2014年3月23日日曜日

This Is How We Roll フロリダ・ジョージア・ライン (Florida Georgia Line)

このところカントリーが「来て」るんでしょうか?AviciiのWake Me Upなど,最近はやけにカントリー風の曲を耳にするのですがまた来たという感じです。なにしろ ヒップホップ風のカントリーです。10年前ならそんなものが存在するとは信じられなかったと思います。
ミュージック・ヴィデオはとにかく「わかりやすい」。「これが彼らの生き方」であるようで,ヴィデオを見ると彼らの「願望」がしっかりわかります。大きなこと,刺激に溢れたもの,そして当然のことながら美しい女性。もう何も言いますまい。
Is country music in these days?  Recently I hear a lot of country-flavored songs, such as Wake Me Up (Avicii) and here it is!  A country song with hip-hop flavor.  I wouldn't have believed that kind of song did exist if I had heard it 10 years ago.
The music video is so .... straightforward.  I guess "that is how they roll".  They illustrate vividly what they want in life in the video.  Something big, something exciting and, of course, tons of beautiful girls.  End of the argument.
This Is How We Roll  (Florida Georgia Line)
The mixtape's got a little Hank, little Drake
A little something bumping, thump, thumping on the wheel ride
The mix in our drink's a little stronger than you think
So get a grip, take a sip of that feel right
The truck's jacked up, flat bills flipped back
Yeah you can find us where the party's at

This is how we roll
We hanging round singing out everything on the radio
We light it up with our hands up
This is how we roll
This is how we do
We're burning down the night shooting bullets at the moon baby
This is how we roll

Yeah baby this is how we roll
We rollin' into town
With nothing else to do we take another lap around
Yeah holla at your boy if you need a ride
If you roll with me yeah you know we rollin' high
Up on those 37 Nittos, windows tinted hard to see though
How fresh my baby is in the shotgun seat oh
Them kisses are for me though, automatic like a free throw
This life I live it might not be for you but it's for me though
Let's roll!

This is how we roll
We hanging round singing out everything on the radio
We light it up with our hands up
This is how we roll
This is how we do
When the world turns ugly I just turn and look at you baby
This is how we roll

[Luke Bryan:]
Yeah we're proud to be young
We stick to our guns
We love who we love and we wanna have fun
Yeah we cuss on them Mondays
And pray on them Sundays
Pass it around and we dream about one day

This is how we roll
We hanging round singing out everything on the radio
We light it up with our hands up
This is how we roll
This is how we ride
We slingin' up the mud, cuttin' through the countryside baby
This is how we roll

Yeah this is how we roll
This is how we roll
This is how we do
We're burning down the night shooting bullets at the moon baby
This is how we roll
Yeah this is how we roll

このミックス・テープには
Hank Williamsを思わせる
カントリーチックなとこもあるけど
Drakeっぽいとこもある
ちょっと車の中で曲に合わせて
ドンドンバンバンやる感じ
お前が思ってるより
ちょっとばかし強烈だから
しっかりつかまって
これだと思うヤツでも飲んでろ
トラックの車高は高いし
ラッパーみたいに新品の
キャップを逆さにかぶってる
パーティのあるところなら
どこでもいるから探しに来い

これが俺らの生き方なんだよ
特にこれって目的もなく
そこら辺をぶらつきながら
ラジオから流れてくる
曲を大声で歌うんだ
両手を上げて盛り上がんだよ
これが俺らの生き方なんだ
こういう風に生きてんだよ
ベイビイこれから月をめがけて
銃をぶっ放して
夜を燃やし尽くそうぜ
これが俺らの生き方だから

わかるかベイビイ
これが俺らの生き方なんだよ
町へ行っても
他にはこれって目的もない
もう1回同じことをするだけだ
ああ,足がいるんなら言ってくれ
俺と付き合えば
最高の気分にしてやるぜ
ニットーの37インチのタイヤをはいて
窓ガラスにはスモーク入り
中で何をやっても
外からじゃなかなかわからない
右の助手席には
ショット・ガンを抱えたヤツが
大昔は座ってたもんだけど
今はお前が代わりに座ってて
やけにグッとくるんだよ
キスはしてくれたけど
まるでフリースロウみたいに
ちっとも心がこもってない
お前にゃこういう生き方は
できないのかもしれないけど
俺にはこれしかないんだよ
さあいくぞ!

これが俺らの生き方なんだよ
特にこれって目的もなく
そこら辺をぶらつきながら
ラジオから流れてくる
曲を大声で歌うんだ
両手を上げて盛り上がんだよ
これが俺らの生き方なんだ
こういう風に生きてんだよ
それでマズい事態になっても
そん時は振り返って
ベイビイお前の方を見るだけだ
これが俺らの生き方だから

[Luke Bryan:]
バカで結構だね
面白いと思うことに
徹底的にこだわるんだよ *
好きな人を大事にして
楽しく過ごしたい
ああ月曜は文句言ってても
日曜はちゃんと祈ってる
そいつを繰り返して
いつかはって夢見てる

これが俺らの生き方なんだよ
特にこれって目的もなく
そこら辺をぶらつきながら
ラジオから流れてくる
曲を大声で歌うんだ
これが俺らの生き方なんだ
こういう風に生きてんだよ
ベイビイ,泥をはね上げて
田舎道を爆走だ
ああ,これが俺らの生き方なんだ
こういう風に生きてんだよ

これが俺らの生き方なんだ
こういう風に生きてんだよ
ベイビイこれから月をめがけて
銃をぶっ放して
夜を燃やし尽くそうぜ
これが俺らの生き方だから

(補足)

*    gunを俗語辞典で調べると,good, okay, cool, awesome, funという意味が出てきます。

(余談)

曲調はカントリーなのに歌詞の内容はヒップホップ風なので大変当惑しました。しかもHank (おそらくWilliams), Drake, 37 Nittos, shotgun seatと無駄に具体的です。またjacked up(車高を上げる), flat bills flipped back(つばの曲がっていないキャップを逆に被る)などわかる人には造作もなくわかるのでしょうが,わからない人間にはなかなか推測しにくい表現も出てきます。

まあ有体に言ってしまえば,一方向の「若いっていいな,イエーイ」とほぼ同じ内容の歌詞ですが,あちらよりもやや大人な雰囲気でしょうか。ここでも「両手を上げて盛り上がんだよ(We light it up with our hands up)」がお約束通り登場します。

・・・それにしてもこうあちこちで腕を上げていては,いかに強靭な上腕二頭筋の持ち主と言えど,いずれ疲れが出てくると思うんですけどね。

11 件のコメント:

  1. これはまた、面妖な曲を(笑)
    私の耳が流行りもの(ジャンルの交配によるハイブリッドもの)に対してこなれていないせいだと思いますが、このヴィデオは妙に笑えます。長髪の方などはそのまま激しめのロックバンドに入って派手なギターソロを鳴らしても違和感のない出で立ち…。(特に中盤以降の皮ベスト姿とか)
    「ロックっぽい格好」で、「カントリー調の音」に乗せて、「Hip Hop独特の挙動」をされると、脳の処理が追いつかずもう何だかよく分かりません。「近頃はいろいろ進化が速くてねえ、私ら年寄りはついて行けませんよ、まったく…」などとぼやく年配の方の気持ちの一端が理解できた気がします。

    以下、私の心の声です。
    「好きな人を大事にして楽しく過ごす」、なるほど確かに大切だよね
    「パーティがあれば必ず参上」、そういう人もいるよね、楽しいかもね
    「そこら辺で大声で歌う」、まあほどほどにしようね
    「(いい年して)田舎道を爆走する」、・・・ノーコメントでお願いします

    何はともあれ、これが俺らの生きる道と高らかに宣言できるのですから「それは素晴らしいことですね」(無表情)と言う以外に術はありません。万が一その道を共に歩もうと言われた場合は丁重に辞退させて頂く所存ではありますが・・・。

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    1. コメントありがとうございます。確かに「異質な組み合わせ」あるいは「ミスマッチ」を体現したようなバンドなのですが,全体を通して聴いていると,何故かこれはこれでアリかもと思ってしまいます。古いところでは「あんぱん」や「カレーライス」新しいところでは「苺大福」「ほうじ茶ラテ」などと同じ趣なのでしょうか?ロケンロールなそのミュージック・ヴィデオといい,歌詞の内容といい「日曜はちゃんと祈ってる」クリスチャン的世界観とはなかなか相容れないように思われるのですが,当の本人達はその点をさして気にしている風でもありません。その辺りの整合性をどのように保っているのか,個人的にバンドのメンバーひとりひとりに是非とも問うてみたいところです。

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  2. いつも拝見しております。
    When the world turns ugly I just turn and look at you baby
    の部分が抜けているような気がします。

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  3. この曲は複雑化した現代社会に「そんなに頭抱えていきてかなくてもいいんじゃねーの?笑」見たいな事を伝えたい用に思いました。
    ただ単純に生きて楽しめばいいんじゃないかと。

    私はこの曲を聴いて不思議に気持ちが軽くなりました。

    コメントの返信のところに整合性をどのように保っているのかと書かれていますが、そこらへんも自分の気分しだい、なんて所なのかもしれませんね

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    1. コメントありがとうございます。今日取り上げた彼らのDirtという曲と好対照をなすようにも思える曲ですが「人生を精一杯生きる」という意味では,両者には共通するものがあるように思います。どうかお時間があればそちらもご覧ください。

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  4. こんにちは。いつも楽しく拝見しております。

    「アメリカのカントリーソング」は、「日本の演歌」にあたる位置づけだと思っていました。両者ともに第一次産業従事者の心情や人生の悲喜こもごも、地縁血縁を取り入れ、郷愁を誘いますし。

    それを踏まえて『This Is How We Roll』のミュージック・ヴィデオを見たときにふと頭に浮かんだ言葉は「地方の若者」「マイルドヤンキー」。

    日本で「マイルドヤンキー」と言えば、あのグループや某歌手などが思い浮かびますが、演歌に直結するとは感じられません。演歌は地理的な制約なく、日本全国に普く当てはまり、該当年齢も少し高めです。

    そうなると「アメリカのカントリーソング=日本の演歌」というのは私の勘違いだということが分かりました。そして、もしカントリーが「来て」るのであれば、日本のマイルドヤンキーと同じく若干、保守化傾向にあるのかもしれないなどと色々と考えてしまいました。

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    1. コメントありがとうございます。「演歌」と「カントリー」の共通点は「伝統的価値観の肯定」にあるのではないかと個人的には考えておりますが,ただヒップホップ演歌(外見だけで言えばジェロがこれに該当するのかもしれませんが),ハードロック演歌などと言うものが日本の演歌界に存在するのかどうかは寡聞にして存じません。
      「マイルドヤンキー」という日本語の「ヤンキー」の語源は,アメリカ南北戦争時代の北軍から派生したYankeeとは異なるそうですが,それでもFloridaとGeorgiaという南部(南軍)の州出身の彼らがの芸風が,日本では「マイルドヤンキー」に該当するというのが微妙に笑えます。

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  5. いつも楽しく見させてもらってます。

    正直言ってどうでもいいことなのかもしれないですが、気になったので、時間のあるときに返信していただけると嬉しいです
    質問の内容は、この曲のPVの2:50付近から始まるところなのですが何度聞いても「いち にい さん」と言っているように聞こえてしまうんですが、これは英語ですか?
    くだらない質問だと思いますがよろしければ返信下さい。

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    1. コメントありがとうございます。件の箇所を聞いてみましたが,私にはthis is how we rollと言っているようにしか聞こえませんでした。ただthis is howを無理やり日本語にすると,おそらく「・シ・シザウィ」と聞こえると思うので,おそらくこれが「イチニイサン」に聞こえるのではないでしょうか?

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    2. 横から失礼します
      おそらく2:55付近のGet your hands upのことを言ってるのではないかと……

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    3. コメントありがとうございます。spamフォルダに格納されていたことに気付かずお返事が遅れました。なるほど確かにその通りです!これで質問なさった方も満足なさると思います。ありがとうございました。

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