2015年8月22日土曜日

Great Big Storm ネイト・ルース (Nate Ruess)

最初は第一連に登場する「she」は主人公の恋愛相手だと思っていたのですが,今はこれは彼の母親のことであり,そこに登場する「旅(the next flight)」は「この世からの旅立ち」だと考えています。だからこそ主人公は「いつも電話を手放せない」のでしょう。
At first I thought 'she' in the first verse represented someone the narrator's in love with but not anymore.  Now I think 'she' is his mother and 'the next flight' the narrator mentions is a metaphor for the departure from this life.  That's why he keeps the phone by his side.
Great Big Storm  (Nate Ruess)
[Intro]
Because we’re
Holding our own in a great big storm
It’s a great big storm and we’re holding our own
Holding our own in a great big storm
It’s a great big storm and we’re holding our own

[Verse 1]
I’ve been lost in this maze
Losing love, losing friends
Losing faith in chemicals
Afraid one day you’ll find me
Asleep above the stars
I watch my mother cry
Father Time is catching up
I keep the phone by my side
Afraid she’ll wake me up to catch the next flight
In time to say goodbye

[Pre-Chorus]
But sometimes I fall asleep at night
To the TV light and it sings
Oh ooo whoa oh
One day the sun will break into the room

[Chorus]
Because we’re holding our own in a great big storm
And though we’re cutting it close
We won’t let go
Oh no I can’t believe
Everything falling down around me
But now we’re holding our own
And won’t let go
Holding our own in a great big storm
It’s a great big storm and we’re holding our own
Holding our own in a great big storm
It’s a great big storm and we’re holding our own

[Verse 2]
Broken hearts broken homes and broken bones
Secret love let me go
You know I gotta find my own way
Through mistakes that I can’t change
Because there’s beauty in every sin
Every single black eye
Has some blue like the moon just before the sun shines
No I don’t believe in all the things that they preach

[Pre-Chorus]
But sometimes I fall asleep at night
And I just know you’re smiling at me
Oh ooo whoa oh
One day I’m gonna make this up to you

[Chorus]

[Bridge]
I can’t stand myself
And all the curse words that fall from my mouth
I can’t stand myself
Or my legs as they run from the ones here to help
But I just woke up with you next to me
Some new air to breathe
And a belief that it’s all gonna be alright
I can’t stand myself
But it’s high time that we gave it a try
And I think I’m gonna finally give myself a new try

[Chorus]
*
[Intro]
だって誰だって
人生で巻き起こる
大きな嵐のただなかで
必死に生きているんだよ
激しく大きな嵐の中で
必死になって踏ん張って
吹き飛ばされてしまわないよう
頑張っているんだよ

[Verse 1]
この迷路の中で
今までずっと迷ってた
大切な人にも嫌われて
友達も失って
クスリも信用できなくなって
このままじゃ気が付いた時
空の星になっちゃって
いるんじゃないかと思ってた
ママだって泣かせたし
そうこうしてる間にも
時間はどんどん過ぎて行く
いつも電話を手放せない
寝ちゃったら
ママから電話がかかってきて
次の飛行機で
これから「旅」に出るからねって
お別れを言われるような
そんな気がして怖いから

[Pre-Chorus]
なのに時々は
夜に寝ちゃうことがある
つけっぱなしのTVから
こんな歌が聞こえてる:
いつかはきっとこの部屋に
朝日が差し込んでくる

[Chorus]
だって誰だって
人生で巻き起こる
大きな嵐のただなかで
必死に生きているんだよ
もう限界ギリギリだけど
それでも負けたりするもんか
やだね信じられないよ
自分の周りでなにもかも
ダメになっていくなんて
だけどみんなこうやって
必死になっているんだし
負けたりなんかするもんか
みんなが激しい嵐の中で
必死になって踏ん張って
吹き飛ばされてしまわないよう
頑張っているんだよ

[Verse 2]
心もズタズタに傷ついて
家だってボロボロで
おまけに骨まで折れている
2人のことは隠してたけど
もういいだろ許してくれよ
自分自身の人生を
見つけなくちゃダメなんだ
今さらどうにもできないような
ことも色々しでかしたけど
どんなバカな失敗しても
どんな酷い目に遭ったって *
ただの無駄ってことはない
得るところはあるはずだから
あいつらが偉そうに
説教垂れていることを
そのまま信じるわけじゃない

[Pre-Chorus]
なのに時々は
夜に寝ちゃうことがある
それでもなぜかわかるんだ
笑って見つめてくれてることが
だからきっといつの日か
今までのことのお礼をするよ

[Chorus]

[Bridge]
こんな自分がイヤなんだ
今までうっかり口にした
酷いセリフにも耐えられない
こんな自分がイヤなんだ
こうやって
手を差し伸べてくれてる人が
いるのに無視してるんだから
それでもさっき目覚めたら
そばにお前がついててくれた
空気もすっかり変わってて
これならきっと大丈夫って
心からそう思えたよ
こんな自分がイヤなんだ
だけどもういい加減
やってみたっていい頃だ
それにやっと自分でも
またやり直せる気がしてる

[Chorus]

(補足)* Every single black eye, Has some blue like the moon just before the sun shines
・・・be black and blue(体があざだらけ)という表現を下敷きにしているのだと思われます。

(余談)

Nate Ruessは元々この曲を他のアーティストに提供するつもりで作ったそうですが,プロデューサーのJeff Bhaskerに自分で歌えと強く勧められてそうしたんだとか。個人的にそれで正解だったと思いますが,ただこの曲,大変キーが高いので一体誰に提供するつもりだったのか大変気になります。

2 件のコメント:

  1. こちらのサイトをきっかけにNate Ruessのファンになった者です。
    先日の来日公演に行き、Nateの高音を初めて生で堪能してきました。

    彼の曲は、歌詞の意味がとりづらいと感じることが多いのですが、にもかかわらずいつも何か真に迫ったものが伝わってくるので、魅力的だと思います。

    でもやはり意味が分かると感動のレベルが違います。今回の公演ではこの曲をはじめ、こちらのサイトで訳された彼の曲はほぼすべて演奏されていたので(The FormatのShe Doesn't Get Itも!)、 思い出しながらsing alongしていました。

    素敵な和訳とともにNateの曲に出会えてよかったです。ありがとうございます。

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    1. コメント並びに温かいお言葉ありがとうございます。あのNate Ruessの生歌をお聴きになったとは羨ましい限りですが,拙訳がinkstone様のお役に,そして彼の素晴らしさを伝える役に立てたとすればなによりです。

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