2016年11月17日木曜日

Cello Song ニック・ドレイク (Nick Drake)

人には出会いと別れがありますが曲も同じで,ある日突然,脈絡もなく出会ってしまう曲もあります。ネットで偶然出会うまで,Nick Drakeという名前もこの曲のことも全く知りませんでしたが,この曲を聞くと,なぜか救われたような気持ちになりました。
People come and go and so does songs.  Some songs like this come into my life from nowhere.  I've never heard his name Nick Drake nor this song before I stumbled upon it on the Internet.  I don't know what the narrator is exactly talking about.  Listening to it, I feel saved somehow.
Cello Song  (Nick Drake)
Strange face, with your eyes so pale and sincere
Underneath you know well you have nothing to fear
For the dreams that came to you when so young
Told of a life where Spring is sprung

Mmm

You would seem so frail in the cold of the night
When the armies of emotion go out to fight
But while the Earth sinks to its grave
You sail to the sky on the crest of a wave

So forget this cruel world where I belong
I'll just sit and wait and sing my song
And if one day you should see me in the crowd
Lend a hand and lift me to your place in the cloud

ヘンな顔をして,疲れた目をしてるけど,そこには誠意がこもってる
それに心のどこかでは,ちゃんとわかっているんだよ,怖がることないってことが
まだ子どもだった頃,夢で見ていて知っているから
突然春がやって来る,そんな人生があるってことを

大したことないヤツだって,自分のことが思えてくるよ
夜の寒さに震えていると,色んな思いが押し寄せて,心が乱れてしまうけど
この世の終わりがやって来たって
お前は波に乗っかって,空を目指して船出するんだ

自分が今いる世の中は,本当に酷いとこだけど,そんなことは気にしてないで
とにかくそこに腰掛けて歌を歌って待てばいい
そしていつか人混みで,姿を見かけることがあったら,その時は
あの雲の中にある,お前の住んでるところまで,連れてって行ってくれ

(余談)

「今を精一杯生きろ」系の曲が多いなか,この曲はいわば他力本願あるいは「なるようになる」系の曲と言えるかもしれません。掴みどころのない曲ともいえますが,それだけに逆に肩の力が抜けてリラックスできる名曲であるように思われます。

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