2015年12月6日日曜日

Christmas Lights コールドプレイ (Coldplay)

アメリカでのブラック・フライデーの混乱と喧騒を経てやっと正式にクリスマス・シーズンがやってきました。そこで今回はクリスマスっぽいものを取り上げたいと思います。キリスト教徒にとってのクリスマスは我々日本人にとってのお正月にあたると聞いたことがあります。家族が集まり伝統的(通常は宗教的)なやり方でその日を祝い,日本人が寺や神社に初詣をするのと同じように,そこの教会に行ってミサを受けます。
Through the noise and confusion of Black Friday in the US, now it's officially the Christmas season.  So I'm picking up something 'Christmas' this time.  I heard that people in western societies perceive Christmas as holiday like New Year's Holidays in Japan.  Families get together and celebrate the anniversary in a traditional and often religious way.  Just like we Japanese go to a temple or shrine to get blessed by the deity, they go to the parish church to celebrate the Mass.
Christmas Lights  (Coldplay)
Christmas night, another fight
Tears we cried a flood
Got all kinds of poison in
Poison in my blood

I took my feet
To Oxford Street
Trying to right a wrong
Just walk away
Those windows say
But I can't believe she's gone

When you're still waiting for the snow to fall
Doesn't really feel like Christmas at all

Up above candles on air flicker
Oh they flicker and they float
But I'm up here holding on
To all those chandeliers of hope

Like some drunken Elvis singing
I go singing out of tune
Saying how I always loved you darling
And I always will

Oh when you're still waiting for the snow to fall
Doesn't really feel like Christmas at all

Still waiting for the snow to fall
It doesn't really feel like Christmas at all

Those Christmas lights
Light up the street
Down where the sea and city meet
May all your troubles soon be gone
Oh Christmas lights keep shining on

Those Christmas lights
Light up the street
Maybe they'll bring her back to me
Then all my troubles will be gone
Oh Christmas lights keep shining on

Oh Christmas lights
Light up the street
Light up the fireworks in me
May all your troubles soon be gone
Oh Christmas lights keep shining on

クリスマスの煌めきの中
またお互いケンカになった
溢れるくらい涙を流し
ありとあらゆる悪口言って
浴びるほど酒を飲み *
「毒」が体にしみて行く

それで出かけて行ったんだ
買い物客で賑やかな
オックスフォード通りへと
埋め合わせをしたかったから
通りにある店先の
窓に映っているものを
眺めながら歩いてみても
もうあいつはいないって
ことがなかなか信じられない

雪が降らなきゃダメだって
そう思っているうちは
クリスマス気分には
なかなかなれるもんじゃない

頭のずっと上の方には
キャンドルが下ってて
揺らめきながら浮いているけど
自分はここでこうやって
あんな風に期待を込めた
シャンデリアにしがみついてる

酔っ払いのするエルビスの
真似をやっているように
音を外して歌ってる
今までも
ずっと大事に思ってきたし
これからだってそうするよって

雪が降らなきゃダメだって
そう思っているうちは
クリスマス気分には
なかなかなれるもんじゃない

今だって
雪が降るのを待っているから
クリスマス気分には
なかなかなれるもんじゃない


その辺のクリスマスの煌めきが
通りを明るく照らしてて
その通りのずっと先では
海と街とが出会ってる
悩みもすぐにひとつ残らず
消えてしまいますように
クリスマスの煌めきが
どうかこのまま消えないで
輝き続けていて欲しい

その辺のクリスマスの煌めきが
通りを明るく照らしてる
その煌めきを見ていたら
あいつが戻って来てくれて
自分の悩みもすっかり消える
そんな風な気がしたよ
だからこの
クリスマスの煌めきが
どうかこのまま消えないで
輝き続けていて欲しい

その辺のクリスマスの煌めきが
通りを明るく照らしてる
その煌めきを見ていたら
あいつが戻って来てくれて
自分の悩みもすっかり消える
そんな風な気がしたよ
だからこの
クリスマスの煌めきが
どうかこのまま消えないで
輝き続けていて欲しい

(補足)

* 文中に酒や悪口という言葉はありませんが,poisonには「毒」という意味の他に「害になるもの」という意味もあります。また「酒」という意味で使うことも少なくないので,悪口(=害になるもの)と酒の両方の意味を持たせています。

(余談)

今年はいわゆる「クリスマスソング」というものを取り上げていないことに気付いたので遅まきならがこの曲を取り上げてみました。

それはともかく,冒頭で「クリスマスの煌めきの中またお互いケンカになった」と語る主人公ですが,自分の経験に照らしてみても,クリスマスに限らず正月や何かの祝い事をする時というのは,いつも以上に他人とケンカになることが多いような気がします。

「今日だけは楽しく幸せに過ごさねばならない」という思い込みやプレッシャーがあるだけに,自分の描く「理想の過ごし方」の実現を妨げる相手が許し難く感じてしまうからです。

普通の日であればそんな相手に対して,皮肉を言って遠まわしにあるいは面と向かって直接反撃することもできるのですが,「楽しく幸せに過ごさねばならない」お祝いの日だとそれもなかなか難しく,いやが上にもストレスが溜まってしまい,ひいてはそれが爆発してケンカになってしまうのではないでしょうか?

2 件のコメント:

  1. 昨日から、何回も聴いてしまいました。いいですねえ。大人のクリスマスソングですよね。長く生きているといろいろあって、手放しでクリスマスもなかなか楽しめないものですが、それでも、そんな自分を少し遠くから眺めながら、まあ、仕方ないか、と意外に明るい気持ちで過ごしている。多くの大人の人はそんなところなのではないでしょうか。イギリスであろうが、セレブであろうが、要するに似たようなものなんだな、と何だかしみじみしてしまいます。出だしのところ、雪が降るのを待つところ、リズムが突然変わるところ、メロディーの展開の感じがすごく変わっていて新鮮なのに、聴きやすいクリスマスソングに仕上がっていて、さすがコールドプレイ、すごいなあ、と思いました。

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    1. コメントありがとうございます。「今だけは~してはならない」ものの代表はやはり法事関係ではないでしょうか?決して笑ってはならないお経の真っ最中,出席者のひとりがそれはもう潔いほど見事に畳の上で転んだのを目の当たりにして,こみ上げる笑いを絶望的な気持で堪えようとしたことを思い出してしまいました。

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