2014年12月11日木曜日

Cool Kids エコスミス (Echosmith)

なんとなく聞き覚えがあります。印象的なベイスを聞くと,以前取り上げたStanding Next To Me (The Last Shadow Puppets) やJunk of The Heart (The Kooks) を思い出します。http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2011/11/standing-next-to-me-last-shadow-puppets.html
http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2012/04/junk-of-heart-happy-kooks.html
この曲,表面上は「イケてる子」のようになりたいという願いを歌ったものですが,この曲の真のメッセージは,ギタリストでヴォーカルのJamieが言うように「一番イケてるのは他ならぬ自分自身」であるようです。ただ私自身,学生時代(そして今も)全くイケてなかったので,主人公に大変共感してしまいます。
It sounds familiar to me.  The distinctive bass reminds me of that of Standing Next To Me (The Last Shadow Puppets) and Junk of The Heart (The Kooks) I posted before.
http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2011/11/standing-next-to-me-last-shadow-puppets.html
http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2012/04/junk-of-heart-happy-kooks.html
The song is ostensibly about a wish to be like cool kids but actually the message of the song is, as Jamie (singer/guitarist) says, the coolest thing you can be is yourself.  Being anything but cool kids myself at school (and still), however, I can relate to the protagonist very much.
Cool Kids  (Echosmith)
She sees them walking in a straight line,
That's not really her style
And they all got the same heartbeat
But hers is falling behind.
Nothing in this world could
Ever bring them down
Yeah, they're invincible, and she's just in the background
And she says

I wish that I could be like the cool kids
'Cause all the cool kids, they seem to fit in
I wish that I could be like the cool kids
Like the cool kids

He sees them talking with a big smile
But they haven't got a clue
Yeah, they're living the good life
Can't see what he is going through
They're driving fast cars
But they don't know where they're going
In the fast lane, living life without knowing
And he says

I wish that I could be like the cool kids
'Cause all the cool kids, they seem to fit in
I wish that I could be like the cool kids
Like the cool kids

I wish that I could be like the cool kids
'Cause all the cool kids they seem to get it
I wish that I could be like the cool kids
Like the cool kids

And they said
I wish that I could be like the cool kids
'Cause all the cool kids, they seem to fit in
I wish that I could be like the cool kids
Like the cool kids

I wish that I could be like the cool kids
'Cause all the cool kids, they seem to fit in
I wish that I could be like the cool kids
Like the cool kids

I wish that I could be like the cool kids
'Cause all the cool kids, they seem to get it
I wish that I could be like the cool kids
Like the cool kids

あの子が見ているその先を
あいつらが
列になって歩いてるけど
あの子はそういうキャラじゃない
しかもあいつらは
胸の鼓動のリズムまで
シンクロしちゃってるんだけど
あの子のだけは遅れがち
あいつらをヘコませられるものなんて
この世の中にはひとつもないよ
みんな無敵なんだから
それに引きかえあの子ときたら
でしゃばるようなこともなく
後ろの方に引っ込んで
こうつぶやくの

ああいうイケてる子たちみたいな
そんな風になってみたい
だってああいう子だったら
周りにちゃんと溶け込めそう
ああいうイケてる子になりたい
あんな風になれたらな

あいつが見ているその先で
やつらが笑顔で話をしてる
だけどやつらには
きっと絶対わからない
なにしろ恵まれてるんだから
あいつが今どんな目に
遭っているのかなんてこと
追い越し車線の車のように
特別扱いされてるけど
これから自分がどうなるのか
全然わかってないんだよ
恵まれた
追い越し車線に乗ったまま
何も知らずに生きている
それを見て
あいつはこうこぼすんだ

ああいうイケてるやつらみたいな
そんな風になってみたい
だってああやつらなら
周りからも浮いたりしない
ああいうイケてるやつらになりたい
あんな風になってみたい

ああいうイケてるやつらみたいな
そんな風になってみたい
だってああやつらなら
ちゃんとなんでもわかってる
ああいうイケてるやつらになりたい
あんな風になってみたい

だからあの子とあいつはこう言ったんだ
ああいうイケてる子たちみたいな
そんな風になってみたい
だってああいう子だったら
周りからも浮いたりしない
ああいうイケてる子になりたい
あんな風になりたいよ

ああいうイケてる子たちみたいな
そんな風になってみたい
だってああいう子だったら
周りからも浮いたりしない
ああいうイケてる子になりたい
あんな風になりたいよ

ああいうイケてるやつらみたいな
そんな風になってみたい
だってああやつらなら
ちゃんとなんでもわかってる
ああいうイケてるやつらになりたい
あんな風になってみたい

(余談)

個人的にこの歌詞の白眉だと思われるのが以下の:

あいつらが
列になって歩いてるけど

しかもあいつらは
胸の鼓動のリズムまで
シンクロしちゃってるんだけど

の箇所で,表面的には周囲の誰もが憧れる「理想像」である彼ら(イケてる子たち)も,見方を変えれば,周囲から浮くことを怖れた(=列になって歩いてる)没個性の,ステレオタイプ(=胸の鼓動のリズムまでシンクロしちゃってる)であるということがここから読み取れます。

ひょっとすると相手の方も,実際には(周囲から浮きまくっている)主人公達のことを羨ましいと思っている可能性もあり,そういう意味で,どんな人間でも常になにがしかの不安を抱えて生きているのであり,その点で誰も大差ない,したがって自分らしくあることが大切なのだということをこの曲は言いたいのでしょう。

それはともかく,この歌詞に登場する2人同様,学生時代の私もとにかく周囲から浮きまくっていたのですが,当時はバカな自意識が邪魔をして,素直になれず「イケてる」クラスメートを遠巻きに見ているだけでした。

あの時ヘタなプライドはさっさと捨てて,その道の達人に教えを乞うていれば,今頃はもっと(良くも悪くも)「華やかな」人生が待っていたのではないかと思うと,過去の自分にダメ出しをしたい気もしますが,だからといって,それが自分のキャラに合っていたかと言うと,おそらくそれはなかったでしょうから,結局は無理がたたって悲惨な状況になっていたのかもしれません。

7 件のコメント:

  1. お久しぶりです。この曲が好きなのでついついメッセージをおくらさせていただきます。
    この曲の意味がわかってとってもすっきりしました。(題名だけでは想像がつきませんでした。)
    歌にどこか通じるものがあります。私は学生なので同じことで悩むことが多いです。
    私もイケている子になりたいとおもうけれども無理してなるのはなんかちがうかもって思う今日この頃です。
    更新これからもがんばってください。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。学生時代,やたらに目立っていた(らしい)私ですが,「イケてる認定」されたことはただの一度もありません。どうやら周囲から「抜きんでている」のと「浮いている」のとは明らかに違うようです。

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  2. この曲が持つすーっとした疾走感や哀愁漂うメロディーが夜のドライブにぴったりで、よく聴いています。
    和訳が気になり調べたらこちらにやってきました!
    いつも楽しく見させていただいています。
    これからもすばらしい対訳を楽しみにしています!

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。私はこの曲のベイスを聴いていると,The Last Shadow PuppetsのStanding Next To Meを思い出します。あちらはもう少し(いい意味で)垢抜けない感じですが,どちらにも共通するある種のカッコよさがあるように思われます。

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  3. ご無沙汰しております(というのを突然見知らぬ者から言われても、困ってしまうと思うのですが、いいご挨拶が見つからず…すみません)。
    この曲をgleeで知ったのですが、どうも字幕で出てくる歌詞の訳がわかりづらくて、あっそうだ対訳くん!と思って拝見していやースッキリしました!ありがとうございます。
    どこの国でも若者はみな一緒ですね。どうにかして、イケてる組に入りたいんですよねぇ。私ももちろん、学生時代も(今も)イケてない組でしたから、この歌の気持ち、よくわかります。これが日本だとアメトーーークの「中学時代イケてない芸人」というふうになるんでしょうかね(笑)

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    1. コメントありがとうございます。お役に立ててなによりです。洋の東西を問わず「イケてる」組はほんの一握りであって,大半は「イケてない」組だと思われるのですが,10代の頃はその辺りが理解できず,イケてないのは自分だけであるように思われ,無駄に苦悩したことを思い出しました。

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  4. こんんちは。Kenzie Nimmo CoverのMVだと、歌詞の通りのお芝居なので、わかりやすいですよ。結末はアレンジでしょうけれど。

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