このミュージック・ヴィデオを見た時,ある種の「諦め」のようなものをそこに感じたのですが,それはそこに登場して黙々とビンゴ・ゲームをするお年寄りの女性もかつては輝く目をした若く美しい女性だったのだと気づいたからかもしれません。
ところで,このヴィデオにはかなり長い導入部があります。その部分に特に興味のない方や時間がない方は2:00辺りから再生なさってください。その辺りから音楽が始まります。
The lyrics are short but not too simple. It's rather deep. Despite the line, "even now, 80 years later", the song's said to be about the the trench wars at Gallipoli during the World War I.
When I watched the music video, I felt some kind of 'resignation' linger there. I felt that way because I came to realize that those old ladies, spending their time playing BINGO games in the video must have been once beautiful young girls with shining eyes.
The video has a pretty long intro. If you're busy or not interested in it, play around 2:00 where music starts.
On Battleship Hill (P J Harvey)
stings your face into remembering
cruel nature has won again.
On Battleship Hill's caved in trenches,
a hateful feeling still lingers,
even now, 80 years later.
Cruel nature.
Cruel, cruel nature.
The land returns to how it has always been.
The scent of Thyme carried on the wind.
Jagged mountains, jutting out,
crags like teeth in a rotten mouth.
On Battleship Hill I hear the wind,
Say "Cruel nature has won again."
風に漂うタイムの香り
その匂いを嗅ぐと
あの頃のことを思い出す
人間は
自分の醜さを克服できず
またそれに負けてしまった
バトルシップ・ヒルにある
塹壕の中には
当時の忌まわしい思い出が
今も消えずに残ってる
あれから80年が経った今でも
人間の酷い面はまだなくならない
バドルシップ・ヒルのある場所は
元のあるべき姿に戻ってゆく
風に漂うタイムの香り
そこでは険しい山々が連なって
腐りゆく死体の口から突き出した
歯のようにそびえ立つ
バトルシップ・ヒルでは
風に乗ってどこからともなく
こんな声が聞えてくる
「人間は
自分の醜さを克服できず
またそれに負けてしまった」
あの頃のことを思い出す
人間は
自分の醜さを克服できず
またそれに負けてしまった
バトルシップ・ヒルにある
塹壕の中には
当時の忌まわしい思い出が
今も消えずに残ってる
あれから80年が経った今でも
人間の酷い面はまだなくならない
バドルシップ・ヒルのある場所は
元のあるべき姿に戻ってゆく
風に漂うタイムの香り
そこでは険しい山々が連なって
腐りゆく死体の口から突き出した
歯のようにそびえ立つ
バトルシップ・ヒルでは
風に乗ってどこからともなく
こんな声が聞えてくる
「人間は
自分の醜さを克服できず
またそれに負けてしまった」
(余談)
リード文でも述べましたが,ミュージック・ヴィデオのお年寄りの姿が印象的です。淡々と(おそらく)ビンゴを続けるその姿。ヴィデオに挿入される古い写真と彼女たちの表情を見ていると「戦没者の遺族のその後」というようなものが感じられます。
勿論実際のところはわかりません。冷静に考えれば,第一次世界大戦で亡くなった人の家族が今も健在という確率はかなり低いので,普段は家族に囲まれて幸せな暮らしをしているけれど,時々一人になりたくてそうなさっているだけなのかもしれませんが,それでもなぜか画面から「孤独」という文字が滲み出ているような気がします。
勿論実際のところはわかりません。冷静に考えれば,第一次世界大戦で亡くなった人の家族が今も健在という確率はかなり低いので,普段は家族に囲まれて幸せな暮らしをしているけれど,時々一人になりたくてそうなさっているだけなのかもしれませんが,それでもなぜか画面から「孤独」という文字が滲み出ているような気がします。
この曲,他の和訳サイトで取り上げられる可能性が極めて低い曲であると思われたので今回取り上げましたが,念のためにGoogleで検索をかけたところ,以下のサイトがヒットしました。
http://jap-lyrics.com/uta/miseru/1200109/pj-harvey/kashi-ando-honyaku-on-battleship-hill/
「こんなマイナーな曲を取り上げるサイトが他にも・・・」と己の不明を恥じつつ早速確認したのですが,明らかに自動翻訳と思われるサイトでした。
因みに訳文は以下のようになっています。
タイムの香りが風に運ば、
覚えるに刺さあなたの顔
残酷な性質は、再び受賞しました。
戦艦の丘では、トレンチ内に屈している
憎い気持ちはまだ残る
今でも、80年後。
残酷な性質。
残酷な、残酷な性質。
土地は、それが常にされている方法に戻ります。
タイムの香りが風に運ば。
突き出たギザギザの山、、
腐った口の中の歯のように割れた。
戦艦の丘に私が風を聞き、
"残酷な自然が再び獲得しています"と言う
個人的にグッときたのは,やはり「残酷な性質は、再び受賞しました」でしょうか。またそれとは別に,洋楽なのに何故か演歌っぽい第2連も素晴らしい。いや自動翻訳,色んな意味で侮れません。
落ち着いた曲(歌詞は悲しげですが・・・)いいですねえ
返信削除機会で翻訳するとすごいことになりますよね、それをまた翻訳すると変なことにw
コメントありがとうとざいます。お久しぶりですが,お元気そうでなによりです。最初の連の「残酷な性質は、再び受賞しました」というところを見ると,この「残酷な性質」どうやらこの賞レースの常連のようです。アカデミー賞におけるMeryl Streepのような存在なのかもしれません。
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