2013年3月19日火曜日

Surely ブラック・ダブ (Black Dub)

Brian Bladeのドラムを激賞する友人のお蔭でこの曲を知りました。曲が始まった時はドラムに集中するつもりだったのですが実際には全くできませんでした。理由ですか?一度お聴きになればわかります。
Trixie Whitleyの歌声を聞いた時には本当に驚きました。「えええ?!Jessie Jじゃん!」見た目から喋る声や歌声まで似ています。いやむしろ「そっくり」です。2人は同い年(現在Trixieが25歳で Jessie Jは今月に25歳の誕生日を迎えます)。
勿論曲も大変気に入りました。時々こういう「隠れた名曲」に出くわします。彼女のおかげでいい一日になりました。
One of my friends brought me to this song saying Brian Blade, the drums is fabulous.  When the music started, I tried to concentrate on the drums but actually I couldn't at all.  Do you want to know why?  Just listen then you'll understand.
The moment I heard Trixie Whitley sing, I was stunned.  OMG!  She's Jessie J.  They look like and sound like.  Or I'd rather say 'identical.'  They're the same age.  (Trixie is 25 now and Jessie J's going to be 25 this month.)
I love the tune, of course.   Sometimes I stumble upon some a hidden gem like this.  She made my day.
Surely  (Black Dub)
If he refuses I still go on
Till the heaven and earth are gone
Time may rage but rage in vain
My designs unchanged remain

Night is my shepherd, moonlight is my guide
You were close by, now the distance is so wide
You found me blind, you taught me how to see
Now it’s so hard to have you away from me

Surely you were meant to be mine
Surely you were meant to be mine

You command my hand to write
In the dark hours of deep midnight
Your love is a love, a love like no other
Wings of joy forever flutter

Surely you were meant to be mine
Surely you were meant to be mine
Surely you were meant to be mine
Surely you were meant to be mine

Fortune favours the brave they say
My bravery could not convince me to stay

If he refuses I still go on
Till the heaven and earth are gone

Fortune favours the brave they say
My bravery could not convince me to stay

Surely
Surely you were meant to be mine
Surely you were meant to be mine
Surely you were meant to be mine
Surely you were meant to be mine
Surely, surely, surely
Surely you were meant to be mine

たとえ報われなくても
このまま想い続けるの
天と地が消え失せるまで
ずっといつまでも
時間が経って挫けそうになったとしても
それくらいで負けたりしない
この気持はこのままずっと変わらないから

夜に支配された世界で,今はおぼろげな月の光だけが拠り所
前はすぐそばにいてくれた
なのに今はこんなに遠く離れてる
何もわからず迷っていた頃
物の見方を教えてくれた
なのに一人になったから
また何もわからなくなった

わかってるよ あの時は本気だったって
心からこの人だと思ってくれてたって

思い出すとつい手紙を書きたくなる
たとえ深い静寂に包まれた真夜中のこんな時間でも
ただの恋だとわかってるけど
他とは違う特別なもの
それがあればいつまでも
幸せな気持ちでいられるの

わかってるよ あの時は本気だったって
心からこの人だと思ってくれてたって

「運命の女神は勇者に味方する」
だから何かをしようと思ったら
怖がらないで勇気を出さなきゃいけない
だからあのままじゃいられなかった

たとえ報われなくても
このまま想い続けるの
天と地が消え失せるまで
ずっといつまでも

「運命の女神は勇者に味方する」
だから何かをしようと思ったら
怖がらないで勇気を出さなきゃいけない
だからあのままじゃいられなかった

わかってるよ あの時は本気だったって
心からこの人だと思ってくれてたって

(補足)

この曲についてはとにかく手がかりがない。とりわけ「Night is my shepherd, moonlight is my guide」の箇所と「Fortune favours the brave they say, My bravery could not convince me to stay」の箇所がわかりにくい。

前者については,まず,shepherd(羊飼い)が何を意味するのかが掴めません。キリスト教的世界観においては,shepherdは「神」のメタファーですが,そうすると曲全体の流れとズレてしまう気がします。では,この単語は一体何を表しているのか?

個人的に「shepherd」は,主人公の現在の生活を支配するものであり,それが夜(=絶望や失意)であると述べることによって,失意や絶望に支配された世界で主人公が現在生きていることを表していると考えています。「night」や「moonlight」という単語が使用されていますが,おそらくこれは「day」及び「sunlight」との対比であり,その後に続く「blind」「see」などという単語とつながるのでしょう。

すなわち,以前は相手と一緒にいたので,世界や物事が明らかであったが,今は一人になって(再び)混乱しているということです。また,主人公が拠り所としている「moonlight」は「相手と過ごした時期の記憶」なのかもしれません。

後者については,主人公は,何らかの理由で自分から相手の元を出てきてしまい,そのことを今大変後悔していると理解しています。勝手に出てきたのですから,当然相手から拒絶されますが,これが最初の「たとえ報われなくても」に対応していると考えています。

(余談)

・・・・と勝手に解釈していますが,実際のところは正確にはわかりません。ただこの解釈だと比較的coherentな訳になるので採用しました。

ところでこのTrixieの声,英語では「fat」と表現されていました。そうですあのFATです。普通の会話で他人に対して使うべきではない単語ですが,分野が変われば称賛になるという例のひとつでしょう。そう言えば日本語でも同様で,「いやらしいバッター」と言えば,それは「上手い」という意味であり,決して「下半身方面にだらしない」という意味ではないですからね。

5 件のコメント:

  1. このコメントは投稿者によって削除されました。

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    1. コメントありがとうございます。ご披露くださった訳文,確かに拝見いたしました。私の考える主人公像とはいささか異なりますが,一読して意味の通る素晴らしい解釈だと思います。
      ただ大変情けない話なのですが,私は基本的に他の方の訳文は拝見しません。その訳文が素晴らしいほど,すぐに影響されてしまうタイプなので,そうならないように努めております。どうかその点ご理解くださればと存じます。

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  2. 勝手に盛り上がってしまいました。大変失礼いたしました。削除させていただきました。
    毎日訳っぷりに感嘆しておりますし、リード文と余談のvestigeさんの真面目かつ冷静なコメントも大ファンです!
    自身の勉強のために、これからも楽しみにしております。(*^^*)

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  3. 心打たれるユニット、ご紹介頂いて有難うございます!けっしてメジャーでは無いのでしょうが、このようなバンドがある・・・音楽って素晴らしいですね。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。ヒットチャートにのるような曲ではないと思いますが,そんなことなどどうでもよくなるほど素晴らしい曲とユニットだと思います。
      さて,別館(twitter)でも余談を展開しております。まだおいでになっていなければ,お時間があればそちらへも。お待ちしております。

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