2014年7月29日火曜日

Big Girls Cry シーア (Sia)

我々は物事を様々な基準で判断する世界に生きています。小さな子どもなら大目に見てもらえるものの,大人は勿論のこと,子どもでも10代になると許されないことがあります。例えば,さほど親しくない人にいきなり触れることや,人目もはばからず駄々をこねたり大泣きすることは,子どもなら当然許されますが,大人ではそうはいきません。このように考えると,この曲のタイトルは,よく言われている「お姉ちゃんでしょ?泣かないの (Big girls don't cry.) 」という表現を踏まえたものでしょうね。
We're living in a world where things are judged by multiple standards.  There are things which are considered to be OK for little kids but not for teens let alone adults.  For example, these behaviors such as touching strangers without asking their permission, throwing a tantrum and crying freely in public are privileges for small kids and never be an option for adults. Thinking this way, probably the song title is a reference to a well-known expression, "Big girls don't cry."
Big Girls Cry  (Sia)
Tough girl in the fast lane
No time for love, no time for hate
No drama, no time for games
Tough girl whose soul aches

I'm at home, on my own
Check my phone, nothing, though
Act busy, order in
Pay TV, it’s agony

I may cry ruinin' my makeup
Wash away all the things you've taken
And I don't care if I don’t look pretty
Big girls cry when their hearts are breaking
Big girls cry when their hearts are breaking
Big girls cry when their heart is breaking

Tough girl, I'm in pain
It's lonely at the top, black outs and airplanes
And I still pour you a glass, of champagne
Tough girl whose soul aches

I'm at home, on my own
Check my phone, nothing, though
Act busy, order in
Pay TV, it’s agony

I may cry ruinin' my makeup
Wash away all the things you’ve taken
And I don’t care if I don’t look pretty
Big girls cry when their hearts are breaking
Big girls cry when their hearts are breaking
Big girls cry when their hearts are breaking

I wake up (13x)
alone

I may cry ruinin' my makeup
Wash away all the things you've taken
And I don't care if I don’t look pretty
Big girls cry when their hearts are breaking
Big girls cry when their hearts are breaking
Big girls cry when their heart is breaking

最前線を突っ走る
気の強い女なの
人を好きになることも
人を恨んだりすることも
忙しすぎて忘れてる
人のウワサになるような
そんなこととも無縁だし
駆け引きしてる暇もない
見た目は強い女だけど
心の中までそうじゃない

こうやって
たったひとりで家にいる
連絡が来てるかもって
電話をチェックしてみるけど
別に何もありゃしない
あれこれ忙しいフリをして
デリバリーを頼んでは
ケーブルテレビを見てるだけ
こんなの辛くて仕方がないよ

たとえメイクがぐちゃぐちゃに
なったとしても構わないから
思う存分泣いてしまおう
そして流した涙と一緒に
あいつとのことで失った
ものをみんな洗い流そう
ブスになってももういいよ
「お姉ちゃん」は泣くもんじゃない
みんなそう言われて育って来たけど
「お姉ちゃん」だって泣くんだよ
辛くてどうしようもない時は
こんな大人だって泣くんだよ
心の底から傷ついたら

向こうっ気の強い女だけど
今はこうして苦しんでる
トップに立つっていうことは
いいことばかりってわけじゃない
いつもひとりぼっちだし
記憶がなくなることもある
旅をするのも飛行機ばかり
なのにそれでもこうやって
高価なシャンパンを
あいつのグラスに注いでいる
見た目は強い女だけど
心の中までそうじゃない

こうやって
たったひとりで家にいる
連絡が来てるかもって
電話をチェックしてみるけど
別に何もありゃしない
あれこれ忙しいフリをして
デリバリーを頼んでは
ケーブルテレビを見てるだけ
こんなの辛くて仕方がないよ

たとえメイクがぐちゃぐちゃに
なったとしても構わないから
思う存分泣いてしまおう
そして流した涙と一緒に
あいつとのことで失った
ものをみんな洗い流そう
ブスになってももういいよ
「お姉ちゃん」は泣くもんじゃない
みんなそう言われて育って来たけど
「お姉ちゃん」だって泣くんだよ
辛くてどうしようもない時は
大人だって泣くんだよ
心の底から傷ついたら

目が覚めても
ひとりきり・・・

たとえメイクがぐちゃぐちゃに
なったとしても構わないから
思う存分泣いてしまおう
そして流した涙と一緒に
あいつとのことで失った
ものをみんな洗い流そう
ブスになってももういいよ
「お姉ちゃん」は泣くもんじゃない
みんなそう言われて育って来たけど
「お姉ちゃん」だって泣くんだよ
辛くてどうしようもない時は
こんな大人だって泣くんだよ
心の底から傷ついたら

(余談)

いわゆる「有名人の孤独」というものを歌った曲ですが,私がこの曲で面白いと思ったのがコーラス(サビ)の最後に登場する箇所です。

Big girls cry when their hearts are breaking
Big girls cry when their hearts are breaking
Big girls cry when their heart is breaking

よく見ると,最後のbe動詞だけがisと単数になっています。無論これが正しい歌詞であるかどうかは現時点では不明なので,単なる私の勇み足なのかもしれません。ただ仮にそうだとすれば,最初の2行のbig girlsは一般的な大人の女性全体を指し,最後の行のbig girlだけは主人公を指していると思われるので,以下のような訳文になっています。

「お姉ちゃん」は泣くもんじゃない
みんなそう言われて育って来たけど
「お姉ちゃん」だって泣くんだよ
辛くてどうしようもない時は
こんな大人だって泣くんだよ
心の底から傷ついたら

その一方で,2回目のコーラスだけはareと複数のままなので,こちらは次のように訳してあります。

「お姉ちゃん」は泣くもんじゃない
みんなそう言われて育って来たけど
「お姉ちゃん」だって泣くんだよ
辛くてどうしようもない時は
大人だって泣くんだよ
心の底から傷ついたら

それにしても,この曲を聴いていると,主人公の辛さがイヤというほど伝わり,非常に胸に迫ってくるのですが,だからといって,誰が歌ってもそうなのかと問われると,なかなかそうは言えないような気がします。むしろこの曲がこれほど素晴らしいのは,Siaの声と歌があってこそであって,そういう意味で,歌い手を非常に選ぶ曲ではないでしょうか?

11 件のコメント:

  1. こんばんは。
    最近Siaがお気に入りでヘビロテしてます。以前もTitaniumとかかなり聴いていたんですが、Siaにどっぷりというか、David Guettaにどっぷりだったので、、、
    色々聴き始めてこの人の音楽的背景とか知れば知るほどvestigeさんの訳が見たいと思い、訳がアップされている曲を聴きながら楽しませてもらっています。私は男なんですが、なんとなくこの曲に共感し、そしてなぜか元気になります。疲れているのか、vestigeさんの訳が素晴らしいのか、、きっと後者ですね。今後も期待しております。

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    1. コメント並びに過分なお言葉ありがとうございます。ただTeddy Eliot様が共感なさるのは,曲自体が素晴らしいのは勿論ですが,そこにあのSiaの声が加わっているためでしょう。他のアーティストには真似のできない,まさにSiaでなくてはかなわぬ曲だと思います。

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  2. SIAのアルバムの中でもお気に入りの曲の一つです。洋楽をよく聞くものの普段は歌声とメロディとリズムだけで聞いています。でもお気に入りの曲があるとこちらで歌詞検索しています。この曲がこんなにも胸に迫り来る曲だと知ることができて一層好きになりました。いつもありがとうございます。解説も毎回楽しみです。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。Siaの声には聴く者を引きつけて離さない力があるように思われます。個人的にChandelierも好きなのですが,事情があってこちらで取り上げられないのが大変残念です。

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  3. こんばんは。
    日ごろから楽しく拝見させていただいてます。
    SiaのFacebookで新しいMVを発表しますよというのを見て、楽しみに待っていたところ、Big Girls Cryだったので早速こちらにお邪魔してしまいました。
    今回もMaddie Zieglerちゃんでしたね。Chandelierのような衝撃はなかったですけども、こちらを拝見してからもう一度MVを見ると、また深く見えてくるような気がします。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。Sia自身がここしばらくメディアに顔を見せないようにしている一方で,Maddie ZieglerがSiaのヴィデオに立て続けに登場しているため,最近では彼女の方がSiaに思えてまいりました。この調子だと数年後には入れ替わっているのではと意味なく心配になります。

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  4. こんばんは、いつも楽しく拝見させていただきます。
    「お姉ちゃんでしょ?泣かないの (Big girls don't cry.) 」という表現を踏まえてるだろうというコメントはまったく同意です。
    個人的には
    Big girls cry when their hearts are breaking
    の表現には、世の女性(働いている女性)に「あなたひとりじゃない」という優しさを込めた複数形
    Big girls cry when their heart is breaking
    には、「今、疲れたり泣きたい女性」に捧げるという優しさを込めた単数形
    なのかなと思ったりしています。
    (突然の、匿名のコメントでごめんなさい)

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。基本的に「匿名(anonymous)」様にはお返事を差し上げられないことになっているのですが,Unknown(未知数)というお名前なのでこうしております。
      さて,これまでこちらで取り上げた曲のなかにも「泣いてもいい」と語りかけるものは少なくありませんが,これは裏を返せば日本に比べ英語圏の文化では「泣く」ということが大人として基本的にあってはならない「弱さ」と捉えられているためでしょう。Unknown様が仰るようにこの曲にはSiaの優しさが込められていると思います。

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  5. I love → alone ですよ~

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  6. I love → alone ですよ~

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    1. コメントありがとうございます。ご指摘に従い英語歌詞並びに訳文を修正いたしましたのでご確認ください。
      ただ右上の「このブログをご覧になる方へ」でも申し上げているように英語歌詞はあくまでも参考として付けているに過ぎません。またブログを毎日更新していくための時間的な制約もあるため,CDのブックレット等に記載されているものでない限り,基本的に英語歌詞の修正はご容赦くださるよう皆様にお願いしております。どうかその点ご理解くださればと存じます。

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