これがもし、最初から意図的に万人が多様な解釈ができる形にしてあるのならば、それこそ名曲だし、迷曲でもあり、いずれにせよ、007のファンの気持ちを掴んだということで、アデルの試みは十分に成功したのかもしれません。

     ですが、そうなると最初から、万人が納得できる日本語訳の作成など、ほとんど不可能の話になるのかもしれません。

     私は、できる範囲で実際に映画が公開された後、改めて歌詞の意味の解釈を試みている英語圏のファンやサイトも探してはみたのですが、それはまだ見つけられていません。

     唯一、英語に堪能な映画評論家の町村智浩氏が、当然、映画を観たうえで、

     スカイフォールは「天が落ちようとも(この世が終ろうともの意)正義を成就させよ」というラテン語の格言の引用です。

     などとツイッターでつぶやき、独自の訳詞も公開http://bit.ly/TznzOb しているのでが・・・、どうも、私的には、この歌詞はしっくりこない。

     実際にラテン語に「Fiat justitia ruat caelum」という格言があり、「天が落ちても正義をなせ」などと訳されているのを見ると、その意味は、確かにスカイフォールのテーマにも通じてますよね。

     町村氏は「007の言葉遊び」について「季刊kotoba」に記事を書いているということを、さきほど見つけたので、今度、ゲットしてみます。

     映画中で“M”が引用してスイーチしたテニスンの詩も、「運命に翻弄されて弱りきった正義の存在意義を訴える」(某映画評より)という意味だとのこと。

     テニスンの詩は、英国人には定番なのでしょうから、当然、そうした常識のあるアデルが、なおさら様々な意味を、この歌詞に詰め込もうとしても不思議ではないし、そうした英国の常識のない日本人が、その意図を正確に理解するのは難しいのかもしれません。

     それでも、最初にこちらに書かせていただいたように、私は今回、なんとしでも納得のできる日本語訳を作りたい!!!

     なんかvestigeさんのお庭を荒らしているような気もするので、その点、本当に申し訳ないのですが、oakさんや匿名さんが、少しでも私の気持ちを感じてくれて、真剣に考えてもいただいたようなので、なんか、それ自体がもの凄くうれしくて、強烈な刺激も受け、またまた暴走してしまいました。

     vestigeさんの訳も、匿名さんの訳も、oakさんの解釈も、どれも本当に説得力があって、私としては余計に悩むところもあるのですが、たぶん、こんな話を続けていれば、どこかで糸口がつかめるような気もしています。

     なのでお邪魔じゃなかれば、もう少し、この場をお貸しいただければ幸いです。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。正直なところ,映画を見ていない私よりも,映画をご覧になった皆様で話し合っていただく方が,遥かに効率よく最適な訳文に到達できると存じます。
      こころゆくまで,このコメント欄でお話し合いくださいますようお願い申し上げます。

      削除
  14.  乗りかかった船。コメントに返信させていただきます。
    このSkyfallという曲、第8連の部分だけ、ボンドガールを思わせる言葉遣いをしているのかと思っていました。が、ご意見を読んで、ハラショウ様おっしゃるところの「007の型」をくずさないように、Adeleは全編にわたり、注意深く詩を書いているのではないか、と考えを改めました。You may have my number… have my heart.も、確かにボンドガールが言いそうな内容です。しかし、同時に”You’ll never have my heart.”を男性の言葉と考えても、何ら不思議はないとも思います。男性もよく使う表現だと思われるからです。第5連=Silva説を打ち出している私としては、ここはやはり、Adeleのイメージ撹乱戦略にのっているものの、Silvaの語りだ、ということにしておきたいと思います。  
     こと解釈に関しては、誰しも自説に思い入れがあるので、議論が平行線をたどることが多いと思います。おそらく見解の一致をみることはないのではないでしょうか。vestigeさんが、今日、追記にβ版の訳を載せて下さっていますが、サビの部分が3人の語りということになっており、それで、さらにうまくまとまっていると思います。私の発展途上の英語感覚ではありますが、…face it all together のall togetherという表現が、3人以上の存在を感じさせるような気もします。私にとっては、あのβ版がSkyfallの究極の訳です。
     作中にそういえば、テニスンの詩の引用がありましたね。一瞬とても気になったのですが、記憶しきれないまま忘れていました。『kotoba』には是非、気をつけておきたいと思います。情報をありがとうございました。
     この映画、先日『慰めの報酬』をTV放映で観て、にわか007ファンになった息子と観に行きました。今年は身長も追い越されたし、次にはもう母親と2人で映画になんか行ってくれないだろうな、と思いながら行きました。そういう意味でも、思い出に残る映画になったと、機会を与えてくださったハラショウ様に感謝しています。(以来、彼は、はまりっぱなしで、テーマソングと共にくるりと振り向いて銃撃してきます。007、やっぱり男心をわしづかみにする「男の夢」なんでしょうか・・・。)

    返信削除
  15.  vestigeさま および皆様へ
     今年は色々とお世話になり、本当にありがとうございました。
     oakさまほか皆様のご意見、大変、参考になっております。
     
     それで、色々と考えたこともあるのですが、年末年始はバタバタ
    で、書き込んでいる時間がありまへん。
     
     なので、vestigeさまのご好意に甘えて、来年にまた書き
    込みをさせていただきたいと思っておりますので、お暇があれば
    引き続き、お付き合いいただければ幸いです。

     よろしくお願いいたします。     

     ということで、皆様、良いお年をです。

     

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。こちらこそ本当にお世話になりました。ハラショウ様もどうかよいお年をお迎えください。また来年お目にかかれる日を楽しみにしております。

      削除
  16. こんにちは、はじめまして。
    先日この映画を見て、あまりにも感動し、そしてこのアデルの曲にもとても惹かれました。
    そしてたどり着いたのがこちらです。

    すべてのコメントを拝見した上で、私なりの意見を。

    まずこの映画は、結局つまるところボンドとM、この二人の関係を描いた映画かと思います。
    そして表面上はお互い対立していた二人が、敵との戦いを通して実は根底で崩れざる信頼と絆で結ばれていたということではないでしょうか。

    つまり、敵役はあくまで二人の媒介。よって私は敵役目線の歌詞ではないと考えます。

    ・ボンドは一度死を味わった。それはMの指令で。怒るのも当然。
    ・しかしテレビでMI6の危機を知り、それをそのままMの危機と感じた。MI6のためでなく、Mのために再び戻った。だからMの部屋から登場した。
    ・これは根底にMに対する深い忠誠と、両親を亡くしているボンドの唯一の理解者、つまり母親にも通じる愛を根底に感じる。
    ・でも言葉の心理テストで"M"との問いに、ボンドは"Bitch!"と答える。これはまだい怒りを引きずっているから。つまりこれが「対立」。
    ・同じく心理テストで"Skyfall"との問いには、もう止めようとボンドは言う。これは自身の故郷に対する複雑な心境を表している。誰にも触れてほしくない。きっと悲しい思い出なのだろう。
    ・でもボンドは敵と戦うため、このSkyfallに行くことを決意する。自分の故郷に、自分の出自に立ち向かう。Mと共に。(これが重要)
    ・Mは今までデスクで指令を出すだけだった。でもこのSkyfallで初めて自分が現場で戦った。そしてここで初めてボンドの力強さを知る。というよりも自分の見る目が正しかったと確信する。
    ・ボンドは幾多の難を超えながらも、ただひたすらMを守るため、Mのために最後の最後まで命がけで戦う。これは国家とか任務とかでは絶対ないはず。Mのためだから、死に物狂いで戦った。
    ・結局Mは死ぬ。敵に撃たれても死んだし、ボンドに助けられても死んでしまった。死の結論は変わらない。でもボンドに助けられて、ボンドの腕の中で死んだことがこの映画の最大の醍醐味ではなかろうか。初めて上司と部下が、その枠を超えて、一対一の人間として精神的な根底の部分で繋がり合っていたことを象徴するシーン。
    ・冷酷な上司、きかんぼうで劣等生のボンド。表面では対立していたが、最後は深い絆で終わったことがこの映画の美談。人間と人間、また男と女として。プライドを捨てて二人は理解し合った。
    ・Mを助けることができたことをボンドは最高に誇りに思っている。Mの目の前で敵を殺せたこと。そのミッションの遂行こそがMへの最大の送りもの。だからMが死んでもボンドに悔いはない。むしろMのために全てやりきったという充実感、爽快感が次のMへの忠誠"with pleasure"の声に繋がっているのでは。

    とつらつら感想です。
    読みやすくするため断言調で書きましたが、私の自論かつ推測です。
    どこまでいってもこの二人がテーマ。後は全て枝葉末節というのが、私の極端かもしれませんが思いです。

    この映画がこれほど美しいのも、この曲が最高に美しいのも、私達ひとりひとりが根底ではあこがれるような、あまりにも美しい人間愛がテーマだったからではないでしょうか。

    いかがですか?

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。実に精緻な考察,いちいち頷きながら拝見いたしました。
      さて,仮にKuni様の説を採用すると,その場合の訳文としては最初の拙訳で良いと考えて差支えないでしょうか?もし訂正すべき箇所があるとお感じになるようでしたら,またその旨こちらでお知らせくださればと存じます。
      それにしても,皆様が詳細かつ熱いコメントを残してくださるので,私自身もう映画Skyfallを見てしまったような錯覚を覚えます。ために,このまま映画を観ずに終わってしまう可能性も多分にあり,そういう意味で配給会社の方には申し訳なく思っております。
      さて,別館(twitter)でも余談を展開しております。お時間があればそちらへもおいでください。お待ちしております。

      削除
  17.  また、登場してすみません。ハラショウ様のみならず、Kuni様にも生意気に議論をふっかけに来た(・・・のかな・・・)というよりも、1つの詩の解釈をめぐって、関連の映画についてあーでもない、こーでもないと、同じ熱意をもった方々と話をするのが楽しくて、という気持ちで参っておりますのでご容赦ください。・・・というのも、Kuni様のご指摘がなかなか鋭く、思わず自説を曲げて納得してしまいそうになってしまったので、「これはいかん、私が弁護せずして誰が私の説を・・・」と思いなおしての再登場です。
     この映画のテーマが、ボンドとMの人間愛である、というのはこれはKuni様(ハラショウ様も同様だったと思います)のおっしゃる通りで、この点に関して、私も何も異存はございません。そして、Skyfallという映画が、このテーマを緻密に描いたとてもよくできた作品だ(お二人がおっしゃる通り)、ということについても、こうして考えれば考えるほど、その思いを強くします。
     しかし、同時に、あのシルバという敵役の存在も、見逃せない重要な役割だったと思うのです。彼も、もともと、MI6の一員であり、ボンド同様、Mの部下であった。この事実からしても、これまでの敵役(過去の007はあまり一生懸命に観ていない私ですが・・・)とはかなり意味合いが違うと思います。そして、非情な上司(=M)に見捨てられ、中国で捕虜となり拷問を受け、「恐怖」ということをとことん味わった。さらに教えられた通り、奥歯にしこんでおいた薬で自死を選ぶも未遂に終わり、身体にダメージを負うという凄惨な過去を持つ人物。
     私が思うに、シルバとは、もう一人のボンドの姿ではないでしょうか。上司に見捨てられ、犬死する自分。恐怖と、失意と、復讐への想いでがんじがらめになった自分。つまり、「復活」を遂げることができなかったヴァージョンのボンド、ということなのでは。でも、ボンドは強く、大きい。「復活」を遂げて、"bitch"と思う相手でさえも深く理解し赦し、忠誠を誓って戦うのです。Skyfallで、失意も対立も、母親への思慕(Mへの思いは母への愛に通ずると私も思います)も、(50年にわたる007シリーズも!)全て焼き尽くして、次へと進んでいくのだ、という気概を感じさせます。
     ボンドの失意とMとの対立が深ければ深いほど、テーマであるボンドとMの人間愛も深く描くことができる。その意味で、シルバの失意がボンドの復活と同じ重みをもって、1人で立つことができるほどきちんと描かれていないと、この作品は輝くことはできないのだと思います。それが、歌詞も、Mとボンドとシルバ、3人のvoiceによるものである、と判断する所以です。

    返信削除