歌詞の中で,主人公(男性)は,相手(女性)に,「これからはその償いをしたい」と言っています。ここから察するに,主人公がヘマをやらかしたようです。そこで問題になるのが,本人に本当にその償いをする覚悟があるのかという点です。
もっと若くて,例えば10代だったら,私もその言葉を額面通り受け取って,主人公は本気だと信じたかもしれませんが,残念ながら,もう大人ですし,そこまで世間知らずでもありません。断言いたしましょう。仮に今回は償いをしたとしても,ヤツはいずれまたやらかします。わかるんです。結構自信があります。
Leona Lewis's "Love Bird" I posted yesterday brought me to this song. The first two bars of the song sound like this.
In the lyrics, the protagonist (a guy) says he promises to make it up to the second person (a girl, maybe). It implies he messed up things before. Well, the question is if he will keep his promise.
If I were much younger, say in teens, I would have taken his word at the face value and believed he'd keep his promise. Unfortunately, I'm not a teenager or naive anymore. Let me say that even if he makes it up to her this time, soon or later he would mess things up again. I know. I'm positive.
Hard To Say I'm Sorry (Chicago)
"Even lover's need a holiday far away from each other."
Hold me now. It's hard for me to say I'm sorry. I just want you to stay.
After all that we've been through, I will make it up to you. I promise to.
And after all that's been said and done,
You're just the part of me I can't let go.
Couldn't stand to be kept away just for the day from your body.
Wouldn't wanna be swept away, far away from the one that I love.
Hold me now. It's hard for me to say I'm sorry. I just want you to know.
Hold me now. I really want to tell you I'm sorry. I could never let you go.
After all that we've been through, I will make it up to you. I promise to.
And after all that's been said and done,
You're just the part of me I can't let go.
After all that we've been through, I will make it up to you. I promise to.
You're gonna be the lucky one.
「誰だってしばらく一人になりたい時もある」ってあの人が言ってたね
「付き合ってるからって,いつも一緒にいなくてもいい。時には距離をおかなきゃね」って
しっかり抱いててくれよ だって「悪かった」って謝るのは得意じゃないから
とにかくどこへも行かないでくれ
お互い色々あったけど,これからはその償いをしたい 本気だから
言葉や態度で傷つけたけど
もう自分の一部なんだ いなくなるなんて考えられない
一緒にいられなくなるなんて考えられない ほんの1日だけでもイヤだ
周りに流されて,大切な人と離れ離れになんてなりたくない
しっかり抱いててくれよ だって「悪かった」って謝るのは得意じゃないから
とにかくこれだけは聞いてくれ
しばらくこのまま抱いててくれよ 勇気を出してこうしてるんだから
頼むから,もうどこへも行かないでくれ
お互い色々あったけど,これからはその償いをしたい 本気だから
言葉や態度で傷つけたけど
もう自分の一部なんだ いなくなるなんて考えられない
お互い色々あったけど,これからはその償いをしたい 本気だから
きっと幸せにするよ 後悔はさせないから
(余談)
・・・やられました。これまで歌詞の内容は大体把握していたつもりでしたが,ロマンティックなメロディーにまんまと騙されていたようです。これほどまでの情けない曲だったとは・・・。
この主人公,まだ相手とは完全には切れていないようですが,謝る時くらい一人できっちり普通に謝らんかいと,思わず言いたくなるような甘えっぷり。
マズイです。仮に私が彼女で,相手がこんなヤツだったら,これを言われた時点で終わります。子どもが母親に謝ってるんじゃないんだから,相手に訴えたかったら,土下座でもなんでもして詫びを入れろよと思います。
ところで,この曲,歌詞を自分で和訳して真っ先に思い浮かんだのが,何故か「細雪」に出てくるような,いわゆる「アホぼん」でした:
『いったあ。何すんねやあ。んもう。そりゃ僕が悪い。僕が悪いけどなあ、あんたかて、なんや子供のことやなんやと忙しのはわかるけど、僕のこと全然相手し てくれへんかったやろ。それで淋しなって、ついふらふらーと、調子のええカフェーの女給と…あいたた、んもう怒らんといてえな。いやホンマにごめん。ホン マにごめんやで。こんなこと言うの可笑しいけど、なあ、やっぱりあんたでないとあかんわ。いやホンマやで。そやからな、もう怒らんといて。なあ?な。そ や、なんや美味しいもん食べにいこ。久しぶりに、はり重のすきやきはどないや?んもう、いつまでもそんな顔せえへんと、はよ支度していこ。な、な?』
・・・以来,虚心でこの曲が聴けません。
ところで,この曲,歌詞を自分で和訳して真っ先に思い浮かんだのが,何故か「細雪」に出てくるような,いわゆる「アホぼん」でした:
『いったあ。何すんねやあ。んもう。そりゃ僕が悪い。僕が悪いけどなあ、あんたかて、なんや子供のことやなんやと忙しのはわかるけど、僕のこと全然相手し てくれへんかったやろ。それで淋しなって、ついふらふらーと、調子のええカフェーの女給と…あいたた、んもう怒らんといてえな。いやホンマにごめん。ホン マにごめんやで。こんなこと言うの可笑しいけど、なあ、やっぱりあんたでないとあかんわ。いやホンマやで。そやからな、もう怒らんといて。なあ?な。そ や、なんや美味しいもん食べにいこ。久しぶりに、はり重のすきやきはどないや?んもう、いつまでもそんな顔せえへんと、はよ支度していこ。な、な?』
・・・以来,虚心でこの曲が聴けません。
それにしても,最初の連に登場する第三者(her)。おそらく相手の友人でしょうが,彼女の洞察力がすごい。実際にこの曲の登場人物に会えるとしたら,主人公やその相手よりも,断然この彼女に会いたい。一体どのへんで主人公の性格を見抜いたのか,相手の今後の身の振り方は等々,大変参考になる話が聞けそうです。
ところで,この曲は邦題が「素直になれなくて」。先日グラミー賞のノミネート絡みで知った驚愕の邦題,「永遠のヤングマン~ウィー・アー・ヤング~(We Are Young)」や「私達は絶対に絶対によりをもどしたりしない(We Are Never Ever Getting Back Together)」などに比べると,よく出来ていると思います。(しかし「We Are Young」については邦題など必要ないと思いますが)。
ところで,この曲は邦題が「素直になれなくて」。先日グラミー賞のノミネート絡みで知った驚愕の邦題,「永遠のヤングマン~ウィー・アー・ヤング~(We Are Young)」や「私達は絶対に絶対によりをもどしたりしない(We Are Never Ever Getting Back Together)」などに比べると,よく出来ていると思います。(しかし「We Are Young」については邦題など必要ないと思いますが)。
高校時代以来何度この曲を聞いたことか。Chicago16,17,18,19、は本当によく聞きました。しかし、余談で書かれている「・・・やられました。これまで歌詞の内容は大体把握していたつもりでしたが,ロマンティックなメロディーにまんまと騙されていたようです。これほどまでの情けない曲だったとは・・・。」この言葉、まさにその通り。一文字も直す必要がありません。なんといっても、特筆すべきは、Hold me now.です。謝罪の最中に、Hold me now.と来ます?普通。不意打ちですよね。「え?」とかいって思わずholdしているうちに、うやむやになってしまいそうな嫌な予感がします。・・・まあ、いいか。アホぼん剛し、です。
返信削除コメントありがとうございます。余程の手練れでないとこの芸風は難しいかと存じます。実際のところ,わが師Adam Levineをもってしてもこれはなかなかにハードルが高いのではないでしょうか。
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