2016年9月10日土曜日

Memory キャッツ (Cats)

猫の平均寿命は15年ですが,Wikipediaによると,史上最高齢の猫は,アメリカにいたCreme Puff (シュークリームにあたる名前)という猫だそうです。
それはともかく,この曲の主人公は人間ではなく猫ですが,彼女が語る内容は,ミュージカルのレ・ミゼラブルに登場するI Dream A Dreamとほぼ同じで,主人公が(輝いていた)自分の若い頃を回想するという内容です。
The average lifespan of a cat is 15 years.  According to Wikipedia, the oldest cat ever lived was an American cat who died aged 38 years and 3 days (or 168 cat years), named Creme Puff.
Anyway, the narrator of this song isn't a human but a cat, I think what she's talking about is basically the same as that in I Dream A Dream, a track from a musical, Les Miserable.  Recollection of her younger (and beautiful) days.
Memory  (Cats)
Midnight not a sound from the pavement
Has the moon lost her memory?
She is smiling alone
In the lamplight, the withered leaves collect at my feet
And the wind begins to moan
Memory, All alone in the moonlight
I can smile at the old days
I was beautiful then
I remember the time I knew what happiness was
Let the memory live again

Every streetlamp seems to beat
A fatalistic warning
Someone mutters and the street lamp splutters
And soon
It will be morning

Daylight
I must wait for the sunrise
I must think of a new life
And I mustn't give in
When the dawn comes
Tonight will be a memory too
And a new day will begin

(Music interlude)
Burnt out ends of smoky days
The stale cold smell of morning
A streetlamp dies; another night is over
Another day is dawning...

Touch me!
It's so easy to leave me
All alone with the memory
Of my days in the sun...
If you touch me, you'll understand what happiness is
Look, a new day has begun

真夜中は舗道から物音ひとつ聞こえない
あの月はなにもかも昔のことを忘れちゃったの?
まるで笑っているように,ひとりぼっちで浮かんでるだけ
街灯に照らされて,足元に枯葉がいくつも溜まってて
まるでうめいているように,風が強くなってくる

月の光に照らされて,ひとりぼっちで佇んでると,思い出が蘇る
昔のことを思い出し,懐かしくなって笑顔になるの
あの頃は,アタシにも魅力があって
幸せって何なのか,それがちゃんとわかってた
もう一度あんな気持ちを味わいたいの

どの街灯もチカチカと点滅してて
なにもかも運命だってそう言われているみたい
誰かのつぶやく声が聞こえて,街灯もパチパチと音を立ててる
そしてもうじき
朝になる

朝日が差して来る
夜が明けるって思わなきゃ
これからの人生のことを考えて
ここで負けたりしちゃ絶対ダメよ
夜が明けて朝になったら
今夜あったことだって,思い出になってしまって
新しい一日がまたそこから始まるの

くすぶっていた日々の,両端に火を点けて
燃やすと朝のムッとした匂いが鼻をついてくる
街灯の火は消えて,夜がまた明けてゆく
新しい一日がやってくる

お願いアタシに触れて来て!
このままで放っとかれたら,もうアタシはあの頃の
輝いていた思い出に,たったひとりで浸るだけ
だけどアタシに触れてくれたら,きっとわかってもらえるはずよ,幸せの意味ってヤツが
ほら見て朝がやってきた

(余談)

ところで,一般的に体の小さい動物は寿命が短いものですが,ハダカデバネズミは通常のマウスの十倍近い寿命があるんだとか。もはや長寿などという言葉では到底表現しきれない生命力ですが,そのルックスは名前通りというか身も蓋もないというかこんな感じです。

無論,個人的にはこれはこれでなかなか味があるとは思いますが,仮に自分が死んだとして,生まれ変わらせてやるから4年以内に死ぬマウスか,30年以上生きられるハダカデバネズミがどちらかを選べと迫られたら,論理的には後者を選ぶべきだとわかっていても,果たしてただちにそう決断できるかどうかは微妙です。

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