2012年11月11日日曜日

Everyday I Write The Book エルヴィス・コステロ (Elvis Costello)

Elvis Costelloはイギリス人で,この曲も1983年発売のアルバムPunch The Clockに収録されているのですが,何故か聴くたびに,アメリカのオールティーズを思い出してしまいます。ただ彼の本名はDeclan Patrick MacManusであり,Elvis Costelloは芸名であることを考えれば,それこそが彼の狙いなのでしょう。
ミュージック・ヴィデオには1組の夫婦(カップル)が登場します。誰のとは申しませんがソックリさんです。しかし,このヴィデオを見て私が一番驚いたのは,この2人がもう夫婦ではないということでも,妻の方が15年以上も前に亡くなったということでもなく,当時まだ赤ん坊だった2人の息子が昨年結婚したということでした。
Although Elvis Costello is a British and this song is a track from his album Punch The Clock released in 1983, it reminds me of some Oldies Music in America. I think that's what he intended, knowing his real name is Declan Patrick MacManus
In the music video, a couple appear:  I'm not going to tell you who they're impersonating.  What surprised me most is not the fact that they're not married to each other anymore nor that the wife has been dead for more than 15 years but that their son who was just a baby at that time got married last year.
Everyday I Write The Book  (Elvis Costello)
Don't tell me you don't know what love is
When you're old enough to know better
WHEN YOU FIND STRANGE HANDS IN YOUR SWEATER
When your dreamboat turns out to be a footnote
I'm a man with a mission in two or three editions
And I'm giving you a longing look
Everyday, everyday, everyday I write the book

Chapter One we didn't really get along
Chapter Two I think I fell in love with you
You said you'd stand by me in the middle of Chapter Three
But you were up to your old tricks in Chapters Four, Five and Six

The way you walk
The way you talk, and try to kiss me, and laugh
In four or five paragraphs
All your compliments and your cutting remarks
Are captured here in my quotation marks

Don't tell me you don't know the difference
Between a lover and a fighter
With my pen and my electric typewriter
Even in a perfect world where everyone was equal
I'd still own the film rights and be working on the sequel

恋愛がどんなものか,ちゃんとわかってるだろ?
もう大人になっててもいい頃なんだから
そのセーターに他人の手が入って来た時や
すごくステキだと思った人が,実は大したことのないヤツだったりした時は
そう言ってよ 
すぐにそんなんじゃない別の結末をいくつか用意してあげるから
だって,こうして憧れのまなざしで君を見ながら
毎日飽きもせず,2人を主人公にしたお話を書いてるんだ

第1章:出会った頃は,2人はとにかく擦れ違ってばかりだったよね?
第2章:それからしばらくして,やっと好きになったって気がついた
第3章:色々あった末に,やっと想いが通じたけど
それも束の間で,その後しばらくの間
本で言えば,第4・5・6章くらいまでは,君があれこれ小細工してきた

その歩き方
その話し方やキスしようとする仕草や笑う仕草を
4・5段落くらいで説明する
君が何を言ったか
どんな優しい言葉をかけてくれたか,逆にどんなひどい言葉を浴びせたかも
ここに引用符を付けてちゃんと書いておくからね

間違えないでよ
君は「恋」をしてるんだよ,「抗議」をしてるわけじゃない
だからもっと優しくしてよ
そしてこれから一緒に2人で
「人生」という名の映画を作っていこう
一握りの権力者だけがいい思いをする世界じゃなくて
みんなが同じように豊かに暮らせる世界
そんな社会が実現したら
映画の所有権なんてものは認められなくなるけど
それでも,ペンとタイプライターさえあれば
君が主役のその映画の所有権も
続編を作る権利だって
独り占めすることができるんだ

(補足)

Elvis Costelloは非常に政治的なアーティストで,体制を批判する曲も多いので,その政治色ゆえになかなか本館では取り上げにくいのですが,一度は取り上げるべきアーティストだと以前から考えておりました。

この曲,Elvis Costello本人が,アルバムを制作する過程で,息抜きになる軽い曲が必要だったので,10分で作った大して内容のない曲だと語っているのですが,個人的には大変好きな曲です。内容についても,意外なほど深い曲であるように思えます。とりわけ最後の連は,歌詞の裏でElvis Costello節が炸裂している感じがします。

ところで,最後の連に出てくる「Between a lover and a fighter」という箇所。訳文では「君は「恋」をしてるんだよ,「抗議」をしてるわけじゃない」としていますが,これはその前の「間違えないでよ」と関連させるために,敢えて意訳してあります。

無論「恋人(lover)」と「闘士(fighter)」と直訳しても良かったのですが,それではやや面白味に欠けるため,ご覧の訳文になりました。

(補足)

それにしても,ミュージック・ヴィデオに登場するあのお2人。特に女性の方が実に良く似ております。ただ私としては,その2人よりもむしろバック・コーラスの向かって左側の背の高い方の女性が非常に気になりました。

誰かに似ている・・・そう思いながらずっと見ていたのですが,やっと判明いたしました。彼女には気の毒なのかもしれませんが,あのLil' Wayneに似ています。(無論,彼女の歯にダイヤは入ってませんけどね。)

2 件のコメント:

  1. はじめまして
    対訳楽しく読ませていただきました
    確かに本人はこのアルバムにもこの曲にも否定的なコメントをよくしていますが、もちろんそんなに駄作ということではなくて、あと一歩昇華しなかった残念があるのでしょうね
    最後のパラグラフもコステロ節というか、”らしい”歌詞ですが、他の名文句と比較するには厳しいかもしれませんね
    とはいえSHEと同じ様に、このアルバム(この曲)からコステロに入ったひとも多く、とても無視できる作品ではないですね

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    1. コメントありがとうございます。お話を伺うにかなりCostelloにお詳しい方とお見受けいたします。実は以前彼のTramp The Dirt Downという曲を取り上げようと思ったことがあったのですが,その歌詞の(政治的な)苛烈さにお蔵入りした経緯がございます。
      さて,別館(twitter)でも余談を展開しております。お時間があればそちらへもおいでください。お待ちしております。

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