2014年4月7日月曜日

Broken ジェイク・バグ (Jake Bugg)

歌詞の一部の意味が掴み切れず,投稿までに半年以上かかってしまいました。例えば「これから送るんだ,平和で幸せな人生を,大きな犠牲を払ったけど,それでも絶対負けたりしない」 (Break a story of, Peace and love in a future, Bright sacrifice came around, Never broken) という箇所。主語がないため意味をとるのに苦労しました。仮にここが"BreakSであったなら,主語は三人称であり,主人公と相手以外の誰かということになりますが,実際にはBreakです。この場合文法的に主語を見極めるのが非常に難しくなる上,命令文の可能性も否定できません。
個人的にはこの曲は2番目のオリジナルを聞くことをお勧めします。最初のミュージック・ヴィデオよりはるかにいいと思うからです。メロディーも美しいのですが,それ以上に彼の声に心がこもっていて,迫力があります。
It took me more then 6 months to post this because I had a difficulty in grasping the meaning of some lines in the lyrics.  For example, "Break a story of, Peace and love in a future, Bright sacrifice came around, Never broken".  What made it hard for me to decipher the lyrics is that the subject was missing.  If it was "BreakS a story of," it would surely imply the subject is the third person and that means someone other than the protagonist and the second person, but it's "Break".  In this case, it's very hard to determine who's the subject is grammatically.  The part could be imperative as well.
I should say, "Please listen to the original (i.e. second video) for it sounds much better than the music video in my opinion.  The melody is very beautiful and furthermore, his voice sounds much more compelling.  Full of soul.
Broken  (Jake Bugg)
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I'll wait here for you for I'm broken
Down, coming down this town
For my heart lies

Far and away where they took you down
Led them over to your house
Where I'm broken
Down by the people if they let you breathe
Don't give a damn if you
Still can't see still my heart beats for you

Have become all I lost
And all I hoped for
But I must carry on
Always one never broken

Run to the lobby where I saw you try
Don't give a damn for your reasons why
Why I'm broken
Down in the valley where the church bells cry
I'll lead them over to your eyes
I am one
I am one

Break a story of
Peace and love in a future
Bright sacrifice came around
Never broken

Down by the people if they let you breathe
Don't give a damn if you still can't see
Travlin' street that I did not know
Wheels like tong to the winter lope
Down in the valley where the church bells cry
I'll lead them over to your eyes
I am one
I am one

ここでこのまま待ってるよ
だって辛くて仕方ないから
やってきたんだ
だって俺の心は

みんながお前を連れてった
場所からずっと遠くの
離れたところにあるんだから
みんなお前の家に来ればわかる
そこでこの俺が
打ちのめされているってことが
みんなのそばで
ひざまづいても構わない
お前を生かしてくれるなら
たとえ俺のこの気持ちが
伝わらなくてもいいんだよ
それでも俺が生きてるのは
みんなお前のためなんだから

終わったんだな
もうお前には会えなくなった
一番大切にしてたのに
だけど俺はこんなことで
負けたりしない
いつでも強い人間なんだ

あの時俺がお前を止めた
ロビーへ駆け寄っていく
どうでもいいよ
どうしてあんなことをしたのか
どんなこんなに
辛い気持ちになるのか
そんなことはわからなくても
谷間に立つ教会に
鐘の音が悲しげに響いてる
お前の顔の近くまで
みんなを連れて行くよ
俺がひとりで

これから送るんだ
平和で幸せな人生を
大きな犠牲を払ったけど
それでも絶対負けたりしない

みんなのそばで
ひざまづいても構わない
お前を生かしてくれるなら
たとえ俺のこの気持ちが
伝わらなくてもいいんだよ
知らない街角を
こうして車で走っていると
冬の雪道を行くように
車輪が重くなってくる
谷間に立つ教会に
鐘の音が悲しげに響いてる
お前の顔の近くまで
みんなを連れて行くよ
俺がひとりで

(余談)

QMagazineにJake Buggが語ったところによると,この曲は元々彼がが亡くなった友人宅の暖炉の前で作った曲だそうです。思いつくまま歌っている間中絶えず「broken」という単語が口をついて出てきたそうで,きっとそこには何か意味があるんだろうと思ったんだとか。

曲の核となるのは,失った友人を悼む本人の辛い気持ちで,その点は彼の声と曲調,歌詞全体の雰囲気から容易に掴めるのですが,その他の細かい点に関しては,本人が「思いつくままに歌った(as he sung random words)」というだけあって,最初から一定のストーリーに基づいて歌詞を作っているわけではないため,整合性を求めれば求めるほど,わけがわからなくなってしまいます。したがって,今回一応投稿はしましたが,大幅に違っている可能性も大いに残っていることはお伝えしておきます。

ところで,人称代名詞と言えば,youに負けず劣らず解釈に苦労するのがtheyでしょう。なにしろ人間にもそれ以外のものにも使えます。さらに,人間であった場合であっても,theyを「やつら」「彼ら」「みんな」と呼ぶのでは,意味合いが違ってきます。特に「やつら」と「みんな」では,話者のtheyに対する気持ちが随分隔たっています。

しかもこういう点は,おそらくネイティヴの方ならなんとなく自然にわかってしまう点であろうと思われるため,ネットを探してもその点に言及している情報が見つかりません。非ネイティヴはただただ困惑するばかりです。

1 件のコメント:

  1. I'll wait here for you 'fore I'm broken down
    と、理由のforでなくbeforeがなまっているのではないでしょうか。

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