2014年7月30日水曜日

Visit Me エレクトロニック (Electronic)

大抵の歌詞にはテーマのようなものがあり,そこで使われている言葉や表現はそのテーマに合ったものが選ばれます。例えば破局ソングの場合「愛」「手遅れ」「傷つける」「元には戻れない」といったような表現が登場します。この曲の場合,タイトルがVisit Meなので当初はラヴ・ソングだと考えたのですが,具体的に何について歌ったものであるかはなかなかわかりませんでした。というのも,使われている表現の大半はラヴ・ソングに使ってもおかしくないのですが,1つだけどうしても違和感を感じる「休廷する(adjourned)」という単語があり「陪審員(jury)」という言葉と一緒になるとなんとなく不穏な感じがしたためです。
Most song have an underlying tone which words and phrases in the lyrics are associated with.  For example, when it's a breakup, you'll probably find something like 'love' 'too late' 'tear us apart' and 'never be the same'.  When I saw the song title, "Visit Me", I reckoned it as a love song.  Finding what the song's actually about, however, was not that easy.  Most words fit in that interpretation but one word didn't; 'adjourned'.  Coupled with the word 'jury', it sounded a bit disturbing to me.
Visit Me  (Electronic)
Early morning with a sigh
She opens both her eyes
Praying for a safe return
Lost in the darkest night
This day the jury has adjourned
Her love has taken flight

She is coming home
To visit me tonight
She is coming home
To visit me tonight

Taken from the arms of another
Woken from the deepest dream
Patiently she waits for her lover
Perhaps her life is not what it seemed

Come to me and see my endeavor
Like a leaf she falls to the ground
In the dust that gathers forever
We are spirits making no sound

She is coming home
To visit me tonight
She is coming home
To visit me tonight

Taken from the arms of another
Woken from the deepest dream
Patiently she waits for her lover
Perhaps her life is not what it seemed

Taken from the arms of another
Woken from the deepest dream
Patiently she waits for her lover
Perhaps her life is not what it seemed

朝まだ早いそんな時間
ふうっとため息をつきながら
彼女は目を覚ます
絶望に飲み込まれ
どうすればいいかもわからずに
無事に帰れますようにと
ただそれだけを祈ってる
陪審も今日はない
もう気持ちはどこかに向かってる

彼女は家に向かってる
今夜会いにやってくる
彼女は家に向かってる
今夜会いにやってくる

守ってくれる
人間から引き離され
深い眠りを邪魔されても
彼女は諦めず
恋人が来るのを待っている
たぶん彼女の人生は
見かけとは違ってる

ここへきて
やったことを見てみてよ
舞い落ちる木の葉のように
彼女は地面に倒れ込む
いつまでも
どんどん溜まるゴミの中
2人とも
幽霊にでもなったみたいに
なんの音も聞こえてこない

彼女は家に向かってる
今夜会いにやってくる
彼女は家に向かってる
今夜会いにやってくる

守ってくれる
人間から引き離され
深い眠りを邪魔されても
彼女は諦めず
恋人が来るのを待っている
たぶん彼女の人生は
見かけとは違ってる

守ってくれる
人間から引き離され
深い眠りを邪魔されても
彼女は諦めず
恋人が来るのを待っている
たぶん彼女の人生は
見かけとは違ってる

(余談)

歌詞の中には,明確で誰にでもすぐわかる内容のものもあれば,かなり曖昧でどのようにも解釈できるものもあります。一般的に言って,前者よりも後者の方が和訳しにくく,この曲のように昔の曲だったりさほど有名でなかったりすると一層それが難しくなります。

さて,リード文でも述べたこの曲のテーマですが,Bernard Sumnerによると,この曲はある殺人者について書いた曲で,彼は,殺人者の頭の中に入り込み,殺人を犯した後の良心の状態を知ろうとしたんだとか。道理で「陪審」や「休廷」などの単語が登場するはずです。

ただ仮にそうだとしても疑問は残ります。この曲の主人公は殺人犯なのか?第一連に登場するsheとコーラスに登場するsheは同一人物なのか。あるいは別の人物で,コーラスのmeが殺人者なのか?その場合,コーラスのsheは一体何者なのか?考えれば考えるほどわからなくなってきます。

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