2015年1月14日水曜日

I Can Fly ラナ・デル・レイ (Lana Del Rey)

この歌詞には「夏 (summer)」という言葉が繰り返し登場しますが,オンラインの辞書を見ると,この言葉は「春と秋の間にある最も気温の高い時期」という定義の他に「盛りの時期,最盛期」とも定義されています。また「若い頃」を表すメタファーとして使われることも少なくありません。これらのことを考えあわせると,この言葉はここでは字義通りではなく,メタファーとして捉えるべきでしょう。主人公は若い頃に間違った選択をしたようで,そのことによってその後も悩まされ続けた挙句,ようやくその状況から飛び立てる(あるいは逃げ出せる)ようになったようです。
In the lyrics, the word 'summer' appears repeatedly.  An online dictionary defines it as "a time of blossoming, greatest happiness" as well as "the warmest season of the year, between spring and autumn".  It's often used as a metaphor for one's youth, too.  Considering these, it should be taken metaphorically not literally here.  The protagonist seems to have made a mistake when she was young, which had tormented her until she finally flied away or escape from the landscape she had been.  
I Can Fly  (Lana Del Rey)
[Chorus]
I can fly
You had me caged up like a bird in mid-summer
You saw me waiting, I was crazy, on fire, waiting to fly
I can fly

[Verse 1]
I had bright wishes in the summer, I was bathing in sunlight
Painting in the garden like a ghost in Mid-July
Running fast from something with my eyes wide like
Saucers spinning in the sun

[Pre-Chorus]
I had a dream that I was fine
I wasn't crazy, I was divine

[Chorus]

[Verse 2]
Your lies were hard kisses in the summer
I was dreaming of a lake
Dreaming of the water where I'd rise like a phoenix
Or an iron from the fire
I've got things to tell you like I know that you're a liar

[Pre-Chorus + Chorus]

[Bridge]
Your words cut like a knife in butter
I was fighting for my art
Fighting with my lover, you had me so tied up
Thinking there's no other
Yeah, right
Yeah, right

[Chorus]

[Chorus]
もう飛び立てる
まだ若かった
真夏の間は鳥かごに
閉じ込められていたけれど
知っていたのよね?
その日が来るのを待ち続け
どうにかなりそうだったのを
焼けるような思いを胸に
羽ばたける日を待ってたけど
ようやくここから飛び立てる

[Verse 1]
人生の盛りの若い頃
夢ではちきれそうだった
希望という名の光を浴びて
7月の真夏の庭で
まるで亡者になったみたいに
ひたすら絵だけを描いていた
得体の知れない何かから
必死に走って逃げていた
太陽の中を円盤が
まるで飛んでいるように

[Pre-Chorus]
夢を見ている時は
自分は大丈夫なんだって
そんな風に思ってた
どうかしてるわけでもないし
素晴らしい人間だって

[Chorus]

[Verse 2]
若かったあの頃は
あなたに嘘をつかれても
激しいキスをされたみたいに
それもステキと思えてた
湖に行く夢を見ていたの
そこで水に浸かったら
不死鳥とか鉄のように
炎の中から現れて
蘇れるはずだって
あなたには
言っとくことがいくつもあるの
たとえばちゃんとわかってるのよ
あなたがウソつきだってこと

[Pre-Chorus + Chorus]

[Bridge]
あなたが口にする言葉
バターを切り取るナイフのように
この胸に突き刺さる
自分のアートを守るため
好きな人とも戦った
がんじがらめにされてたの
だってあなたには
ちゃんとわかっていたんでしょ?
手放しちゃったらおしまいだって
本当にそうだよ
その通り

[Chorus]

(余談)

まさに「薄井幸代(うすいさちよ)」の面目躍如といったところでしょうか。実際にはこの主人公は裁判に勝ち,多額の賠償金を手にしてハワイに文字通り「飛び立」ったのですが,彼女が歌うと実はそれはただの夢だったのではないかとさえ思えてきます。

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