2015年2月16日月曜日

Closing Time セミソニック (Semisonic)

オンライン辞書のThe Free Dictionaryではclosing timeを「パブがそれ以降はアルコールを販売できないと法律で定められている時間」Googleは「レストラン,店舗,その他の場所に部外者が入れなくなる通常の時間」と定義しています。ミュージック・ヴィデオを見ると,この歌詞はバーから出て行くように言われるというヴィデオの内容そのままであるように思われるかもしれませんが,実際は違います。この曲全体が出産のメタファーであり「閉店(時間)」というのは誕生を表しています。
The Free Dictionary defines 'closing time' as 'the time at which pubs must legally stop selling alcoholic drinks' and Google does as 'the regular time at which a restaurant, store, or other place closes to the public each day'.  Watching the music video, you may think the lyrics are about being asked to leave a bar and pretty self-explanatory but actually they're not.  The entire song is a metaphor for 'being born' and the song title 'Closing Time' represents a 'birth'.
Closing Time  (Semisonic)
Closing time
Open all the doors and let you out into the world
Closing time
Turn the lights up over every boy and every girl.
Closing time
One last call for alcohol so finish your whiskey or beer.
Closing time
You don't have to go home but you can't stay here.

I know who I want to take me home.
I know who I want to take me home.
I know who I want to take me home.
Take me home

Closing time
Time for you to go out to the places you will be from.
Closing time
This room won't be open 'til your brothers or you sisters come.
So gather up your jackets, and move it to the exits
I hope you have found a friend.

Closing time
Every new beginning comes from some other beginning's end.

Yeah, I know who I want to take me home.
I know who I want to take me home.
I know who I want to take me home.
Take me home

Closing time
Time for you to go out to the places you will be from

I know who I want to take me home.
I know who I want to take me home.
I know who I want to take me home.
Take me home

I know who I want to take me home.
I know who I want to take me home.
I know who I want to take me home.
Take me home

Closing time
Every new beginning comes from some other beginning's end

もう時間だよ
ドアをみんな開け放ち
外の世界へと
お客を送り出していく
もう時間だよ
お客をくまなく照らすよう
天井の灯りを点けていく
閉店の時間だよ
酒はこれがラスト・オーダー
ウィスキイでもビールでも
今あるグラスは空にして
もう時間だよ
イヤなら家に帰らなくても
別にそれでも構わないけど
ここはもうダメだから

連れて帰ってほしい
相手が誰かはわかってる
その人と一緒に家に帰りたい
家に連れて帰ってよ

もう時間だよ
そろそろこの場所を出て
次の居場所に移らなきゃ
閉店の時間だよ
次にお前の弟妹(きょうだい)が
ここにやってくるまでは
この店は開かないよ
だから上着を荷物にまとめて
出口のとこに持ってけよ
友達はできたのか?
そうだったらいいけどな

もう時間だよ
何かがひとつ終わったら
違う何かが始まるんだよ

そうだよ連れて帰ってほしい
相手が誰かはわかってる
その人と一緒に家に帰りたい
家に連れて帰ってよ

もう時間だよ
そろそろこの場所を出て
次の居場所に移らなきゃ

連れて帰ってほしい
相手が誰かはわかってる
その人と一緒に家に帰りたい
家に連れて帰ってよ

連れて帰ってほしい
相手が誰かはわかってる
その人と一緒に家に帰りたい
家に連れて帰ってよ

もう時間だよ
何かがひとつ終わったら
違う何かが始まるんだよ

(余談)

この一見何の変哲もない歌詞に対して,ネイティヴでもない純国産の私が,リード文であそこまで言い切ったのには理由があります。この曲を書いたSemisonicのリード・シンガーのDan Wilsonがそう説明しているからです。

彼によれば,この曲は彼に最初の子ども(女の子)が誕生する際に書いたそうで,その子は妊娠の合併症で予定日の3か月も前に生まれてしまったんだとか。当然そのまま入院することになり,結局自宅に連れて帰れたのは誕生後ほぼ1年後だったそうですが,この説明を聞くと,歌詞に登場する「連れて帰ってほしい。相手が誰かはわかってる(I know who I want to take me home)」や「次にお前の弟妹(きょうだい)が,ここにやってくるまでは,この店は開かないよ(This room won't be open 'til your brothers or you sisters come)」といった箇所も腑に落ちます。

それにしても,これまで1000以上の曲を和訳してきましたが,閉店=誕生というメタファーは初めて。さらに編集なしのワンカットで撮影されたミュージック・ヴィデオといい,「閉店時間」というタイトルのせいで,実際にバーの閉店の際にかかることも少なくないといったエピソードといい,色んな意味で面白い曲でした。

4 件のコメント:

  1. いつも楽しく、興味深く拝見させて頂いています!
    10年以上前にこの曲ばかり聞いていた時期がありました。
    始めて親元を離れて暮らす前だったのですが、ちゃんと意味が分からなかった割に漠然と励まされているような応援されているような気持ちになったのを思い出しました(*^_^*)
    『このバーのマスターは、この主人公(youで語りかけられている人)と本当に仲良しで、でもこの主人公さんはもうこのバーに来れないところに行っちゃうんだな…うんうん』と思っていたのですがまさか出産の歌だったとは!(笑)「You don't have to go home but you can't stay here.」の部分に、突き放すような冷たさを感じず、むしろ送り出す雰囲気がしたのはそのせいなのかもしれないですね。

    ふと思い出したようにくちずさんでいた曲だったので、今回取り上げてくださりとてもとても嬉しいです!これからも対訳くんの素晴らしい泳ぎっぷりを楽しみにしています♪

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。お話しの「You don't have to go home but you can't stay here.」の部分は,誕生のみならず,人生のあらゆる局面について言えるような気がいたします。そして最後のパブのclosing timeがその人間の人生のclosing timeなのかもしれません。

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  2. 歌詞など気になった時によく見させていただいています。すごい細かいところをなんですが"Turn the lights〜"のところは"Turn all of the lights〜"ではないでしょうか?σ^_^;細かすぎてなんか申し訳ないです笑。間違っていたらすみません。
    この曲は私が好きな映画のFriends with benefitsの中で使われていて、その時からすごい好きになりました。ジャスティン ティンバーレイクとミラ クニスがお似合いすぎて(笑)
    閉店が誕生いうのを読んで「なるほど!」と納得しました。

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    1. コメント並びにご指摘ありがとうございます。ただ右上の「このブログをご覧になる方へ」でも申し上げているように英語歌詞はあくまでも参考のためにつけているに過ぎません。間違っている可能性もありますが,ここでは私の訳文をお見せするのが目的なのでその点ご理解くださればと存じます。

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